HORSE SENSE を 往く ≫≫

 この道は いつかきたみち

  このみちを また駈ける

   このみちは 心は遠い ・ ・ ・ ・ に

Riding Record 290

2010年08月27日 | Horse

<前髪も鬣もすつきりと チェックメイト号>

8月27日 チェックメイト号 (現役名 タイキプラズマ)
晴 良馬場 先週同様今回もチェックメイト
腹帯の締め付けもあまり嫌がらず落ち着きあり
また癇癪も起こさずすんなり動いてくれた 扶助が適切なりしか?
Moving off Halting Rising Trot Canterとも無難にこなせり
拍車使用 前肢に肢巻 曳き馬時は口カゴ装着

レッスン後汗だくのため全身を水洗い いつもの蹴りも見せず
前髪を濡れタオルで整えてやると目を閉じ 気持ちよさそうに身をまかせていた
ただ馬の体温は38℃くらいあり外気温よりかなり高く 湯気が立ち昇る
500キロ近い馬体の皮膚を通して熱気がムンムン伝わつてくる

<下は初級障碍レッスン光景 最初は横木通過>

Riding Record 289

2010年08月24日 | Horse

8月20日 チェックメイト号 (現役名 タイキプラズマ)
サラ 騸  栗毛 作 4肢長白 平成10年5月4日生 12歳 米国産
父 St.Jovit
母 Sudden Flash (母の父 Known Fact)
Ribotの9.38% 4x5
父St.JovitはキングジョージⅥ&クイーンエリザベスS(英G1)優勝馬
中央 6戦 0-0-0-6 収得賞金 0万円  地方59戦 6-2-6-45 181.9万円
生産者 Taiki Farm  旧馬主 河越武治氏

晴 良馬場 チェックは前回5月14日騎乗
栗毛の大型馬 大きな作と4肢のハイソックスが特徴
癇がすごく強く気分屋 腹帯の締め付けを嫌がり 皮膚敏感
3度ほど後肢を大きく跳ね上げる気性がでたが 寸前で落馬は免る
それにしても暑い 日陰が恋しい

癖のある馬ほど面白いが扶助もまた一苦労 いつ癇癪がでるか常に用心が肝要
拍車使用 曳き馬時は口カゴ装着
<初めからやや入れ込み気味のチェック 目つきも鋭い>

十三人の刺客

2010年08月11日 | 映画
8月10日 映画 『十三人の刺客 』を観る (テレビ朝日・東宝提携作品 試写会 都久志会館)

上映前 役所広司 山田孝之の舞台挨拶とインタビューあり 9月25日全国ロードショー公開
役所はいつものやうにスクリーンも生も変わりなく気さく 山田は初めて見る
それぞれ長崎 鹿児島出身と自己紹介あり
客層は若い女性仲間6割 若年男女2割 高年男女2割といつたところ 若い女性が多い

昭和38年 東映 『十三人の刺客』 のリメーク版
封切も観たが 事前にSVHSビデオで録画保存していたオリジナル版を見なおした
リメーク版で知つている俳優は役所 松方 幸四郎 岸部くらい

<刺客十三人>を比較すると
島田新左衛門(直参旗本):片岡千恵蔵 60歳   :役所広司  54歳
島田新六郎(島田の甥) :里見浩太朗 27歳   :山田孝之  27歳
倉永左平次(与力)   :嵐寛寿郎  60歳   :松方弘樹  68歳
三橋軍太夫(倉永配下) :阿部九州男 53歳   :沢村一樹  43歳
樋口源内(三橋配下)  :加賀邦男  50歳   :石垣佑磨  28歳
堀井弥八(三橋配下)  :汐路章   35歳   :近藤公園  32歳
日置八十吉(倉永配下) :春日俊二  42歳   :高岡蒼甫  28歳
大竹茂助(倉永配下)  :片岡栄二郎 45歳   :六角精児  48歳
石塚利平(倉永配下)  :和崎俊哉  25歳   :波岡一喜  32歳
平山九十郎(島田家食客):西村晃   40歳   :伊原剛志  47歳
佐原平蔵(浪人)    :水島道太郎 51歳   :古田新太  44歳
小倉庄次郎(九十郎の弟子):沢村精四郎 20歳  :窪田正孝  22歳
木賀小弥太(木曽落合宿郷士):山城新伍  25歳 :伊勢谷友介 34歳
 平均年齢              41歳          39歳

千恵蔵御大とアラ寛が60歳で最高齢 最若年は沢村の20歳 精四郎が初々しい
一方 役所54歳とやや若いが 松方68歳と最高齢 いちばん若手が窪田の22歳
平均年齢はそう大差ないがやはり各人の風格がちがう
格式ある武家集団と下郎集団くらいの差か  

そのほか主な役では
松平左兵衛督斉韶(藩主):菅貫太郎  29歳   :稲垣吾郎  37歳
鬼頭半兵衛       :内田良平  39歳   :市村正親  61歳
浅川十太夫       :原田甲子郎 39歳   :光石研   48歳
出口源四郎       :有川正治  ?    :阿部進之介 28歳
間宮図書(江戸家老)  :高松錦之助 ?    :内野聖陽  42歳

土井大炊頭利位(筆頭老中):丹波哲郎   41歳   :平幹二朗  76歳
牧野靭負(木曽上松陣屋詰):月形龍之介  61歳   :松本幸四郎 67歳
牧野妥女         :河原崎長一郎 24歳   :斎藤工   28歳
牧野千世         :三島ゆり子  23歳   :谷村美月  20歳
芸者おえん          :丘さとみ 28歳   :吹石一恵  27歳
加代             :藤純子  18歳
三州屋徳兵衛(木曽落合宿総代):水野浩 ?  :岸部一徳 63歳
ナレーション:芥川隆行 44歳

オリジナルは画面展開 テンポがよく分かりやすい また役者のセリフに切れがあり心地よく響く
御大はじめ 牧野靭負月形はもちろん土井大炊丹波 半兵衛内田 九十郎西村晃等々
菅の演技とも正気ともつかない狂気と面貌は不気味
当時人気だつた芥川隆行のナレーションも抑制的で分かりやすい
モノクローム シネマスコープ フィルムの画面は格調高く美しい 武家屋敷 旅籠 日本風景がよく映える
いつも思うが 最近のカラー ビスタサイズ デジタル処理画面は粒子が粗く汚いのはなぜか 少しも美しさがない

殺陣は 13人対53人から リメーク13人対300人に また火薬を使うなどぐんとスケールアップ
ただ冒頭の切腹シーンを初め血糊とオーバーな擬音は好きになれない
いちばん期待していた騎馬シーンはまずゞ
戦い後の描写はくどい気がする 説明調はいまどきの傾向で仕方ないかとも思うが
オリジナルの刀と槍だけの闘いに爽快感あり
嵐寛が馬を急停止し鐙を踏んで飛び越え下馬するショットがある
簡単に見えるがあれは本当にむつかしい ましてや60歳では さすが元祖鞍馬天狗

しかし なぜ13人が必死に明石藩主斉韶を討とうとするのか いまの観客に理解できるか?
忠と義と不条理と――そこが分からないとこの映画の面白さは半減する リメークはそこが弱い

Riding Record 288

2010年08月09日 | Horse

8月6日 装鞍を済ませ開始を待つスコール号 (現役名 クリノテイオー号)
体高165センチの大型 栗毛馬 血統ほかは7月16日に同じ

晴 良 炎天下屋外馬場は人馬とも汗だく
部班と巻乗り 指示に的確に反応し気持ちよく動く
Moving off Halting Rising Trot Canter ともピタッと決まる
耳袋と肢巻き着装 拍車使用

<洗い場でさつぱりしたスコール>

ミッチ・ミラー

2010年08月05日 | その他
<MITCH MILLER SHOW PROGRAM 部分 昭和40年>


8月4日 新聞片すみに「7月31日ミッチ・ミラーさん死亡」とあつた 99歳とのこと
この歳まで存命であつたと知らなかつたのは ミッチファンだつた者としては迂闊

昭和40年初来日 東京公演(MITCH MILLER SHOW)を観た
(新宿厚生年金会館だつたか?定かでない)
「The Great Escape March」のオープニングから日本の歌「Ue O Muite」
「Kojo No Tsuki」まで全32曲 たつぷり2時間

あわせて買つた<ミッチ・ミラー合唱曲集(全音楽譜出版社 1965)>
「ミッチ・ミラーの横顔」から――
「『ダンディー少佐マーチ』『大脱走マーチ』をはじめ数々のヒット・レコードを放つかたわら
NHK-TV『みんなで歌おう』のミュージカル・ヴァラエティ・ショウ
そして今度の来日等によつて ミッチ・ミラー・ファンは日毎にその数を増しています
今やミッチは『ゼニのとれる』アーチストであり 同時に最高の芸術家として
高く評価されている天才ミュージシャンです」

さらに――
「この人気を与えている秘密をミッチ自身の口から聞いてみましよう」
『 歌を歌うとき 聴衆をひきつけようとはしない 聴衆に歌つてきかせるのではなく
彼らを音で抱きしめるのだ 』

メンバー中人気ヴォーカルだつた Bob McGrath Phil Olson はいま?
(Bobは若くして亡くなつたやうな記憶もありしが・・・)
いまも口ずさむ
「Let me hear a mel-o-dy ―― I start to Sing A-long Loud and Strong ・・・」

合掌
<ミッチ・ミラー合唱曲集(全音楽譜出版社 1965)より>

The Cove

2010年08月03日 | 映画
8月2日(KBCシネマ) 映画 『The Cove』 を観る
映画としては並 可もなく不可もなし
鯨文化の話と思つていたがすべてイルカの話なり
映画では鯨もイルカも同じだと言つていたが 我々の感覚では鯨とイルカはちがう
鯨食文化は昭和30年まであつたが 庶民にイルカ食文化は昔も今もない

これの何処がナショナリズムを刺戟されるのか?
イルカ捕獲で小湾内が血に染まる俯瞰シーンがあるが
漁で銛で多量を刺殺せばこうなるのは想像でき 特別異様な光景とも思えず
上映反対だ賛成だと言うほどの内容のある映画には見えず
これまで報道されてきたIWCでの主張やシー・シェパードの行動を誇張映像化したに過ぎず
特別目を引きしものなかりし

ドキュメンタリーと言つても映画は映画でしかなく実も虚もある そんな映画は過去いくらもあつた
すべて実だけでは面白くもなんともなく また虚だけではうそつぱちになる
虚と実が絡み合つて 何処が実でどこが虚か渾然としているのが映画
それを見分けあるいは楽しむのが観客

地元関係者とスタッフとの撮影立ち入り抗争シーンが多くある
いちばん知りたかつた 地元が拒否する理由は何か 撮影公開されると困ることありやなしや?
最後まで分からなかつた
アカデミー特別賞と言うほどの映画内容に見えず