Riding Record 278-279

6月25日　ハリー号　（現役名　不明）
アングロアラブ　騸　芦毛　平成5年1月1日生　17歳
父母　不祥
元旦生まれはめずらしい　競走馬としては早生まれ

先週は所要で休んだため2週間振りのレッスン
ハリーは昨年の4月3日以来1年2ケ月振りの騎乗
大型の芦毛馬で割りとゆつたりしている
同じ芦毛でもプレスのような癇僻な面はない
背の被毛が薄く擦り切れてピンク色の皮膚が剥きだしになつている
扶助拍車への反応もよく跳びも大きく動きもよい
もう齢のせいか背が少し固いように感じる

馬場不良　大雨のため途中から屋内馬場に移動
拍車使用　曳き馬時は口かご着装

頭を上下に大きく振る癖があり手入れのとき油断していて
右頬にパンチを一発食らい一瞬頭がふらつとした
外傷はなくすぐ元に戻つたが油断は禁物
＜手入れのあと ご機嫌のハリー＞

Riding Record 276-277

6月11日　プレス号　（現役名　マルシゲインプレス）
サラ　牝　芦毛　平成5年4月6日生　17歳
父　メジロティターン
母　マルシゲアトラス　（母の父　バンブーアトラス）
　　5代目までのクロス　なし
5戦　0-0-0-5
収得賞金　0万円
生産者旧馬主　坂東島繁藤氏

父は昭和57年秋第86回天皇賞馬　母の父は昭和57年第49回日本ダービー馬
祖父は昭和45年秋第45回天皇賞馬 メジロアサマ
曽祖父は日本の大種牡馬パーソロン号（シンボリルドルフの父）

＜パーソロン号　昭和44年5月　千葉県大栄町　シンボリ牧場にて＞

母は栗毛だが 祖父の母スヰートの血を引いて以後一族は芦毛が多い
芦毛馬は年齢を重ねるごとに真つ白に変わつてゆく
メジロアサマは東京デビュー時（S43年）から見ているが3～5歳頃は黒ぶちのグレーの毛色だつた

プレスもずいぶん白くなつた　平成20年12月以来1年半振りの騎乗　良馬場
牝馬の性もあるが癇が強く敏感 身体を触つただけでもピリピリする
父ティターンも枠入りを嫌つたり手こずっていた
もう高齢だが小柄な身体で小さなピッチで小気味よく動く
拍車使用　曳き馬時には口カゴ装着　目つきが鋭く警戒心が強い　

孤高のメス

東映映画 『孤高のメス』（試写会 5/25 西鉄ホール）を観た
「孤高」と言うほどの崇高な理念や強い使命や孤立はまつたく感じられなかつた
『白い巨塔』的な欲望と愛憎が渦巻く世界を期待していたが予測がはずれた

田宮も小沢も東野もいなくそんなことを期待しても詮ないが
スクリーンで見たことのある俳優 知つている役者は柄本明だけ
柄本は何を演つても例のごとく柄本でしかなく代わり映えない

手術シーンはリアルにできていた がそれだけで
なぜ彼がそれをしなければならないのか どうしてするのか よく分からない
緊迫感も山もなくテレビのホームドラマのやうな温い感じ
映画でなければ見られない表現できないテーマとドラマ それが必要では――

Riding Record 274-275

6月4日　バクシンオー号　（現役名　不明）
鹿毛　騸　星　平成6年4月20日生　16歳
父母生産地とも不祥となつているのに　なぜか生年だけ分かつている

気性　気難し屋だが人懐こく面白い
歯茎の化膿で 鼻梁左の瘤がまだ治らず痛々しい

晴　馬場良
扶助不的確のせいか やる気なくサボつてまつたく動かず
前肢にプロテクター　腹皮膚弱く拍車使用不可

あんまりだつたので 馬房に帰るとき ちよつと悪戯してやろうと
いつもの帰り通り道とは別方向に回り道して行こうとすると首を大きく振り上げ静止し
考える仕草で「道順がちがうじやないか―」とでも言いたげに
口を振り切り何度も抵抗し いつもの方角へ行こうとし動かなくなつた

押したり引いたりなんとか回り道で帰厩したが その記憶のよさと自己主張は
さすがサラ（元競走馬）とあらためて感心した

Riding Record 272-273

5月28日　タキオン号　（未出走 血統名　クリスマスリーツの1998）
サラ　騸　鹿毛　流星鼻梁白　後2白
平成10年2月15日生　12歳
父　ハートレイク
母　クリスマスリーツ　（母の父　Woodman）
　　　　Raise a Nativeの12.5% 4x4
生産者　新冠橋本牧場

平成13年（第61回）皐月賞馬＜アグネスタキオン＞と名前が似ているが
直接のつながりはない　ただ生まれはどちらも同年（アグネスは1998年4月13日 栗毛）

晴　馬場良　タキオンは平成20年5月以来2年振りの騎乗
鹿毛の大型馬　流星鼻梁白と後2白が特徴　前蹄壁が大きく傾斜が緩い
癇がものすごく強い　腹に当てただけでも後肢を跳ねる
が動きはよい　跳びが高く歳の割りにバネがある
拍車使用　曳き馬時は口カゴ装着