これでいいのだ

時々怪しい?日本語の表現がありますが、その辺は寛大な心で読んでください。(笑)

日本酒について考える

2011年02月08日 10時00分00秒 | Weblog
ここ最近日本酒を飲むようにしています。
我が家は酒造適合米を生産しておりますが、ここ最近ビールや焼酎やらに押されたり、若者がお酒を飲まなくなったりして、毎年生産数量が減少してゆきます。
確かに日本酒はお年寄りの飲み物のイメージがあったり、沢山日本酒を飲んだ翌朝が辛いというイメージもあります。
つまりあまり良いイメージが無いと言うことです。
それに比べ焼酎は二日酔いになり難く、体に良いイメージがありますね。
実は私も以前はビールを飲んだり、焼酎を飲んだりしてあまり日本酒は飲んでいませんでした。
でも私もだんだんと歳を取ってくると、ビールだと体が冷えてしまい沢山飲めなくなって来ました。無理に飲む必要はありませんが(笑)
それに加え酒米生産組合の会長などと言う大役を引き受けてしまい、日本酒の消費にも一役買うつもりで日本酒を飲んでいます。

そんな私のチョットしたこだわりは純米酒を飲むことです。
純米酒とは米(酒米)と麹、そして水だけで作った酒の事です。
では一般に言う日本酒と何が違うか?
普通の日本酒には醸造アルコールが入っているのです。
何故にアルコールを入れるのか?
色々意味は有ると思うけど、戦後の米不足の時に少ない酒米で効率良く日本酒を造る為に入れたのが始まりだそうです。
アルコールを加えることで樽毎に出来る酒の違いを調整する為でもあるそうです。
では醸造アルコールの入った酒は全て駄目な酒なのか?
いえいえ、成政酒造の「大吟醸なりまさ」にもアルコールが入っていますが、とても美味しい良いお酒です。私の大好きなお酒のひとつです。

要は真面目に作られたお酒であるかどうかが大切なのです。
中にはアルコールを入れることで原価の安い酒を造る酒造メーカーも有るそうです。
純米酒はアルコールを入れない為に、それなりに真面目に造らないとちゃんとした酒になりません。
誤魔化しが効かないということです。
そのため純米酒は外れが少なく、初めて飲む酒でもそれなりに美味しいのです。
その上、米と麹だけで作られ醸造アルコールが入っていないため、次の日に二日酔いになりにくいと言う素晴らしい性質もあります。

最近あまり日本酒が売れないと言われてますが、各酒造メーカーからは色々な純米酒が発売されています。
値段もそんなに高くは有りません。
メーカー毎、銘柄毎に色々な味が楽しめます。
色々飲み比べてみて自分が気に入った酒を見つけるのも楽しいですよ。
酒造メーカー数社の日本酒を集めたのみ比べセットもネット等で販売されてます。
酒屋に行って色々お店の方に聞いて選ぶのも楽しいですよ。
中にはまるでワインの様に香りの良いとても美味しいお酒もあります。
そんな酒にめぐり合うのも楽しみの一つです。

なにより日本食にはやっぱ日本酒でしょう。
熱燗よし、ぬる燗、冷、ロック、料理や気候に合わせて色々飲み方も楽しめますよ。