>再びチエミ大いに歌う 12景 昭35(1960)年9月1日~9月7日
江利チエミ、マノロ・バルデス、中野ブラザース、デューク・エイセス、NDT
>「テネシー・ワルツ」をアレンジした短い序曲風の演奏で幕が上がると、舞台は日本調。芸者姿のチエミが「さのさ」を歌う。結婚後1年7か月ぶりのステージのオープンとしては、格別のお色気もあり、日本調もしっくりと落ち着いて、水際立ったスタートぶりであった。中野ブラザースやNDTの動きも手際がいい。みごとなカムバックぶりといえよう。
>チエミの歌え陽気に 9景 昭36(1961)年9月12日~9月18日 前田憲男、林 一
江利チエミ、中野ブラザース、デューク・エイセス、カール・ジョーンズ、中村八大モダントリオ、原信夫とシャープス&フラッツ、NDT
>チエミの先生であるデルタ・リズム・ボーイズのリーダー、カール・ジョーンズがゲストとして出演。日本調、アメリカン・ポピュラーと息の合ったデュエットぶりを発揮して面白かった。共演の中野ブラザースも好演、踊りでは金子薫子らのチャールストンがおもしろい。音楽的にも舞台的にも久しぶりにまとまったショーだった。
> チエミ大いに歌う 10景 昭37(1962)年5月25日~5月31日
江利チエミ、中野ブラザース、ザ・タドポールズ、中村八大モダン・トリオ、原信夫とシャープス&フラッツ、NDT
>デビュー以来10年間に彼女が歌った約200曲のうち、16曲に上る幅の広いヒット曲を並べたショーで、客席もその歩みを物語るように中年の観客がかなりの数を占めていた。口先でなく心で歌えるようになったのはさすが。原信夫とシャープス&フラッツの演奏も素晴らしかった。
>チエミ大いに歌う! 1963 7景 昭38(1963)年5月28日~6月3日
江利チエミ、中野ブラザース、フランク赤木、ハニー・ナイツ、原信夫とシャープス&フラッツ、NDT
>このところ大踊り以外の日劇の中間ショーは、キワもの的な泥くさいものばかりが続いていささかうんざりしていたが、これはまた久々にすっきりと仕上がっていた。チエミ自身の持つ気取らぬムードもあったが、客席も至って洗練されていて、それでいて1曲毎に歌に踊りに拍手が起るあたり、これが本当の日劇ショーのお客(?)といった感じ。スマートな作品でも、もの次第ではこの通り大入りになるという見本でもあった。手慣れたペースに新しい勉強のあとも見せて、自信と実力をたっぷりと示したチエミは貫禄も十分で、ミュージカル女優としての才能をますます発揮、安心して見ていられたし、NDTの面々も会心のペースでいつもとは見違えるように生き生きと踊っていた。リサイタル形式も成功して、たのしい観ものになっていた。
>日劇オールスター歌の大行進 昭38(1963)年12月20日~12月20日
江利チエミ、雪村いづみ、美空ひばり、クレージー・キャッツ、NDT
>チエミ大いに歌う 16景 昭39(1964)年6月23日~6月29日
江利チエミ、中野ブラザース、原信夫とシャープス&フラッツ、NDT
>全編これチエミのサービス精神が充ち溢れて、満員の客席ともども大いに活気に溢れていた。「マイ・フェア・レディ」のバックに琴(正派合奏団)をもって来たのは意外性という意味で面白かったが、いまひとつ効果が挙がらなかった。12人の合奏も、ボックスのペット一本で音がふっ飛んでしまったのだ。・・・中野ブラザースとチエミの踊る「ロック・ローモンド」も捨て難かった。
>チエミ大いに歌う 5景 昭40(1965)年5月18日~5月24日
江利チエミ、中野ブラザース、フランク赤木、ハニー・ナイツ、宝田明、宮間利之とニュー・ハード、NDT
>大変スマートで、いわゆるクロウト受けするショーだった。同時にチエミのタフさ加減とサービス精神の旺盛さを感じさせられた。この種のショーにありがちな冗漫な司会者の歯の浮くような美辞麗句もなく、代ってチエミ自身の飾らないお喋りと、鮮やかなショーマン・シップでどんどん運んで行く手法もスマートなら、ゴテゴテ舞台を飾ったり、どうでもいいようなゲストをぞろぞろ並べたりする愚かさを避けた構成・演出も、チエミ自身のカラーにぴったり合って成功した。低俗化の一途を辿っていた日劇の中間短期ショーだが、久々にスカッと清涼剤を飲んだ心地だった。思い出のヒット・メドレーから、芸者姿で民謡を謡い、さらに一転してゲストの宝田明、中野ブラザース、ハニー・ナイツらとミュージカル・ナンバーを歌いまくったハッスルぶり。その楽しんでいる感情がそのまま素直に客席に伝わっていいムードであった。チエミ側の希望(?)とかで1日2回公演だったが、それだからこそ出演者もハッスル出来たのだろう。3回公演でくたびれた員数だけの舞台を見せられるよりどれ程よかったことか。演奏は宮間利之とニュー・ハード。歯切れのいい演奏が快かった。
>チエミ大いに歌う 12景 昭41(1966)年5月24日~5月31日
江利チエミ、中野ブラザース、東京コラリアーズ、宮間利之とニューハード・オーケストラ、NDT
>チエミ大いに歌う 8景 昭42(1967)年5月27日~6月2日
江利チエミ、宮間利之とニューハード、フランツ・フリーデルとブルーファイア、東京コラリアーズ、NDT
...次章につづく
江利チエミ、マノロ・バルデス、中野ブラザース、デューク・エイセス、NDT
>「テネシー・ワルツ」をアレンジした短い序曲風の演奏で幕が上がると、舞台は日本調。芸者姿のチエミが「さのさ」を歌う。結婚後1年7か月ぶりのステージのオープンとしては、格別のお色気もあり、日本調もしっくりと落ち着いて、水際立ったスタートぶりであった。中野ブラザースやNDTの動きも手際がいい。みごとなカムバックぶりといえよう。
>チエミの歌え陽気に 9景 昭36(1961)年9月12日~9月18日 前田憲男、林 一
江利チエミ、中野ブラザース、デューク・エイセス、カール・ジョーンズ、中村八大モダントリオ、原信夫とシャープス&フラッツ、NDT
>チエミの先生であるデルタ・リズム・ボーイズのリーダー、カール・ジョーンズがゲストとして出演。日本調、アメリカン・ポピュラーと息の合ったデュエットぶりを発揮して面白かった。共演の中野ブラザースも好演、踊りでは金子薫子らのチャールストンがおもしろい。音楽的にも舞台的にも久しぶりにまとまったショーだった。
> チエミ大いに歌う 10景 昭37(1962)年5月25日~5月31日
江利チエミ、中野ブラザース、ザ・タドポールズ、中村八大モダン・トリオ、原信夫とシャープス&フラッツ、NDT
>デビュー以来10年間に彼女が歌った約200曲のうち、16曲に上る幅の広いヒット曲を並べたショーで、客席もその歩みを物語るように中年の観客がかなりの数を占めていた。口先でなく心で歌えるようになったのはさすが。原信夫とシャープス&フラッツの演奏も素晴らしかった。
>チエミ大いに歌う! 1963 7景 昭38(1963)年5月28日~6月3日
江利チエミ、中野ブラザース、フランク赤木、ハニー・ナイツ、原信夫とシャープス&フラッツ、NDT
>このところ大踊り以外の日劇の中間ショーは、キワもの的な泥くさいものばかりが続いていささかうんざりしていたが、これはまた久々にすっきりと仕上がっていた。チエミ自身の持つ気取らぬムードもあったが、客席も至って洗練されていて、それでいて1曲毎に歌に踊りに拍手が起るあたり、これが本当の日劇ショーのお客(?)といった感じ。スマートな作品でも、もの次第ではこの通り大入りになるという見本でもあった。手慣れたペースに新しい勉強のあとも見せて、自信と実力をたっぷりと示したチエミは貫禄も十分で、ミュージカル女優としての才能をますます発揮、安心して見ていられたし、NDTの面々も会心のペースでいつもとは見違えるように生き生きと踊っていた。リサイタル形式も成功して、たのしい観ものになっていた。
>日劇オールスター歌の大行進 昭38(1963)年12月20日~12月20日
江利チエミ、雪村いづみ、美空ひばり、クレージー・キャッツ、NDT
>チエミ大いに歌う 16景 昭39(1964)年6月23日~6月29日
江利チエミ、中野ブラザース、原信夫とシャープス&フラッツ、NDT
>全編これチエミのサービス精神が充ち溢れて、満員の客席ともども大いに活気に溢れていた。「マイ・フェア・レディ」のバックに琴(正派合奏団)をもって来たのは意外性という意味で面白かったが、いまひとつ効果が挙がらなかった。12人の合奏も、ボックスのペット一本で音がふっ飛んでしまったのだ。・・・中野ブラザースとチエミの踊る「ロック・ローモンド」も捨て難かった。
>チエミ大いに歌う 5景 昭40(1965)年5月18日~5月24日
江利チエミ、中野ブラザース、フランク赤木、ハニー・ナイツ、宝田明、宮間利之とニュー・ハード、NDT
>大変スマートで、いわゆるクロウト受けするショーだった。同時にチエミのタフさ加減とサービス精神の旺盛さを感じさせられた。この種のショーにありがちな冗漫な司会者の歯の浮くような美辞麗句もなく、代ってチエミ自身の飾らないお喋りと、鮮やかなショーマン・シップでどんどん運んで行く手法もスマートなら、ゴテゴテ舞台を飾ったり、どうでもいいようなゲストをぞろぞろ並べたりする愚かさを避けた構成・演出も、チエミ自身のカラーにぴったり合って成功した。低俗化の一途を辿っていた日劇の中間短期ショーだが、久々にスカッと清涼剤を飲んだ心地だった。思い出のヒット・メドレーから、芸者姿で民謡を謡い、さらに一転してゲストの宝田明、中野ブラザース、ハニー・ナイツらとミュージカル・ナンバーを歌いまくったハッスルぶり。その楽しんでいる感情がそのまま素直に客席に伝わっていいムードであった。チエミ側の希望(?)とかで1日2回公演だったが、それだからこそ出演者もハッスル出来たのだろう。3回公演でくたびれた員数だけの舞台を見せられるよりどれ程よかったことか。演奏は宮間利之とニュー・ハード。歯切れのいい演奏が快かった。
>チエミ大いに歌う 12景 昭41(1966)年5月24日~5月31日
江利チエミ、中野ブラザース、東京コラリアーズ、宮間利之とニューハード・オーケストラ、NDT
>チエミ大いに歌う 8景 昭42(1967)年5月27日~6月2日
江利チエミ、宮間利之とニューハード、フランツ・フリーデルとブルーファイア、東京コラリアーズ、NDT
...次章につづく