江利チエミファンのひとりごと

江利チエミという素晴らしい歌手がいた...ということ。
ただただそれを伝えたい...という趣旨のページです。

58) マイ・フェア・レディ その配役

2005年06月30日 | 江利チエミ(初期記事・本編)
本邦初演、舞台マイフェアレディの配役です...

イライザ・ドゥーリットル:江利チエミ
ヒギンズ教授:高島忠夫
ビカリング大佐:益田喜頓
ヒギンズ夫人(ヒギンズの母):京塚昌子
アルフレッド・P・ドゥーリットル(イライザの父):八波むと志
フレディー・アンスフォード・ヒル:藤木孝
ゾルダン・カルバシー:山茶花究
ビアス夫人:浦島千歌子
ヒル婦人(フレディーの母):深緑夏代
トランシルバニア女王:打吹美砂

1964年1月のアンコール公演(東京宝塚)では、途中、八波むと志さんが交通事故で亡くなります。急遽代役を務めたのは、小鹿番さん。小鹿さんはこの公演の熱演・熱唱が評価され、「ラ・マンチャの男」では、ドンキホーテの名相方「サンチョ・パンサ」を演じることにもなり、名脇役とともにミュージカル男優という活躍の場を広げて行きました。森光子さんの「放浪記」では、菊田一夫先生を演じていました。
ゾルダン・カルバシーはこのアンコール公演と5月の梅田コマでは、ジェリー伊藤さんが演じました。

チエミさんはこの公演で、テアトロン賞、毎日芸術祭賞、そして第1回のゴールデンアロー賞の大賞に輝きます。


映画版のキャスティングは以下の通りです...

イライザ・ドゥーリットル:オードリー・ヘップバーン
ヒギンズ教授:レックス・ハリスン
ビカリング大佐:ウィルフレッド・ハイド・ホワイト
ヒギンズ夫人(ヒギンズの母):グラディス・クーパー
アルフレッド・P・ドゥーリットル(イライザの父):スタンレー・ハロウェイ
フレディー・アンスフォード・ヒル:ジェレミー・ブレッド
ゾルダン・カルバシー:セオドア・ビゲル
ビアス夫人:モナ・ウォッシュボーン

アカデミー賞8部門を受賞します。
...最優秀作品賞/最優秀監督賞/最優秀編曲賞/最優秀録音賞/最優秀主演男優賞/最優秀色彩撮影賞/最優秀色彩美術賞/最優秀色彩衣装デザイン賞


※江利チエミのマイフェアレデイは前掲の「イライザ・ドゥーリットル」の章もご参照ください。

イライザは後に日本では5人の女性が演じています。
1970年7月/帝国劇場では宝塚の「那智わたる」が演じます。ヒギンズは宝田明...この宝田さんを最初にミュージカルの世界へ導いたのは江利チエミ。「アニーよ銃をとれ」の相手役に抜擢されたのが宝田さんの舞台ミュージカル俳優のはじめの一歩だったのです。イライザの父はフランキー堺。
1973年8月/帝国劇場では同じく宝塚の「上月晃」が、ヒギンズは平幹二郎。
1976年11月は地方巡業をしていくというスタイルで芸術祭参加で「雪村いづみ」が演じます。ヒギンズは宝田明。
1978年6月/東京宝塚、79年3月/中日劇場、79年10月/梅田コマ、84年8月/日生劇場では「栗原小巻」が演じます。ヒギンズは宝田明(日生の時のみ、神山繁)。フレディも梅田コマまで、フォーリーブスの青山孝が演じました。
ここまでで注目すべき脇のキャスティングがあります。
江利チエミ初演からこの日生劇場まで、全ての公演でビカリング大佐は「益田喜頓」、ビアス夫人は「浦島千歌子」が演じ続けた...のです。
チエミさんも喉の故障がなかったら...そう思うととても残念でなりません。
※浦島さんは、乙羽信子・越路吹雪と同期の元タカラジェンヌで、映画・テレビで脇役として活躍されました。
1990年3月/帝国劇場からは「大地真央」主演で演じられています。
ヒギンズは細川俊之、村井国夫...そして草刈正雄にバトンタッチされました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。