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教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

年度初めの学級等(組織も)の運営について

2025-04-10 12:15:35 | 学校での活動について
年度初めの学級運営(組織運営)のポイントについて

 新年度、新学期になりましたので、今の時期に必要と思われる児童生徒への働きかけについて触れてみようと思います。良かったら参考にしてみてください。
 また時期が変わりましたら、ライブ的にその時期その時期に必要と思われることを記してみたいと思っています。よろしくです。

 今日は、年度、学年の始めですので、今の時期に必要と思われることをUPしてみます。 学年・年度の始まりは、担任・児童生徒(以下生徒とします)共に初めての出会いの場合が多いですね。出会いは大切だと思います。
 人の印象は最初の6秒間ぐらいで70パーセントが決まるといいますから、本当に最初の出会いが大切です。
 先生の中には、最初にすごく厳しい面を無理に見せて、それで対象をコントロールしようとする人もいます。おっかないと見せて生徒を動かそうとすることですね。
 これはさてどうなのかですね。これも一定の程度効くのも学校と言うところの現実ではあるでしょう。体育会系の先生には、こんな人が多い印象ですね。ただこれは本来の教育目標からは外れているでしょうね。
 教育の目標は、自立的・自律的な生徒を育てることだからですね。この辺をきちんと理解しておくことがある程度の長い期間の場合に生徒が育つポイントだと思います。ただ言うことを聞くだけの生徒を育てても仕方ないですからね。

 本題に戻りましょうか。新しい出会いの中で、生徒は不安な気持ちになる、なっている生徒も多いでしょう。新入学の場合は特にそうですね。友達、会話のできる人ができるかどうかは、控えめな性格の生徒にとっては本当に心配なことと思います。
 ですので、この時期の最初の目標は、なるべく早く親和的なクラスを作るように努めることだと思います。親和的とは何となく互いに親しみ感が感じられて安心できるような状況のことです。ぎすぎすしたような状態が長く続くと、なかなか望むようなクラスにならないですからね。
 但しあまりに早く慣れなれしくなってもいけませんね。目立つ自己顕示的な生徒がクラスのリーダーシップをとってしまうのも長く見ると困ったことになります。
 程よくみんなが次第に打ち解けてくるのが大切と思います。浮き上がった子が目立つようにならないようにするには、
 先生が、クラス全体の動いていく「原理や原則」をきちんと出して、子どもたちの理解を促していくことが大切と思います。原理原則が無い、弱いと混乱したクラスになってしまう可能性があります。小さい子の場合が先生から出してもよいと思いますが、学年が上がるにつれて生徒の話し合いでこれが決められて互いに理解できるようになると一番強いと思います。ここはどのようにして理解を図っていくか、先生の工夫が大切なところだと思います。
 なるべく多くの生徒が参加して、考え、それで決められるとよいと思います。程よい適切な先生のリーダーシップが必要です。
 学級運営における先生の考え方をきちんと確認しておきましょう。但し非民主的なのは望ましくないのは当然ですよ。生徒が育ちにくくなりますから。粘り強く実践しましょう。

 次に、親和的なクラスを作ることですが、原理原則をきちんと出しながらも、時にユーモア感のある話を少しすることも必要です。先生の味を少し出しましょう。生徒がホットできる感じを大切にしてあげましょう。先生の人間味が大切ですね。ちょっと役立ちそうな世間話でも良いでしょうし、先生の経験談でも良いと思います。多すぎるのは良くないですよ。まだ学期の始めですからね。先生の個性はこれからも出せますから・・・。

 さて、生徒間の親和性を高めるのに必要と思われることは、互いに声掛けができることです。目立ちたがり屋さんは、すぐに声が出せるでしょうが、おとなしい気味の生徒はそれが難しいのですね。それで引っ込んでしまうわけです。この時期に声が出せないと後々までマイナスの影響が及ぶことがあります。生徒からすればクラスの中に居場所が無くて、交流する生徒もいないことは孤独の極みですから、本当にさみしいことですね。独りぼっちはつらいです。これが長く続くと、不適応の状態になりかねず、結果的に5月から6月頃になって不登校になることもあるかと思います。
 不登校の種はこのころから育っているのですね。不登校と言う種が育たないようにすることが先生の役割です。不登校が発生すると、先生は精神的にも日常の活動的にも制約や負担が生じて気苦労と余計な活動の苦労をすることになりますので、どちらも大変になりますので、不適応の状態を示す生徒がなるべく少なくなるように意識して活動指定ことが大切と思います。
 但し、不登校等の不適応の生徒が出てもそれは先生のせいではありませんので、ご自分を責めないようにしてくださいね。
 今の時代は、子どもが年齢に応じた発達が実現していない場合も多くあり、どれだけ注意しても不登校が生じる場合もあるからです。
 生じてしまったとき、生じそうな時のことはまた後で触れます。適応指導が大切ですね。

 親和的なクラスを作るポイントは、何と、「子どもが互いに話を聞きあえる」ことです。話をすることができるではないのですね。
 会話は、話をすることと、聞くことで成立します。話をするだけでは会話にはならないのですね。話をする人の話を、聞く人が最後まできちんと聞いてくれて会話が成立するのですね。話すことよりも聞くことの方が大切で、よい人間関係をつくる効果もあるのですね。
 話すのは「話をする」であって、一見すると能動的のように見えますが、能動的ではないのですね。
 聞くのは、よく考えると「聞いてあげる」ということで、聞いてやるすなわち能動的な行為なのですね。聞くのは何もしていないように見えて、しかしよく考えるとしてあげていることになるわけです。
 聞くことで相手の存在を認め、なお且つ相手をきちんと理解しようとする積極的で肯定的な関心・態度を示していることになるわけです。

 きちんと対応してもらえて、きちんと理解しようとする態度を示されることは、話す人にとってはこれ以上ない貴重な時間でかけがえのない経験と言うことですね。心地よい関係と言っても良いかと思います。

 先生は、生徒に「相手の話をきちんと最後まで聞こう」と言ってくださると、それを生徒が互いに行うことによって、生徒が互いに受け入れ認め合う関係ができますので、クラスの雰囲気が自然になごんで親近感を感じあえるクラス、良い人間関係のあるクラスになる出発点になるかと思いますので、これを進めていただくのが良いかと思います。

 尚、聞いたことの内容を相手に伝え返すことができると、(フィードバックすること)さらに良い関係になるのですが、それは少し難しいのでそこまでは求めなくてもよいかと思います。
 年度初めは忙しいですが、先生がそれを行うように心がけていただきますと、それが一つのモデル(モデリング)となって、子どもにも広がっていくと思います。ここでも、先生は無言ですがリーダーですね。
 聞きあうまで少し慣れが必要かもしれませんが、地道に推進していくと、良いクラスができると思います。

 ちなみに心理学の世界で、「人は、話す人の話をよく聞いてくれる人の話を、最終的に聞くようになる」と言う言葉もありますので、紹介しておきたいと思います。
 少し長くなりましたが、今回はここまでにしたいと思います。今後もライブ的に、その時期に合わせた話をUPしたいと思っていますので、良かったら見てみてください。よろしくお願いいたします。 できましたら周りの人に紹介していただけると読者も増えますので嬉しいです。

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