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教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

自死について 2 予防的な面について 

2025-01-30 11:17:39 | 学校での活動について
こんにちは。いつも見ていただいてありがとうございます。

 この記事の表題は、自死について 2 予防的な面について となっていますが、当方の不手際で、この記事を出すときに、自死についての1を削除してしまいました。

 そのため、この記事が突然に2から始まっていますので戸惑いの方もおられるかと思います。また、1の内容が不在ですので、それとの関連での3 4 がわかりにくいと思います。
 で、追加のようで申し訳ありませんが、前回の内容について、まったく同じにはなりませんが、このような内容でしたと、概要のみでもあげておきたいと思います。いきさつをご理解していただきまして、よろしくお願い申し上げます。

 前回は、1として、心の健康に関する教育の活動を、いろいろな場所で、継続的に行うことが大切と記しました。時代が複雑で進む速度や変化が大きく、ついていくのが大変です。特に青少年にとっては大変なことと思います。
 自分の心を取り扱うことも大変です。どうしてもゆがんだり圧力に押されたりしがちです。心の平衡を取り戻す具体的な方法を知っていると、何かの時に役に立つと思われます。 
 ストレス等の正体とそれへの対応法を知らせておくことが特に必要と思われます。また、その教育を行う過程で、人間関係の大切さや互いに心を大切に扱うことの大切さが学べればよいと思います。
 具体的な方法は、今ここでは触れられないので、次回以降にしたいと思います。

 2としては、話ができる場所や人がいることが大切です。孤独・孤立と不安が重なると、本当に対応が難しくなります。人間は人の間に存在するのが基本的な特性ですので、孤独や孤立は本来的なものではありません。しかし、心が健康であれば、ある程度のそれには対処できるのですが、様々な条件が重なるとわずかのことでも大きく影響することになります。孤独・孤立の継続はいずれの日にか、心の健康に大きな影響を与えることになると思われます。
 人間相互の親和的な関係が保て、自己表現が楽にできる場所が本当に必要です。必要な時代です。
 ですが、時代は自由主義、個人主義、競争主義です。これは行き過ぎると大きなマイナスの影響を人々に与えると思われます。
 関係性の確保できる場所や人が、どの組織や集団でも必要と思われます。
 もう少し具体化した部分は後に触れてみたいと思っています。


 前回からの続きです。自死は何とかして防ぎたい大きな項目であると思います。

3 早期発見が必要そうな人、自死の予防が必要そうな人を可能な限り早く見つけ出すようにすること。

 早くに発見することがとても大切なことですが、これも実際にはなかなか難しいことでもあると思われます。全体的に言えそうなことは、だんだんにエネルギー感が下がってきている人、その人の能力を生かせていないような状態にあるように見える人、逆に不自然に気分が高揚しすぎているようで、頑張りすぎ等の状況に見える人、鬱に対して躁の状態にあるような人、これらの人に留意をしていくことが必要と思います。異変に気づくことができることが大切と思います。
 集団の中で、何かちょっと違うよねと思える人がいたとしても、その集団の構成員の間の人間関係がよくないと、誰も話題に出すことができない、出さない、避けるような状況になってしまうと思いますので、ここでも集団の中の人間関係がとても大切と思っています。
 今の時代は、学校でもどこでも人間関係が表面的なものになっていることが多く、他者のことには口を出さない、関心を持たないようにする等が多くなっていると思われます。
 周囲にいる人の影響力は大きいと思われますので、日頃から、いわゆる風通しを良くしておくことは本当に大切と思われます。親和的な学級、学校、組織、集団を作るように努めることは本当に大切なことと思われます。
 具体的なことは今後に触れます。

4 社会全体で予防に取り組むこと。

 自死については、社会全体としては少なくなってきていると思いますが、それでも結構多くの事例が出ているのが現実です。予防対策は機能しているかもしれませんが、さらに一層の全体的な対応が必要と思われます。
 小中高の生徒の増加、大学生の状況等を見ても、若い人の自死の増加が問題です。企業等の場合には、最近話題のメディアのように人権感覚の欠けた組織もまだあり、前近代的な権威主義的な経営が行われている組織もありますが、それでも少しずつですが、人権感覚は広がってきていると思われます。
 学校の場合には、対象が子どもや青少年であることもあり、ふだんの指導においても、まだまだ権威主義的、上意下達的なことが行われていると思われます。子どもや青少年が自分の気持ちを指導者や上の人に伝えることはとても難しいと思います。エネルギー感の下がってしまっている子どもには特に難しいことと思われます。
 対象にかかわり、耳を傾けて丁寧に聞く、あるいは聴く活動がどうしても必要と思われます。学校はこれが行われにくい場所になっていると思われます。聞くことは一つの大きな方法です。聞けなければどうしたらよいか、対応の方法がわかりません。話すより聞く、聞けない場合は一定の時間を共有するでもいいかとも思います。場と時間を共有することで相手が情緒的に少しでも落ち着くことができれば、それが予防の活動になると思います。
 家庭も社会の構成要素ですから社会の一部です。親子関係について確認しながら進むことも大切なことと思われます。

 自由主義、個人主義、競争主義、資本主義が進みすぎた場合は、それに伴うマイナスの要素が大きく出る可能性があります。特に社会の弱い部分に出ると思われます。もう出ているとも言えると思われます。
 今回はここまでにさせていただいて、次回はそれぞれの項目についてもう少し具体的に、やること、できそうなこと、等について触れてみたいと思います。よろしくお願いいたします。


 






1月の活動

2025-01-06 10:35:22 | 学校での活動について
新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

生徒指導について触れてきましたが、今回は表題のように1月の活動について簡潔にですがUPしてみます。

1月の活動

1年生
 本年の計画づくりや意識づけを行いながら、日常生活の充実が大切なことを伝える。年初でもあり、生徒に「自分自身の個性、私を生かすことについて、私の生かせるところ」等のテーマで考えさせたり文を書かせて、自己についての客観的な意識を持たせる活動を行う。

2年生
 年初の新たな気持を持てる指導を行い生活設計をきちんとさせる。上級生の入試活動の経験について注目させ観察させる。この時期の生徒が感じやすい悩みや不安についてアンケートを行い、解決への支援として学年を対象にワイド相談を行う。

3年生
 年初の新たな気持ちを確実に持たせ、まとめに向かって整理を行う。やれたことの明確化、やってきたことの整理を行う。将来の生き方や人生への構えの自覚を育てる。自分はこう生きるの気持ちを持たせる。学習の状況を確認し、必要な指導を行い、焦りや不安の軽減を図る。

生徒指導の取説 4 人の成長を促す過程

2025-01-02 15:25:30 | 学校での活動について
 新年おめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。投稿主なりのペースになるかと思いますが、なるべく多くUPしていきたいと思っています。

 今回は人が人を成長させる方法や過程について触れてみたいと思います。今述べているのは生徒の自立と自律を促す生徒指導のやり方について触れています。
 人と人の関係の中で対象の人が育っていくと思いますので、それをわかりやすくはっきりさせてみたいと思っている次第です。
 支援の過程は、以下のようになっていると思います。まずは、人と人の間に人間関係があることです。関係がなければ当然交流する機会がないのですから、相互に影響力はなしと言うことになると思います。物理的距離は心理的距離と、心理学の臨床の方で言いますが、遠い所に立っている二人には影響はありませんね。
 そこで、二人が近くに立って、人間関係を作り、相互に影響を及ぼすことができるような距離にいることが大切ですね。これが物理的距離と心理的距離と言うことです。近くに立つ人間関係が大切です。同じ場所にいても関係がなければ距離が遠いのですから何の変化も起こらないというわけです。
 学校では、同じ教室の中にいても、支援者の考えや行動によっては、距離がとても遠いということもあるわけですね。ですので、まずはこの点を自覚することが必要と思います。前にも触れましたが、支援を必要としている人が支援をする人に自ら近寄ってくるということはほとんどありません。特に子どもの場合は、本人が自分や自分の環境をはっきりと自覚できるということはないと思われますので、支援者の方が注意してよく見ておくことが大切です。ただ、子どもの場合は体調が悪いとか、おなかが痛いとか、頭痛とか、何となくすっきりしないとかの表現はあるかもしれません。
 心のことが体に出ている可能性は十分にあります。いわゆる「心気症」の状態ですね。この場合には、裏側に心の問題が隠されているわけですから、支援者は、本当によく見て多面的に理解することが必要です。小さい子どもほど、自分の心を言葉で表現することができません。

 人間関係を作るための活動を全体として、「かかわり活動」と言ってもよいと思います。支援者は、かかわり活動を常日頃からすべての対象者に対して継続的に行います。特に支援者から見て、サポートが必要と思われる対象者、何か不全的な状況を示している場合には、日常的にきちんと意識を持って忘れることなく観察を継続する必要があります。
 子どもの状態をよく丁寧に見ながら、関係作りを進めます。声掛けを多くするとか、名前を多く呼ぶとか、机間巡視の際にも自然に少し立ち止まって見るとか、何か工夫ができるかと思われます。
 くどいかもしれませんが、支援者に求められることは、いつも意識してみることと思います。但し、学校では特にそうなりがちですが、教師的な目でマイナス的な部分ばかりを見ることでは関係作りはできないと思います。子どもも他者からの見られ方にはけっこう敏感です。特に課題を持っている場合ほど敏感ですので、できるだけ良さを発見するような気持ちで見るとか、少なくとも客観的に見て課題を明らかにするようにして、それへの対策もプラスの視点で考えながら見るとかの意識は必要と思われます。
 なぜかかわり活動を行うのか、それは子どもの成長を一層促すようにするため。子どもをさらに育てたいという意識の存在が必要と思います。
 高学年や中・高生の場合には、かかわり活動を行う中で相手との人間関係、さらに信頼関係を作り、相手が支援者に対して何らかの自己表現をしやすくするためと考えてよいと思います。

 子どもの問題・課題の原因は、その子どもの心の深いところにあることが多いです。それを上手に扱って、原因の解消や軽減を図らないと、対象の子どもの態度変容、行動変容は起こらないことが多いです。態度変容や行動変容につなげられるように、その第一歩として、かかわり活動を行い、人間関係・信頼関係を作るのが必要と思われます。

 今回は、ここまでにさせていただきます。今後もよろしくお願いいたします。