児童生徒 学級 学年 学校の取り扱い説明書

教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

進路指導の活動 続き

2024-07-28 10:59:51 | 学校の活動
変わらずに暑い日が全国的に続いています。体調の維持が結構大変ですね。暑さもストレスの一種ですから、やはりストレスの続いた状態ですね。

筆者は、ストレス対策には、ストレッチ運動を行っています。you tubeを見てみますと、たくさんの動画がアップされています。それらの中からやりやすそうで続けられそうなのを選んで行っています。特に寝る前に10分から15分程度で行っています。そんなに負担にならずに続けていられています。というか、今では習慣みたいになっていて行わないと何となくおかしなような感じでいます。一日の終わりに気分を落ち着かせる、元に戻す、リセットするような感じですね。

ストレッチを続けていると、確かに効果はあるようです。寝つきがよくなったり、睡眠も深くなるようです。人に教えてもらって始めたことですが、行うことがよいことと思われますので実施するのがよいと思います。
また、スクワットもしていますよ。毎日ではありませんが、一日の運動等が少ないなと思ったときには時間のある時を選んでスクワットをやっています。こちらも効果がありますよ。足の筋力を維持強化するにはと手もよいようです。

さて、進路指導のことに戻って考えてみたいと思います。
前回は、進路指導の趣旨について、私見になってしまうかもしれませんが、わかりやすく理解しやすく、納得しやすいかなと思って記してみました。いかがだったでしょうか。

今回は、進路指導の具体化ということを考えるのですが、実は、文部科学省の提示する「進路指導の6つの活動」というのがあるのですが、これは少し古いので現在では多少は違った形で提示されているかもしれません。しかし、6つの活動は、初めて提示されたものですので、基本をきちんと押さえていると思いますので、これの方がよいかと思い、そのまま示したいと思います。しかし、この活動を行うことが、どのようにして、将来の生活のあり方につながるのかの説明は具体的にはありませんので、前回の趣旨を意識して読んでみていただき、関連をそれぞれの方で確認していただければと思います。6つの活動を行っていけば、将来生活の検討に確実につながるとは思えますので、その点の理解はよろしくお願いいたします。

初めに「進路指導の6つの活動」を全体に列挙しておきたいと思います。
以下の通りです。

1 個人資料に基づいて生徒理解を深める活動と、生徒に正しい自己理解を得させる活動
2 進路に関する情報を得させる活動
3 啓発的経験を得させる活動
4 進路に関する相談の機会を与える活動
5 小食や進学に関する指導援助の活動
6 卒業者の追指導に関する活動

以上が提示されています。これらの活動を、中学・高校の時代に年齢や発達段階に応じて、各学年に振り分けて、一度または複数回を行うことが進路指導の実践と思います。
以前に触れた、教務が作成する教育課程の中にきちんと位置付けられて、意義や実施の目標を明確化されて行われるものです。
生徒は、学校の教育課程を経験していく中で、いろいろな行事や活動を体験しながら自らの将来に目を向け、将来の生き方やあり方を考えていくことになると思われます。

今回はここまでにさせていただいて、特に「6つの活動」について、確認していただければよろしいかと思います。学校の中では、漠然とした形で、経験的にあるいは前年を踏襲する形で進路指導が行われている場合が多いかと思います。
基本概念を踏まえておくことはとても大切なことと思っています。
次回は一つ一つを具体的に考えてみたいと思います。今後もよろしくです。



学校の取説 進路指導の意義と役割

2024-07-25 15:17:41 | 教育相談
こんにちは。
暑い日が続きますね。今日も暑いです。皆さんも体調の方は大丈夫ですか。睡眠時間の確保も大切ですね。
日本人は、世界の人たちの中で一番、平均睡眠時間が短いそうです。ストレスも多い時代に睡眠も十分ではない状態では、心身の健康に大きな影響があると思えるのは当然かもしれませんね。

今回からは、学校の組織の中での「進路指導」あるいは「進路指導部」の活動や意義、役割について考えてみたいと思います。

進路指導というと、将来の職業等について指導すること、考えさせることと考える方が多いかもしれませんが、筆者の考えとしては、
進路指導は、生徒に自分の将来の生活の仕方を考えさせる活動だと思っています。将来の自分の生活の仕方やあり方をイメージさせ、その実現に向かって進む力を育てる活動だと思っています。
ある時、ある学生さんと面接をしていました。その学生さんは毎日の生活にもやもやした感情を抱いていて、まったく充実感を感じられない様子でした。しばらく話を聞いているうちに、本人は、その日暮らしのような状態で、ぼんやりしたような感じで生活していたようです。
この場合、本人には、将来に対する明確なビジョンもなく、やりがいも感じられない状態で生活しているようでした。おそらくこれがもやもやの大きな原因だったのかと思います。
そこで話を聞かせてもらっていた筆者は、この問題のポイントは、自分の将来をどのように切り開いていくか、そこに焦点を当てた思考が行われていないことにあると考えて、進路指導の問題であると判断しました。つまり近い将来、中期の将来、長期の将来のいずれにも焦点が当たっておらず、平凡な日々を淡々と過ごしていたのでは、達成するべき目標が不明確なのですから、目標実現に向かっての努力も行われずの状態になっていたということかと思われます。
それからいろいろと対話を繰り返しながら、ここ1から2年の短期の目標をどのように考えようか、中期の目標は?、長期の目標はと対話しました。もちろん相手の考えや思い、話題を十分に尊重しながらです。一方的に筆者が話す場面はありません。
相手が今までの自分を振り返りながら、進んだり戻ったりしながらも、自分の特性や趣味・志望を思い起こしながら自由に話し、もちろん今の生活上の不満等も吐き出しながら話していきました。
そのような流れの中で、本人は、本当に短・中・長の目標を設定することの大切さに自身で気が付いたようです。それからは自分で目標を設定することができたらしく、将来の展望や職業もイメージすることができたと話していました。また、それかどうかわかりませんが、成績が大幅に向上したと本人が話していました。
(以上の例は、多くの事例からポイントを抽出して再構成したものですので、まったく一人の人の話ではありません。念のために記しておきます。)
それぞれの期の目標をなるべく明確に具体的に設定することが大切なことなのですが、とは言え、計画どうりに進とは限りませんので、筆者としては、高校生くらいの年代であれば、10年後にどのような生活ができていれば自分は満足できるか、それについて考えておいてみてと、伝えるようなことをしています。
10年後の自分の生活の様子を考えて、それぞれの人がなるべく具体的にイメージできるように支援すること、これが進路指導と思っています。繰り返しですが、将来の自分の生活を、自分の特性や能力、興味・関心を勘案しながら考えてみて、そこに到達する単一の道でも、複数の道でも可能な道を考えてみるように支援することが進路指導の活動と思っています。
この観点では、生徒指導の目標である「自立的・自律的生活を送る能力を育てる」ことと重なっているかもしれません。進路も生徒指導もそこに到達できるように支援する分野や方法の違いということかもしれません。

小学校の小さい時から、仕事のこと、働くことの大切さ、働くことで得られる自分へのメリット等について関心を持たせ年齢に合わせて考えさせることが大切でしょうし、中学校に入れば、今まで記してきたことを、自己理解を進める活動を行いながら進めることが大切と考えられます。

昔のことですが、少し極論ですが、ある進路指導で有名な学者さんが、「進路指導が適切にきちんと行われていれば生徒指導はいらない」と話されたのを覚えていますが、それはかなり身びいきの論であると思いますが、確かに進路指導がきちんと行われて、それぞれの生徒が自己目標をはっきりとイメージすることができていて、その実現に向かって進んでいれば、他のことには強い興味や関心は少なくなるでしょうから、自然と自律的な生活ができるようになって、生徒指導は必要なくなるかもしれません。本当にそうなると素晴らしいのですが。
若い人は迷いも生じやすいので、やはり継続的な進路指導も生徒指導も必要なのが現実というところと考えられます。
今回は進路指導の意味について総論として考えてみました。この観点に気づいた指導をしている場合は多くないかもしれません。幅狭く職業に関する指導としている例が多いかもしれません。ですので、もう少し幅広く考えていただいて進路指導を進めるのがよいかと思われます。

今回はここまでにさせていただいて、次回は進路指導の具体的な活動等について触れてみたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
何かコメント等がありましたら記していただけると嬉しいです。重ねてよろしくお願いいたします。



教務の活動 続き

2024-07-23 16:17:03 | 学校での活動について
こんにちは。
日本中で猛烈な暑さが続いていますね。少し活動すると、熱中症になってしまいそうな高気温です。皆さんも、十分に気を付けてください。最近は、冬よりも夏を乗り切ることの方が難しくなっていますね。
私もエアコンを使っているのですが、やはり自然の涼しさとは違うので、何かおかしな感じになることがあります。
この数日も、私も熱中症気味で、頭が痛かったり、のどがすごく渇いたりすることがあります。
PCの前に座ってみるのですが、頭が十分には働かず、途中で終わりにしてしまって、完成にならないことが多くあります。
今日は少し頑張って、何とか続きを記してみたいと思います。

今は、学校の中の教務の活動について記しているのですが、やはり学校の中では教務部の意義と役割はとても大きいです。進路指導は、あとで触れますが、生徒の進路に関することを担当します。どちらかといえば、限られた分野ですね。
生徒指導は生徒への指導を行って、自立性・自立性を高めるための活動を行います。これも特定の分野を担当するということですね。

しかし、教務部は学校内の生徒に対する活動のすべてを担当しているわけです。学校の広報、生徒の入学に関すること、入学後の、授業の内容や課程を考え決定する。LHRなどの教科外の活動の予定を企画、運営、評価する。
教科では、どの科目を何時間実施するか等を、学校のミッションやバリューに従って決定して実行します。実行すれば、その評価もきちんと行います。現在の学校では、多忙なこともあって、評価の活動が十分に行われていない傾向があるようです。評価のない実践は、やりっぱなしということですから、十分な成果を得るのが難しくなるでしょうし、年々の学校教育の改革改善につながらないと思われますので、注意が必要かと思います。
また、評価は、自己点検ですから、なかなか心情的にやりにくい部分があることも理解できるかと思います。しかし、評価を行わないことは考えられず、方法や内容を工夫して、評価の活動を継続することが必要と思われます。
これが、学校自体の成長や改善につながることと思われます。
高校では、地道な活動が、その学校のブランド化につながると思われます。

教育課程の統計も教務の大きな仕事です。授業が必要な時間数、内容を伴ってきちんと行われているか、確認をすることも教務の仕事です。併せて、生徒の出欠席の統計、単位の認定や進級に関することを管理するのも教務の仕事です。成績会議、進級会議、卒業認定会議等は極めて大きな仕事です。
これらは、教育過程係、教育統計係等に分担されて行われていると思います。

LHR(学級活動)も大切な活動です。これらは、生徒の自主的な活動として行われることが多いと思われますので、生徒間の交流、人間関係作り、学級づくりにとても大切な活動と思われます。LHRも教育活動ですので、その目的な実現すべき目標は、ある程度は、学校の狙いとして設定されるべきと思われます。但し、すべてを学校がきめてしまうのではなく、生徒の自主性も生かしたいところです。LHRの活動では、生徒間の意見の相違や対立が発生することもあります。これをどのように解決してより多くの生徒の思いを生かすことが大切と思われます。

一時期、総合的な学習の時間が設定されていましたが、現在はどのような扱いになっているのか不明な部分がありますが、筆者は、この総合的な時間の実施についてはとても有意義な活動であると考えています。当時、総合の内容として考えられたのは、情報教育、環境教育、福祉教育、それともう一つでしたが度忘れしてしまいました。すみません。
私は、この総合の時間の中に、対人関係の学習を入れてほしかったと思っています。
人間関係は、とても大切なことなのに、まとまって学ぶ時間はないのが現状です。挨拶や自己紹介の仕方、話をするときの留意点、話を聞くことの大切さと話の聞き方、自己表現のしかた、質問の仕方、答え方、依頼の仕方、適切な断り方等々、場面を設定して、具体的に学ぶことができれば、児童生徒の人間力の成長に大いに役立つと考えてものですが、これらは例示されませんでしたので、残念ながら多くの学校では実施されることはありませんでした。本当に残念なことと思った次第です。

さて、教務の活動についてみてきましたが、まだ他にもあるかもしれませんが、このあたりで終了にしておきたいと思います。
何度もで恐縮ですが、教務の活動は本当に学校の中心です。教務主任の職位もとても大切なものです。
学校の全体の活動に基本的にかかわる教務は、学校の成長や発展に大きく関係しています。その観点で動いていただけると幸いと思います。教務の関係の方には、頑張っていただきたいと思っています。
今回は、ここまでにします。次回は、進路指導部の意義と役割について概観したいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

学校の中の各組織

2024-07-15 16:59:54 | 学校での活動について
前回は、一休みでこれまでとは違う内容にしましたが、また、従来の路線に戻して考えてみたいと思います。

学校という組織も、企業その他と同様に、内部に部や課、係等の部署があります。学校の場合は、教務部(あるいは教務課)、進路指導部、生徒指導部、保健部、渉外部、施設部、事務部等々がある場合が多いと思います。これらは学校の場合は分掌と呼ばれていることが多いと思います。
これから、各部・分掌について、その意義や役割について考えてみたいと思いますが、すべての分掌について記す余裕がないので、教務、進路、生徒指導各部について記します。他の分掌もそれぞれに大切な役割を担っていると思いますが、先の3つに限定したいと思います。

初めに教務部です。この分掌のトップは教務主任です。各校の朝の打ち合わせ等でも、教務主任が当日の予定や説明をすることが多いと思いますが、学校全体の動きをきちんと把握しているのが教務主任だからと思います。教務主任の職位が持つ権利や機能はとても広く大きいと思われます。従いまして、教務主任の活動、学校のミッションやビジョン等を適切に理解して、内面化し、その実現に向かっての活動が大切になると思われます。

教務部内には、教務係、教育課程係、教育統計係、LHR係(中学では学級活動係)、総合学習係、入試係等があるかと思います。

教務部は、いずれにしても学校の教育活動の中心です。学校で行われるすべての活動は、教務部が把握して行われていると言っても過言ではないと思います。教務は、校内の教育活動のすべての企画、運営、点検、管理、評価までを総括的に行うということです。
高校の場合では、生徒の募集にかかわることから、入試、入学後のすべての活動が教務部の活動によって行われていると思います。入学から卒業までに生徒が学校内で経験することの全てが教務の管理の下で行われます。進路や生徒指導の活動も、学校の教育課程の中で行われることですから、やはり教務の管理下にあります。
教務係は、企業等で言えば総務となり、組織内のすべての活動に関係しています。授業の実施と管理、職員会議の企画と実施、定期テストの実施とその後の処理等々、日常の全てを監督します。
教育課程係は、授業に関する全ての活動を管理します。何の授業を週に何時間行うか、能率的・効率的教育課程の編成や実施にかかわること、将来のビジョン等に合わせた教育課程の再編成や改革の活動が中心です。教育課程は、それぞれの学校の特性を作るための本当に必要な活動です。高校でのコースの編成なども重要な検討事項です。
授業は学校で行われる一番中心的な活動ですから、これを十分に検討して継続的に改良を図ることは決して軽視してはいけないことと思われます。
前年と同じように行われるとしても、それぞれの年度のビジョン等に合わせて、意識的に検討し続けることが大切と思われます。継続的に検討し、確認しながら意識的に活動することが進歩や発展につながることと思われます。

これらのことから、教務の活動が、それぞれの学校のミッションやビジョン、バリューに基づいて行われているか、否かの検討が必要ということです。

かなり長くなってしまいましたので、今回はここまでにしたいと思います。教務に関する続きは次回以降にさせていただきます。

バーンアウトしないように注意する

2024-07-13 15:57:27 | ひらめきと思い
前回までの記事で、私としましては一つのまとまりを、不十分な部分がありながらも記しましたので、今回は一休みで閑話休題というところにしようかと思います。

多くの人が大変に忙しくストレスの多い場面で長い時間を過ごしておられるかと思いますが、頑張りすぎて、あるいは義務感にとらわれすぎて行動してバーンアウト(燃え尽きてしまうこと)してしまわないようにしていただきたいと心から思います。
人が一つのことにとらわれすぎると、特に過敏で神経症的特質を持つ人の場合は、頑張ることが生きがいになってしまって、それで自分を傷つけてしまうことも起こるようになります。
何事でも、行き過ぎはいけないことですね。80%程度の時が適切であることが多いと思われますね。弦楽器の弦も、はりすぎているとよい音が出なくなります。

バーンアウトしないように注意することについて、ネットの記事からヒントを得て、自分なりに簡潔に記してみたいと思います。よかったら見てください。

自己管理を適切に
頑張りすぎて仕事等をしていると、頑張ることが目的になってしまって、忙しすぎる生活を送っていることが生きがいになったり、充実した生活と思い込んだりする危険があります。やりすぎると、その分野に神経が研ぎ澄まされて、そこから離れなくなってしまうこともあるのですね。とらわれが生じていても気が付かないほどの状態になっているのですね。
これは、一つの病的症状の始まりですので、その手前で気が付くことが大切なのですね。頑張ってもいいですけれど、物には限度があるということもきちんと自覚しておく必要があると思います。
特に集中する傾向のある人は、自分の特性を知っているでしょうから、まだ冷静に考えられるときに、一定のところまで行ったらまずは休もうと決めておくことです。一日で考えれば、一定の時間を何もしないぼんやりする時間にする、ことなどを決めておいてほしいですね。心のエネルギーであるガソリンが切れそうになったら、その前にきちんと補充することです。切れそうになるより、一定まで減ったらまずは補充することを決めておきたいですね。
タンクが空になると、補充するにも時間がかかるではないですか。

日々自分の心と体の健康に注意していて、継続的に適切なケアをしていけば、そんなに対応が難しいことではないと思われます。
とは言え、とらわれの強い性格傾向の人は、やはり突き進んでしまうことがあるのですね。自分で止めることができにくいのですね。そのようなときは、周りの人の出番です。
周りの人が、ある人が神経症的にがむしゃらに頑張っている姿を見たときには、ぜひとも目をつけて見ていてほしいと思います。
そしてこれ以上は無理なのではないかなと思ったときには、相手の人の少し時間がありそうなときに、その人からの話を聞く時間を持っていただけるとよいと思います。
その時に頑張っているねとか、頑張りすぎじゃないとか、少し休んでとか、言うと、相手の人はそれも否定的に受け止めてしまって、もっと頑張ってしまうかもしれないです。また、自分を評価されたと勘違いして、もっとやってしまうかもしれません。
頑張りのことや仕事のことではなくて、あまりそれとは関係のないのない話題を選んでもらうのがいいかなと思い
ます。何のことでもよいのですが、ゆったり感があるとよいかと思われます。
ただ、あまりゆったり感がありすぎると、急いている相手の方は、無駄な時間と感じてしまい余計に急いだりすることもあるかとも思われますので注意が必要かと思います。

話すことよりも聞いてあげることのほうが有効性があるかもしれません。聞くのは、受け身的に思えるかもしれませんが、聞いてあげる、してあげることですのでとても能動的なことです。話題は、何のことでも構わないのです。このときは、相手が仕事のことを話すのでしたら仕事のことでも構わないと思います。相手の主導権で話が進んでいて、それを聞いてあげることは、相手をとても大事にすることですので、少し前向きになって耳を傾けるように聞いてあげれば、それが相手にとっての本当に必要な時間になると思われます。

そんな感じで応じてあげたら、もしかすると、相手の方は、自分の今の姿に自分で気が付くかもしれません。また、一時的にせよ、気持ちが少し落ち着いて、自分の状況を冷静に見られるようになるかもしれません。

現代の組織は、ともすると、個人の思いや考えよりも職位が優先することが多いように思われます。やるべき、与えられた仕事が大切なのはその通りですが、それがあまりにも優先されると、場合によっては、神経症的な個人を生み出すことがあると思われます。そして突進すると、組織自体が思わぬことになると思います。
組織の中に、人の話をきちんと聞ける人がいること、話を聞くことがどれだけ大切な役割を持っているかを知っている人がいること、また、構成員同士が話をし、聞きあう雰囲気や関係が程よく作られている組織があるとすれば、その組織は柔軟性がありながらも、組織の目標も適切に追求できる、本当の意味で強い活力のある組織になることができると思われます。
今回はここまでにしたいと思います。学校の組織のことを記しながら、時々また別のことの触れてみたりしながら進んでいきたいと思います。今後の見ていただけると幸いです。ありがとうございます。よろしくお願いいたします。














学校という組織 5

2024-07-11 15:51:23 | 学校での活動について
前回まで、ミッションとビジョンについて記してきました。今回は、バリューということに焦点を当てて組織の運営について考えてみたいと思います。

ミッションは、社会的使命でしたし、ビジョンは、組織としての目指す理想の姿のことでした。
今回はバリューですが、これは簡潔に表現すれば、組織が活動するときに、何に価値を置いて活動するかということかと思われます。理想の姿を実現するための行動上の基準といってもよいかと思います。
学校という組織では、教職員がミッションやビジョンをそれぞれに適切に理解し、自分のものとしてはっきりと意識して、自分が何かを求めて行動していくときの行動基準になるものともいえるかと思います。
ばらばらで勝手な理想像を描いて、ばらばらな行動基準で活動していたのでは、組織として求めるものは実現できないと思われます。
本当に自分のものとした、一定の基準のある価値が存在しなければ、組織の発展も進まないでしょうし、そこに参加している構成員の、生活の充実や幸福も実現できないのではないかと考えられます。

学校という組織は、日常的に活動する内容が、以前からある程度形式化しているので、それに従って動いていけば、何となく進んでいるような気持になることがあるように思われます。
前から行っていたことを同じようにしていけば、それで十分に活動しているというように錯覚してしまう面が多くあるように思われます。
その状態だと変化も生じにくいので、組織としての発展も見られず、いつもと同じように淡々と進んでいく特性になってしまいそうです。

今日の組織は、やはり今までに記してきましたような面を、構成員がきちんと意識し、自覚して歩んでいくことがとても大切なように思われます。
一つ一つの組織が、学校が、一つの独自な、独特の優れた特性を持つ存在になること、独自の個性を持つブランドとしての存在になることを求められていると思われます。
そのために、それぞれの学校らしい使命の自覚、理想の学校を具体化し、意識する活動、どのようなこと、内容を求める価値とするか等の統一的な検討と、具体化、共有の考え方がとても大切と思われます。
組織の構成員がどの職位に属していても、ある程度の共通理解とそれぞれの職位に付属する役割と権限・義務を意識的に実行するとき、優れた学校という組織が出現するように思われています。

今回は、ここまでとさせていただいて、次回からは、学校という組織の職位である、各分掌の役割や意義について記してみたいと思っています。よろしくお願いします。

学校という組織 4

2024-07-08 16:36:10 | 学校での活動について
こんにちは。
読んでいただいている皆さんには、少し間が開いてしまってすみません。最近のあまりの暑さに気がなえてしまったようで、いろいろと記すのができなくて時間が経ってしまいました。
今日は、私の住んでいる地方は、薄曇りで日が出ていなくて、暑さもそれほどでもないので、また記してみたいと思います。


ミッションは、組織の目的や使命を明確にし、具体的な行動を示したものですが、
ある企業のミッションとして、以下のようなのがありました。
その企業のミッションとして示されている言葉は、「私たちは顧客に最高の製品を提供する」という、わかりやすく理解しやすい具体性のあるものだとのことです。
ミッションは、主に経営層の人々によって作られるものですが、私としては、個人個人が自分自身のミッションとして、何かを設定してもよいと思いますし、小さい集団がそれぞれにミッションを設定してもよいと思います。
どんな個人もそれぞれのミッションを持っていますし、それを人生で実現することが一つの目標だと思われますね。

さて、ミッションをより具体化するのがビジョンですね。ビジョンは、到達したい理想の将来像を示すものです。When&Where(いつ・どこにたどり着きたいか) を表現するものですね。
身近な例では、例えば、「〇〇年までに持続が可能な社会を実現する」等の例もありますね。
ミッションを具体化して、短期・中期・長期の目標をわかりやすく具体的に設定して、その実現を目指す見通しや道筋を設定することが大切なことと思われます。

ビジョンは、理想の将来像までに到達する、具体性を伴う見通しですので、組織の人々が、それぞれに見通しを正しく理解して、自覚して内面化を行って、毎日の活動を行う基本とすることが大切と思われます。

学校の場合は、どこの学校でも、今までに行われてきたことが習慣的に無自覚に行われていることが多いように思われます。各種のことを意識することなく、いつものように淡々と授業が行われているということが多くなっているかもしれません。
そのような場合は、学校として実現すべき目標や行くべき方向性、将来像が分かりにくくなってしまって、ビジョンも意識されずに、普通に日常的に変化なく進むということが多くなっているかもしれません。
やはり基本的なことを意識化すること、自覚することがとても大切なことと思われます。教職員の、ミッションやビジョンの意識化や自覚は、必ず児童生徒に伝達されるものと思われます。
若い人と面接をすることがあるのですが、多くの生徒が、自己の使命や今後の見通しについて、あまり意識していなくて、見通しも持てずに、日々をぼんやりと過ごしている例がかなり多いようにも感じています。
そのようなときには、多少面接の基本を外れるかもしれないのですが、今まで記してきたようなことの大切さ、自分への影響力の大きさについて話してみることがあります。
若い人が自分の価値に気付くようにしてあげること、その機会を持ってあげることが本当に大切なことと思われます。
というよりも、教員の使命は、対象の子どもたちが自分の価値を感じることができて、その価値を生かしさらに伸ばしていけるようにすることが一番の使命であるように思われます。
何をどのように意識して日々の活動を行うか、教育の幅広い成果につながる大きなポイントと思われます。

今日はもう少し先へと思いながら始めたのですが、ここまでにしたいと思います。なるべく早くに次に進みたいと思います。よろしく願いします。