児童生徒 学級 学年 学校の取り扱い説明書

教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

自立 自律した子どもを育てる 生徒指導の考え方

2024-09-26 15:26:45 | 子どもへの接し方
 こんにちは。
 少し時間があいてしまいましたが、また続けたいと思います。
学校での生徒指導のことを中心にしていきます。また、これは家庭でも同様かと思われますし、企業や組織でも、下の人を育てようとしたら同様の考えになるかと思われます。
 何か参考になりそうな部分がありましたら、生かしていただけると幸いです。
 よろしくお願いいたします。

 振り返りみたいですが、少し前は、主に進路指導のことについて触れてきました。進路指導の目的は、人が将来の自分の生活の在り方をイメージし明確化したり、生き方をはっきりさせる活動でした。
 進路指導は、キャリア・ガイダンスと言います。キャリアとは簡単に表現すれば、その人の生きてきた中で経験したことすべてのことを言うと思います。特に経験してできるようになったことやわかったことが中心になると思います。キャリア試験というと、試験を受けて合格すると、合格することで仕事に必要とされるキャリア(経験、体験、できること)が満たされているということかと思います。
 進路指導、キャリアガイダンスは、先に必要になることを身につけられるように導く活動と言えると思います。経験を積み重ねることができるように導き、先の在り方を考えられるようにすることを進路指導と言うと思います。
 具体的な中身は、以前に触れましたので省略させていただきます。

 さて、自立と自律した生活を営むことができるようにする活動が生徒指導です。これが本当に意味でガイダンスですね。人が自分の足で立って、自立して、しかも自分の人生を自分の適切な正しい判断で生活して行けるように導くことが生徒指導ですね。自律はセルフコントロールができるという意味ですから、自己を自分の力で統制することができるという意味です。

 子どもでも、大人でも、それぞれの環境の中で、自立的、自律的に生活できればそれはすばらしいことと思います。
子どもの場合には、学校や地域で正しく適切な生活ができること、例えば学校の中では、その人なりに意欲的に前向きに学ぶことができ、周囲から孤立したりせずに必要な協調的交流ができることが自立でしょうし、大人の場合も、組織や環境の中で、必要な行動ができることが自立・自律かと思われます。

 これらの能力を身につけることができるように導く活動が生徒指導の本来の活動と思います。生徒への指導、生徒に対する指導のみと言うことではなく、対象の生徒にさまざまな経験を持たせて、考える機会や感じる機会を持たせて、その中で必要なことに気づき学ぶ機会を与える活動が生徒指導と言うことかと思います。

 上に記してきたことから考えれば、子どもたちが学校の中で経験するさまざまなたくさんの活動が理解や気づきの機会ですから、日常の活動そのものが生徒指導の機会であることもまた当然のことと思います。
 中学校以降に始まる生徒会活動や部活動も、さまざまな活動をする中で、生徒の経験や気づきの機会になるわけですから、充実して行われることがとても大切なことと思われます。
 受験の状況が著しく重視されるようになってきていて、学校での各種の活動がなかなか十分に行いにくい状況になっていることが生徒指導の機会の不十分さにつながっているようにも思われることもあるようです。

 生徒指導の各種の方法があると思いますが、それに気づかないでいると、生徒指導は生徒への指導の観点ばかりが強くなってしまって、活動として不十分なものになる危険性があると思われます。
 生徒への指導と言う観点では、何を目標に何をしなければならないかがはっきりと決まっているわけではないので、してもしなくてもわからないので、結果的に何もしないで、生徒に対する厳しい対応だけをすることが生徒指導と受け取られてしまっているのが現実と思われます。
 そのようなことから、生徒指導は一部の厳しい先生等が行うものとなってしまっていて、学校全体の、生徒を導くガイダンスの活動としての生徒指導が少なくなってしまっているのが現実かなと思われる部分です。
 ガイダンスの目標や方法についての知見が必要になり、学校全体として、適切な理解のもとに行われることが大切と考えられます。

 今回はここまでに致します。次回以降はガイダンスの目標や方法について触れてみたいと考えています。





お礼も込めてまた投稿します。

2017-05-27 18:59:10 | 子どもへの接し方

お世話様です。

 下の文は、もう一つのブログに昨日書いたものです。
 それで、今日アクセスランキングというのを見てみましたら、今までになくたくさんの人に来ていただけていまして、びっくりするやらうれしいやらです。
 手前味噌で、本当に恐縮ですが、goo には、271万ほどのブログがあるそうですが、記事をアップした直後は、多くの人に来てもらって、リアルタイムアクセス数というのもあるのですが、それを見てみましたら、何と3011位でした。
 今までで一番上位になったと記憶しています。今までは 4000番台とか5000番台が多かったのですが、今回はどうしたことか一番上位になりました。

 おそらく二つから来ていただいたので多くなったのだと思われます。
 また、このような内容や分野に、多くの方の関心やニーズと言っては何ですが、必要性があるということでしょうか。

 教育や養育に関する関心や悩み・不安等が多く存在していることかと思います。
今後も、多くの皆さんに役に立ちそうな内容を考えて、なるべく多くアップしていこうかと思います。読んでいただけると幸いです。

 なお、二つを使い分けるのがちょっと難しい面があるので、今回の内容も同じものを両方にアップしてみたいと思います。
 ご了解をお願いします。


以下は日付の通りにアップしたものです。

2017-05-26 16:01:11 | 不登校支援 子どもの養育 学校教育


こんにちは
 久しぶりに投稿しようと思いました。

とはいえ、こちらのブログにアップしようとしたのではなく、筆者はgooにもう一つのブログを
アップしていまして、そちらの方は本当にしばらく上げていないので、そちらを改変しようとしたのですが、
 思うようにいかなくて、どうしてもこちらが出てきてしまうので、こちらでいいかと思ってこちらに投稿することにしました。

 筆者のもう一つのブログの名前は、「トネッシーの教育相談ブログ」という題です。
 こちらは主に保護者の皆さま向けに、子育て、養育、教育上の問題や心配等に対応するように書いていたつもりです。
 トネッシーというのはネッシーとはほとんど関係がなく、私の住まいのほど近くを大利根川が流れているものですから、利根川の名からトネッシーとしただけのことです。よろしくお願いします。
 両ブログは、よく読んでみると共通のことも多いのですが、また、多少の違いもありで、基本は共通しているのですが、予防的な側面や日常的な養育上の留意点等について参考にしてもらえれば・・というのが教育相談ブログです。

 本ブログでは、不登校やいじめ、その他の教育上の問題、等々について、解決や現象の軽減のために参考になればいいなと思って、学校の先生等を対象にして、具体的な手立て等もなるべく多く記してみたいとアップしたものです。しかし、不登校等は心の中の問題ですので、心をどのように扱うか、扱うことによって成長を支援して、健全な成長を促すことができるか、基本的な考え方・理論についても触れてきたつもりでおります。

 将来は二つのブログを合併して一つにして、内容は二分野に分けて記述してみようかなとも思っています。
 その方がブログのアップもしやすいと思うので、もう少し検討してやってみるかなと思います。

 今回は、共通化も意識において、筆者が、ネットでなくある程度定期的に出している文書の一部を参考までにアップしておきたいと思います。
 何かどちらのブログにも似たようなものがあるかもしれませんが、今回はそうしてみたいと思います。ご了承をお願いいたします。
 同じような内容を出してもいいかなと思い、なるべくまめにしたいと思いますので、読んでみていただければ嬉しいです。


 子どもを中心において、周りにはたくさんの人間関係が存在しています。そのそれぞれが子どもの成長に影響しています。また、言い換えれば子どもを成長を阻害する要因になっていることもあるかと思います。そのような意味で、環境要因の与える影響には大きなものがあります。
 そこで、かかわりの量と質としてみました。

◎かかわりの量と質について
 子どもは、周りの人や親のかかわりの中から、自分に必要なものを取り入れて成長して行きます。従って、周囲の人のかかわりの量や質が大きく影響を与えると考えられます。

◎かかわりの量について
 日常の中で、特に強く意識することもなく親子のかかわりが行われています。かかわりの量とは、ふだんの生活の中で親と子どもが交流するコミュニケーションの量のことです。
 かかわりの量は、忙しい生活の中で、ともすると少なくなったりすることもあります。
 また、子どもが中学生にもなると、けっこう反発もするようにもなり、つい、かかわりを控えてしまうこともあります。
 子どもの成長にとっては、親からのかかわりは大切なものですので、子どもの実情に合わせて様子を見ながらでも、適度にかかわりを持つことが大切だと考えられます。

◎かかわりの質について
 親からのかかわりの質も大切です。親から子どもへのかかわりが、一方的に言いたいことを言うだけでは、望ましいかかわりとは言えません。
 大切なことは、親と子が相互に落ち着いて会話ができること。特に、子どもが、自分の思いや考えを言えることが大切だと考えられます。子どもの思いが表現できるようなかかわりが、子ども自身の成長につながる機会になると思われます。
 親子の交流が、子どもが求めているものを満たしてあげられるような交流になっているか。かかわりの質を考えてみるのも良いことと思われます。

◎かかわり日誌のお勧め
 ふだんの生活の中で、子どもに、このようなかかわりを持ったら、このような反応があった。かかわりの中で、このような言葉の交流ができた等について、記録してみることもよいのではないかと思われます。時間の都合等で細かく記録できなくても、だいたいのことや親の印象に残ったことをメモしておくことでよいと思います。
 日誌をしばらく続けてみると、親からのかかわりの仕方や内容など、親の特徴が見えてくると思います。それを落ち着いて冷静に見ると、親のかかわりが子どもの成長に役立っているかどうか、子どもが成長しているかどうか等が自然に見えてくると思います。
 日誌を見ながら考えて、改善の必要な部分が発見できれば、親子ともども役立つことと思います。かかわり日誌について、よかったら実践してみてください。



◎以下は、今日新たにアップするものです。もう一つの方にも同じものを上げておきたいと思います。ご了承をお願いいたします。

子どもにとっては、「心の居場所」があるかどうかがとても大切な要素だと思っています。
周囲の大人も子どもにとっての「心の居場所」を与えられているでしょうか。どうでしょうかね。


◎「心の居場所」の意味について
 不登校やいじめの問題等、教育にかかわる問題の発生の中で、文科省も、「心の居場所」の大切さに触れています。
 「心の居場所」とは、簡潔に表現すれば、心が休まる場所、心が落ち着く場所と考えてよいと思います。また、特定の場所をさすだけでなく、気持ちの安定する人間関係、安心できる人間関係と考えてもよいと思われます。さまざまなストレスにさらされる現代の社会においては、気持ちの休まる場所や関係があることは、とても大切なことと思われます。

◎中学生たちは今
 現代という時代は、日々の変化が早く大きく、高度で複雑に発達した時代です。このような時代の中で、生徒たちも大きな影響を受けています。学習も高度になっています。人間関係も複雑です。中学生になると、本格的な思春期となり、乗り越えるべき発達上の課題もたくさん出てきます。
 場合によると、適応することが大変になって、ストレスを感じることもあると思います。学校と家庭の連携を強化しながら、生徒の実態に即して援助の活動を行っていくことが大切になると思います。

◎家庭における人間関係
 保護者の皆さんも、いろいろと工夫等をしながら、ストレスに対応していることが多いと思います。しかし、子どもの場合、具体的な対応と言っても難しいのが現実です。場合によると、通常では認められない方法でストレス解消を目指す例も起こってしまうこともあります。
 子どもが、家の人と話すことやかかわりを持ってもらうことで、いろいろな対処法に気づいたり、新たな気持ちになれたりして、ストレスの軽減や解消につながれば、それが本人にも周囲にとっても、害のない良い方法だと思われます。
 家庭内における子どもとの関係について、ふだんから振り返って見ることが大切と思われます。

◎大変さへの共感とサポート
 「心の居場所」があまりなく、つらい状態が続くと意欲が低下してくることがあります。まず、心が落ち着いて、ゆとりを持って考えられる場所や人間関係が必要です。心が落ち着くのは、思っていることを表現できて、理解してもらえたときだと思われます。
 子どもの心に目を向け、理解を示しながら、必要に応じて励ます等の活動が大切だと思われます。








親子関係さまざま

2014-06-30 21:31:05 | 子どもへの接し方
親子関係さまざま

つじつまの合ってないかかわりは・・・

 子どもを育てるときに、つじつまの合わない言動や行動を続けていると、その影響が子どもに出ると思われます。
 また、大人同士の間で、言うことややることが違っていると、それも子どもに影響を与えると思われます。
 人にもいろいろな人がいるように、同じ人でも時と場面によって言うことややることが違う場合もあります。
 子どもの場合は、親や大人の言うことを自分の中に取り入れて成長していきますので、周りの人が言うこと・やることがある程度一定していること、社会的に合理的であることが大切だと思われます。大人の言うこと・やることがある程度いつも安定して、一定していると、子どもはそれを受け入れて心が安定して育っていきます。

著しくつじつまが合っていない、言うこと・やることが矛盾している時は・・・

 大人でも、いつも言うこと・やることが違う人とつきあっていくのはとても大変です。行動の先が見えないので、混乱することが著しいです。安心してつきあっていくことはとてもできません。
 子どもも同じで、複雑なかかわりの中で生活していくと、いつも落ち着かなくて安心して生活していくことができません。
 そして、その結果、大人や親を信用できなくなったり、何かをする気が湧かなくなってまったりすることがあります。
 親の言うことがいつも違うので、何が本当に正しいことなのかもわからず、善悪の判断力も弱くなってしまう可能性があります。子どもへの影響はとても大きいと考えられます。


日常生活では・・・

 大人といえども、いつも同じように、同じ事を言ったりするのはなかなか難しいときもありますので、絶対にとは言えませんが、親や大人の言うこと・やることは、つじつまが合い、ある程度安定していることが大切だと感じています。
 大人の安定が、子どもの気持ちの安定や意欲の向上に大きな影響を持っていると考えられます。
 子どもとの対話の中で、子どもの気持ちを感じ取りながら、安定した言葉のやりとりを繰り返していくことが大切だと思われます。

過保護とは

2014-01-04 14:54:08 | 子どもへの接し方
 今回は、日頃よく言われる「過保護」について考えてみたいと思います。

過保護とは
 日頃よく、「過保護だ」とか言われることがあります。
 過保護とは、本当は子どもが自分でやらなければならないことを、親や周りの人が、手を貸してやってあげてしまうことです。
 やってあげると子どもは楽ですが、いつもやってもらっていると、子どもは、それが当たり前と勘違いして、自分でやろうとする気持ちが弱くなってしまいます。また、やる力もつかなくなることがあります。

やり抜く力
 子どもには、少し大変なことでも、年令に応じて自分でしなければならないことが多くあり、また、自分でやろうと思う気持ちも持っています。親や周りが手助けしすぎると、一人の人間としての力が、年令よりも幼く未熟になってしまいます。
 例え話ですが、子どもが箸を使うべき年令になっても、親がご飯を食べさせてあげていたら、これは本当に過保護です。子ども本人にとっては、食事の正しい習慣も育たず、食器やお箸を正しく使う力もつきません。これでは、本人の生きる力がいつまでたってもつかず、後で困るのは子ども本人です。
 子どもが大きくなって、いろいろな課題が生じてきたときには、親も、どうにもしてあげられないのが現実です。
 課題を自分で乗り越えられないと、自信を失ったり、ぐずったり、楽な方に逃げ込んだりしてしまいます。そうすると、動けなくなって、将来が開けなくなってしまいます。せっかく能力を持って生まれてきても、その力を発揮できず、残念です。
 
日ごろ育てたい「心の力」
 日ごろの留意点は、過保護にしすぎないことです。自分でやる気持ちや力を意識的に育てていきたいと思います。
 もし、今まで過保護にしすぎたと思った場合には、何もしないでそのままにしておかずに、いろいろ工夫をしながらやっていく必要があると思います。
 手や口を出しすぎないようにしながら、親の目をきちんと子どもに向け、見守ることを基本にしたいと思います。
 何か、本人が頑張ったら、見逃さずに認めてあげて、もっとやりたい、やってみたいと言う気持ちを育てることが大切だと思います。
 本人が取り組んで、例えできなくても、頑張ってやったことを認め、気持ちを支えて、もう一度やってみようという気持ちになればいいと思います。そんなことをして行くうちに、本人もいろいろなことを感じたり、学んだりして、工夫しながらやっていくようになると思います。
 大切なことは、「手助けをしすぎないこと」、「口出ししすぎないこと」、「やかましすぎないこと」です。「本人のペースをある程度尊重する」、「気持ちを理解しようと努めながら対話する」、「本人が落ち着いていて受け入れられそうなときに親として話してやる」、「社会のことについて情報を提供してやる」等をしてあげると本人も喜び、自分の力を伸ばしながら、気持ちよく、意欲的に生活していくと思います。