児童生徒 学級 学年 学校の取り扱い説明書

教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

関係者の方へ 3

2017-06-30 09:48:34 | 関係者の方へ
今回も前回の続きです。
関係者向けですが、多くの皆さんにも参考にしていただければ嬉しいと思ってアップします。

今回は学習指導と生徒指導について触れます。両者は教育活動の両輪です。
知識技術の伝達と、優れた人間性の開発、人格的な成長は、真に教育活動の目指すところと思われます。

但し、記事は少し簡潔に記していますので、不足の部分もあると思いますが、その部分はお考えいただいて読んでいただければ幸いです。




お元気で頑張っていることと思います。

今回も関連の方にお送りします。

 教育は勉強を教えることと、人間性を育てることの双方からなっています。
学習の方が、割かれている時間は多いですが、人間性を育てる方はもっと大切だと思われます。
何しろ、人間性は一生にわたって影響を与えますからね。

 優れた人間性は、本人も充実した人生が遅れますが、加えて周囲の人々にも良い影響を与えますからね。
 優れた人が少なくなると、世の中は殺伐としてきますから。
 とりわけ、リーダーシップを発揮する人はその人間性が大切ですね。

 さて、勉強、学習は、その目的等についてはいつも触れていますので、ここでは触れないことにしたいと思います。

 効果的な学習指導が行われると、生きる力が育ちますね。

 学習の指導を行うときに大切なことは、教える内容や教育の課程が学習者の発達段階に即していることや、学習者の興味や関心を十分に尊重しているものになっていることが大切です。また、基礎や基本が十分に学べることも大切なことです。

 人間性の育成は、学校で行われるすべての活動をとおして行われるものですが、特に生徒指導といわれる活動は、人間性の育成に大きく関係していますね。
 生徒指導の目標は何だったでしょうかね。自立心、自律、セルフコントロール
 方法は・・・ 学校ではいろいろな活動を行っていますね。
 また、個別の指導も大切ですね。

 学校の中に、多様な学習者が存在しています。新しい今日的な問題や課題も生じていますね。それらに対応することも必要ですね。

 生徒指導の方法も、より積極的に変更して、新たな方法を積極的に導入する必要がありますね。
予防的にも、開発的にも、治療的にも、いろいろと行うことが大切ですね。

 学習の指導と生徒指導、それぞれが密接に関係していますね。
それぞれが一層充実するときに、教育の成果が得られ、健全な学習者が育っていくのでしょうね。

 あなたはどのように実践していきますか・・・・・    2017/6/


関係の方へ 2

2017-06-25 21:08:10 | 教育相談
今日は以下のものをアップします。

前回と同様に別のブログに、過去にアップしたものです。
今回の内容は、先生方が学校の中で、あるいは校外の関係者とどのように協力するか、連携するか等について触れています。

今日では、教育は、チームで行うような状態になっていると思います。
チームでの教育ということですね。そんな視点を見てみてください。



概要について触れてみたいと思います。

 学校の先生やこれから先生になる予定の人、等にはもしかしたら参考になるかもしれません。よろしくお願いします。

 今回は、教育活動における、学校内における協力や連携を進めることの大切さや、校外との協力連携、教育相談の進め方等について考えます。


 学校における教育の意義や目標は、文化の伝達や、その営みを通じて、児童生徒、以下は子どもとしますが、それぞれの人間性を開発し育てることにあると考えられます。

 以上のことを実現するため、各学校は、地域の特性や子どもの実態に合わせて、それぞれの学校の教育目標を設定します。

 教育目標が設定されても、それが、どのような人の活動やどのような過程を通じて実現されるかは明らかになりません。

 そこで、具体的に 何をどのように学習させるか、どのような経験を持たせるかを検討して具体化し、子どもの発達状況に合わせて各年次に並べ編制します。これが教育課程です。
 入学に関する準備から入学、そして卒業まで、合理的に合目的的に並べられたものが教育課程です。
 この活動への関係者は、教育課程の実現のために組織化されて学校の運営組織となります。

 こうして考えてみると、教育の活動は、本質的に、はじめから協力や連携が必要であると考えられます。むしろ、役割分担に基づく協力体制が不十分であると、教育の活動はうまくいかない可能性が高いといえるでしょう。

 さて、視点を転換しますが、今日の学校は、社会の変化や高度化の影響を受けて、まったく多くの課題や問題を内包しています。
 不登校やいじめの問題、子どもの情緒の不安定、意欲の低下傾向、社会生活能力の低下傾向等、多くの問題が存在しているのが現実と思われます。

 学校生活の中で多くの時間を使っている教科学習に加えて、子どもの心の状態の安定を図り、各種の問題・課題の軽減や解決を目指す教育相談の活動も一層の充実が求められています。
 
 課題や問題への対応を図る教育相談の活動こそ、校内外の連携や協力が必要な活動であると思われます。

 教育相談でも、あるいは教科の活動でもそうだと思いますが、課題の解決や軽減のためには、子どもの特性、問題の背景の理解がとても大切なことになると思います。
 子どもに対して、一方的に𠮟責やお説教をしても、それはなかなか思うような結果を得ることができないかと思われます。そのような支援や指導で行動変容が起こる場合は、もともとそれほど根深くない問題であるか、子どもの心の状態がそれほど悪くない場合かと思われます。

 今日、教育現場の関係の皆さんが困っておられることは、従来的な指導の方法で効果が出にくい事例が増えていることであると思われます。

 学校の現状は、関係者が、ますますチーム的につながり、各子どもの理解に基づきながら導き出された、一定の方針や具体化された手立てを、連携・協力的に実施していかないと成果を得られないような状態にまでなっていると思われます。

 連携や協力をどのように進めていくか、それはそれぞれの学校や組織の実態によって異なっていると思われますが、それを発見する活動こそ、最初の協力になるのではないかと思われます。

 担任、学年職員との連携、必要によって、教育相談係、特別支援コーディネーター、スクール・カウンセラー、各主任や主事との連携、養護教諭、校内の先生、管理職への報告・連絡・相談等の連携、その他、協力できる多くの人々との連携、等々を考えることができます。

 校外も同様ということであると思います。

 それぞれの教職員が、個として取り組み課題の解決や軽減を図る、そのような状況ではなくなっているのが現実の学校かと思われます。

 以下はまた別に・・・        (2017/6/9)

関係の方へ 1

2017-06-24 14:51:37 | 教育相談
教育の活動について触れてみます。

以下は、別のブログにアップしているものですが、より多くの方に見ていただき、参考になればと考えて・・・ こちらにもアップすることにしました。

 今回は教育の活動全般についてのものです。
 少し読んでいただけると、教育の全体像を知ることができて参考になるのではないかと思っています。
 但し、概略としましたので、厳密な定義的な内容ではないと思います。あまり厳格には見ないでください。
 学者の方が、論理を構築するようなものだはありません。ご了解のほどをお願いいたします。

 
 教育の意義・目標等、及び具体的な活動

1 教育の意義・目標
 はじめに、教育の意義や目標について考えてみることにする。教育の意味についても多様な考えがあり、端的に述べることは難しいので、ここでは簡潔に「文化の継承と発展を目指した活動」、それから「個の人間性を高めるための活動」と考えておきたい。
 人間の場合は、教育という活動によって、学問や芸術、知識や技能、風俗や習慣等の多くのものを先に生きた人から受け継いで、それを活用して生活し、さらに工夫等を加えてより高め、豊かな生活を築いていくという生活を連綿と続けて来た存在である。「人は唯一、教育という活動によって人になることができる」という言葉は、人間にとっての教育の大切さを述べていると考えられる。
 また、教育によって、豊かな人間性を育てることも大きな意義があると考えられる。教育のさまざまな活動の中で、それぞれの個の持っている可能性や人間性が開発されて、さらによりよい社会を築いていくことも大きな目標であると考えられる。 

2 教育の具体的な活動
 教育には、いろいろな場所や機会で行われる活動があるが、ここでは学校を中心に行われる学校教育について考えていきたい。
 それぞれの学校では、それぞれの状態に応じて学校の活動目標を設定する。次代の人たちにどのような学習内容を伝えていくか、またどのような特性を持った個人を育てていくか、それらをはっきりとわかりやすく表現して明確にすることは、それぞれの学校における教育の内容や質を規定するために必要なことである。
 次に、教育の活動を具体的に考えてみる。あまり厳格に考えると記述できなくなってしまうので、一応次のように考えてみたいと思っている。
 少し便宜的になるが、教育の活動を、教育という語の「教」と「育」について考えてみることにしたい。
 教育の「教」の部分は、教える活動、あるいは学習者から見れば学ぶ活動であり、「育」の部分は育てる活動と考えることができる。育てる対象となるのは、人の人間性の部分であり、本来、人が可能性として持っている要素をよりよく発現させ、優れた人間性を持つ個人を育てることが目標であると考えることができる。「育」は教える活動の中でも当然に育まれることである。

3 教育課程について
 学校の教育目標を実現するために、それぞれの学校で教育課程が作られる。この教育課程は、個が入学してから卒業するまでの学校生活の中での身に付ける学習内容や、生活体験等を学年の進行に合わせて体系的に並べたものと考えられる。
 学校の中で行われるすべての活動は、教育課程の中に位置づけられ、その意義や活動目標がはっきりと示されている。
 わかりやすく言えば、ある学年のある活動内容は、その意義や目標があらかじめ決められているということであり、それぞれの活動を可能な限り、目標追及的に行い、それを教育課程に沿って着実に行っていくことで、学校の教育目標を最終的に実現しようということである。よりよい、より適切な教育課程を継続的・意識的に開発していくことも教育活動の大きな課題である。


4 組織化と職員の配置
 各学校で示される教育目標の実現のためには、その実現を可能にする組織が形成される必要がある。学校における組織とは、職員を一定の役割や権限、責任を持つ職位に基づいて、一定の形に編成したものである。一般的には、管理職から、主任・主事、一般教職員という形に、ピラミッド型に配置されるのが普通の形態であろう。但し、学校はその特性から、一般の企業や官庁に比較すれば、必ずしも完全なピラミッド型というわけでもないのが特徴であろう。
 それぞれの役割と権限等については省略するが、また、学校内には分掌という形で、いろいろな部等がおかれている。
 今日の教育活動の変化によって、分掌組織も変化してきているが、基本的には以下に示すような形態が多くみられるであろう。
 管理職の存在のもとに、①教務部 ②生徒指導部 ③進路指導部 ④保健部 ⑤渉外部 ⑥事務部 等がおかれる。その他の分掌がおかれることもあるだろうが、基本的な形態は上記のような形であると思われる。各部には主任または主事がおかれていることが多いが、その名称は学校により多少の違いもある。
 この他にも、学校内の各まとまりとしては、教科、学年があり、それぞれに人員が配置されている。
 但し、各職員は一つの分掌のみを担当するということではなく、現在の学校の人員の数的な面から、複数の分掌を担当して忙しく活動しているというのが現実であろう。
 ここでは分掌の配置について記したいわけではなく、各部等の意義や役割について確認するのが目標である。
 教育目標の実現のためには、各部の果たすべき役割や活動が大切になる。何を目的にしてどのように活動することが必要か、明確に意識して活動することが極めて大切なことであろう。
 
①教務部
 学校における教務部の意義・役割は極めて大きなものがある。教務部の活動は学校の活動全般にかかわっていると考えられるからである。
 特に、教育課程を編成しそれを計画的に着実に実行すること。出欠席の管理、教科の活動の管理、成績評価と管理、特活、LHR、教科内クラブ活動の運営管理、教科外の活動の企画と運営・管理、入学式・卒業式をはじめとする各種の行事の企画と運営等々、学校で行われるすべての活動が教務の活動と言っても過言ではない。
 加えて、教育課程を常に見直し、より適切で効率的なものにすることも教務部の活動目標である。この部をまとめる主任の役割は極めて大きいと考えられる。
 学校の教育活動を意義あるものとするには、教務部が所管する内容について、明確に意識して活動を行うことが大切と考えられる。
②生徒指導部
 生徒指導は学習指導と異なる特性を持っている。学習指導は領域の概念に基づいて形成されているのに対して、生徒指導は機能の概念に基づいて意義づけられている。生徒指導部は、学校生活のいかなる分野でも、いかなる時でも、すべての構成員によって行われる活動である。しかし、何をどのように行うかについては必ずしも明確ではないので、行う目標や行う内容が曖昧なものになりやすい特性を持っている。
 生徒指導の活動を明確化し、学校の各種の活動の中に明確に位置づけ、役割分担等も図りながら、組織的に実践していくことは今後の大きな課題であると考えられる。
 生徒指導が、教育相談の活動も含みながら日常的にきちんと実践されるかによって、学校の教育目標の実現に大きな影響を与えると考えられる。
 とは言え、生徒指導の活動は、ともすると力による活動になりがちな特性も持っている。本来的な生徒指導は、力によって行われるものではなく、科学的な知見や理論、技術に基づいて行われるものであることは言うまでもないことである。
 生徒指導の目標は、一言で言えば自己指導能力の育成である。学校や社会の中で、規則や規範、正邪善悪、よい風俗や習慣を守りながら、自分らしく生活し、自己の目標の実現等、将来に向かって一歩ずつ着実に歩もうとする力、生きる力を育てることである。
 また、他者の感情に共感し尊重することのできる心を育て、他者との協力関係の中で社会を担うことができる力を育てることである。
 生徒指導の方法としては、従来からの生活指導、交通安全指導、中・高の部活指導等、全体に対しての講話や訓話、規則や規範の指導を適切に行うとともに、今日の高度で複雑な社会の状況の中では個々の児童生徒に対する個別指導を十分に行うことも大切である。 成長の年代にある子どもたちは、ともすると、独りよがりの自己中心的な行動を行うこともあり、特に自己中心的な風潮の見られる今日的な時代の中では、全体指導に加えて個別指導を十分に行うことが大切であると考えられる。
 また、最近では、インターネットの発達等により新たな問題も生じてきている。ネットいじめ、トラブル、薬物・飲酒、喫煙の問題等について、自ら自分の身を守る力を育てること。不登校、意欲の欠如、情緒の不安定、その他心の問題の増大の傾向にある。これらに対しては、学年・学級集団での生徒指導の一環として、グループ・エンカウンターやソーシャルスキル、アサーションのトレーニング等を行うこと、個別の生徒への対応としては、カウンセリングや教育相談の適切な実施等、予防的、治療的、開発的な活動を着実に行うことも大切と考えられる。
 教育課題の解決に当たっては、保護者や地域との連携により活動することも大切であり、問題発生の予防や解決のための協力関係の構築、これらのことも生徒指導の目標である。
学習指導と生徒指導は教育活動の車の両輪であり、これらの活動を子どもの実態に即して適切に行うことで、生きる力の育成や社会の中で自己実現を目指し、幸福と社会の発展を可能にする人材が育つもの考えることができる。
③進路指導部
 進路指導は、学習指導に代表される領域概念と、生徒指導に示される機能の概念と、両方の概念を併せ持つ活動である。
 進路指導を端的に表現すれば、学習者に、自らの将来の姿や生活の仕方、人間としての在り方を考えさせ、明確に意識できるようにすることである。
 職業の意義や社会状況を学ぶという観点では領域であり、自ら考え歩むという観点では機能の活動である。
 進路指導を具体的に実践する場合には、以下に示す6つの領域・機能を実践することが必要である。
 学習者に、○進路に関する情報を与える、あるいは得る機会を与えること。 ○職業・働く機会等を実際に経験させてみる、いわゆる啓発的な経験を与えること。○進路に関する相談を行うこと。○学習者が自ら進路を決定する機会を与えること。進路の実現に向けての具体的な行動を促すこと。○進路決定後の追指導を行うこと。
 以上の活動を教育課程の中、及び日常の活動の中で具体的に行うことが進路指導である。
 進路指導部は、6つの活動の中心的な主体として、学校の教育活動を担う役割を持っている。
 その他の部・分掌については、ここでは触れないこととする。





快適 混乱 恐怖

2017-06-13 09:22:09 | 教育相談
快適 混乱 恐怖 

今日はこんな題にしてみました。

 何のことかと思われると思いますが、少し前に見た資料に載っていた言葉です。
どんな意味かですが、いろいろな意味があるのでしょうけれど、教育的なというか、子育ての領域では、あるいは不登校等への対応の領域では、いろいろな意味にとれる言葉かもしれません。

 資料に載っていた本来的な意味では、快適な心地良い状態なのですから基本的にとても良い状態のことでしょうか。

 混乱は、気持ちが安定せずに混乱している状態でしょうから、とても快適とは言えないと思います。

 また、恐怖は、自分の存在に対して、怖いことが起こったり、怖いことをされたりしていることでしょうから、やはり快適とは言えないでしょう。

 家庭のことや子どもを育てる状況の時では、やはり子どもにとっての快適な状態が基本的に必要と思われます。
 快適は気持ちの安定をもたらしますので、落ち着いて考えたり、行動したりすることができるかと思います。

 成長は、子どもの生まれながらの特性と、育っていく環境との相互の影響で進みますので、家庭の雰囲気や保護者の方々の子どもに対する養育の仕方等が複雑に絡み合って進んでいくと思います。

 成長は複雑と言ってしまいましたが、本当のところはそんなに複雑ではないと思っています。
 「子どもは育てられたように育つ」ということが当然のことのように思われます。過保護とか言いますが、面倒を見すぎて、世話を焼きすぎて育てれば、大きくなっても自立心が成長せず、依存的な特性が強く、まわりに頼ってばかりになるでしょうし、まわりが自分のために動いてくれるのが当然、自分の考えや要求はいつも通る、と思い込んで自己中心性が強くなることでしょう。

 こんな状態で育っていった場合には、何か自分にとって都合の悪状態になった場合には、乗り越えられずに、停滞、または後退してしまうようになるかと思われます。

 上記のようになると、本人の快適のために周りが必要以上に気を遣うことも、本人にとっては必ずしも良いことではないと思います。

 かと言って、混乱ばかりをもたらす親子の関係打破、子どもは何が何だか分からなくなってしまうでしょう。

 恐怖では、そもそも動けなくなってしまって、どうのもならない状態になるかと思われます。

 不登校等は、そんな状態の中で成長してきた子どもの示す結果といってもよいかと思われます。

 現実に不登校状態になっている子どもに、混乱や恐怖になる刺激を与えても、何も良い方向への変化は起こらないと思われます。

 むしろ、一歩下がって、まずは快適を与えて、それで安定を図り、そこから前向きの姿勢が出るような対応が必要かと思われます。

 長い、我慢しながらの、一歩ずつの着実な対応が必要ですね。

 学校の先生方には、例えば不登校でも、気持ちの不安定でも、意欲が下がってしまっているでも、背景が見えるようになっていただくのがいいかなと、勝手に思っています。
 現象の意味が分かると、手が打てるかなと思われます。
 
 人を育てる人間関係の在り方、作り方、深化の仕方等について、まずは理論を身に着けていただければ、子どもも救われるかなと思います。

 また、先生から保護者の方々に、家庭におけるどのような人間関係が、どのような結末をもたらす危険性や可能性があるか、あるいは逆に効果があるか、わかりやすく伝えることができるよよいかと思っています。
 また、伝えることが先生からの一方的な伝達では、保護者の方はなかなか受けれることがないと思います。
 
 先生と保護者の方の関係性も、また、人間関係ですから、すごく影響があります。保護者の方が、万一、子どもさんへのかかわりがあまり適切でないと感じた時、それをどのように伝えて修正してもらうか、それも大きな課題ですね。
 学習を教えるだけでは先生の仕事が終わらないような複雑な社会になりました。
 先生方のご苦労も理解できるような気がします。親子関係の理論等、関連の理論等を手に入れて対応していくことが必要かもしれません。
 
 今回はこれで、・・・・・
 

先生方に参考になれば・・・

2017-06-02 10:38:36 | 教育相談
 以下のものは、5月30日にもう一つのブログに投稿したものです。学校の方に参考になれば、あるいは読んでいただいて、何か生かせる部分があればと思い、投稿したものです。

 こちらのブログは、保護者の皆さん等が多いかもしれませんが、学校でのことも知ることもいいことかと思いまして、アップすることにしました。

 家庭とか、あるいは子どもにかかわる部分でとか、多面的に参照できるかとも思っています。
 文は高を中心に記述していますが、中も同様かと思いますし、小も同様な面が多いと思います。


170530  不登校ブログにアップしたものです。

今回は表題のような題にしてみました。
 学校の先生に読んでいただけるといいかなと思っています。
 少し言い過ぎの部分もあるのですが、その点了承の上、良かったら読んでください。
 今まではアップしなかったようなことなのですが、子どもたちにとっては、6月は微妙な月なので、結構大切にすべき月だと思っています。
 文は中・高中心にしていますが、子どもの心持は小学校でも同様かと思われます。
 何はともあれ、今回は試みにアップしてみます。


6月の活動
 
 6月は新年度初めからの行事等も一段落して、日常的な生活が営まれる月である。毎日の授業をはじめとして、学校生活に着実に取り組む必要のある時期である。生徒にとっては変化は少ないけれども、それだけ安定して取り組める月なので大切にしたい時間である。
 以下の各点等もこの月のポイントとも考えられる。

1 先月に引き続いて、生徒の適応状態の確認を行う。
 6月には、適応状態の差が大きくなりやすいので、生徒の行動等をよく観察して判断をする必要があると思われる。
 しかしその前に、4月からこれまでで、先生と生徒の信頼関係づくりがうまくいったかどうか確認する必要がある。生徒の先生に対する態度等をよく観察すると関係がすぐにわかる。先生が何か言った後等に生徒がどう反応するか、よく観察するとその生徒の内面的な世界が見えてくることが多い。生徒の先生への親近感がある程度つくられていればよいと思う。但し、甘え甘やかしのなれ合いにならないことは大切である。やはり受け入れることを基盤にしながらも、鍛える部分を相手に応じて出すことが大切だと思われる。
関係づくりがまだ不十分と感じられる生徒に対しては、話が通じる関係をつくるように継続的に努めていきたい。どうしたらそのような関係になれるか考えてみると、「先生は自分を生かそう、伸ばそうとしてくれている」と生徒が感じるような働きかけ、「肯定的にかかわってくれる」の実感がもてるような働きかけを考えてしていくのがよいと思われる。 
 上記のような働きかけをしながら、あるいはできた状態で、生徒の先の見通しや課題を提示してやると浸透しやすいのではないかと考えられる。人間関係がつくりにくい生徒もいると思われるが、それは誰にとっても扱いの難しい生徒である。当面必要なことを行いながら、認める機会等を少しずつ与えることで変化を促すことでよいと思われる。

2 各学年の対応
 1年生は、そろそろ各生徒の差が大きくなり始める時期である。高校生活にうまく適応できたか、生徒の心的内面状況を確認していく必要がある。不適応感を感じている生徒は、「高校の生活に違和感がある、考えていた高校生活と違う、充実感が感じられない」、「学習が難しい、勉強がいやだ、勉強のしかたがわからない、しているつもりだが頭に入らない、能率が上がらない、成績が悪い」、「友達ができない、話せない、相手に合わせてしまう」、「不安や劣等感が強い」等の感情的世界を持っていると思われる。
 また、5月には、高校に入学してはじめてのテストを経験した。その結果も、各生徒に大きな影響を与えると思われる。高校の勉強に何とかついて行けそうだ、けっこうできた、自分としては精一杯頑張ることができた等の肯定的な感想を持った生徒には、その肯定的な気持ちを理解するとともに、今後の目標等について少しだけ話すとよいと思われる。できなかった、点が取れない、勉強の仕方がわからない、等の否定的な感想を持った生徒に対しては、その気持ちを受け入れながら(これがいちばん大切かも)、再チャレンジしてみる気持ちを育てるようにしたい。本人ができそうな具体的な行動についても、少しアドバイスしたり指導しておく必要があると思われる。まだ1回目のテストだから十分取り戻すことができることを話し、何はともあれやってみるという気持ちを育てることが必要であると思われる。
 青年は、発達課題を多く持っているが、勉強もその課題の一つである。やらなければならないことにどのように取り組ませるか、このことは教師としての継続的な大きな課題である。
 2年生は、本当の意味で、高校生活の本番になる。高校生としての充実した、具体的な行動ができるか、また、学級でも学年でも、部活動等でも集団の一員としての意識が持てるか、行動ができるかが問われることになる。3年生の今頃までに、一方で学習にきちんと取り組み、基本的な事項は確実に身につけながら、一方で、学校という集団の中で、その中核となりながら部活動や学校行事に真剣に取り組み、集団の維持・発展に貢献して、自己に対する自信・信頼と、自己の能力や適性について理解を進め、進路意識を着実に育てる大切な時期である。自信と集団での行動ができないと、本人が自分に自信が持てなかったり、進路選択や決定で思うようにいかずに悩んだりすることになりかねないことである。従って、集団意識を持たせること、自分の気持ちや考えと他者の気持ちや考えとの違いの理解やすり合わせ・調整の仕方を指導する必要があると考えられる。
 上記の点に関する指導としては、教師と生徒の対話の機会を増やすようにすること。生徒間の交流を多くしたり、簡単なディベートをさせてみたり、このような場面ではどのように行動するとよいか、具体的な場面を与えて討論させる、人の意見の傾聴訓練をする、発表練習をさせる、授業内で発言の機会を多くする等の手だても考えて実践することが必要であろう。
 3年生は、それぞれの生徒が本格的な受験体制に入れたか、生活リズムが作れたか、進路で迷っていないか、学習法は身に付いたか、一人一人について確認する必要があると思われる。特に入試が難しい上級学校の受験を希望している生徒に対しては、担任、教科担当、学年、進路部等、全体で詳細に情報交換と検討を行い、今後の具体的な指導や支援の方針を明らかにする必要があると思われる。
 生活リズムの整っていない生徒、学習法の確立していない生徒、自己理解の進んでいない生徒、学習の意義が自覚できない生徒、成績の伸びていない等、各種の課題を抱えている生徒にもなにがしかの具体的な対応を行いたい。
 多くの生徒は、学習が自分の思うように行っていないことが多いので、悪い点ばかりを指摘すると、益々自信を失う可能性があるので、冷静に対話をする必要があるし、また、まだ時間が十分にあるので、焦らずに着実に進んで行けば間に合うし、準備ができることを話して情緒の安定を図ることも絶対に必要なことと思われる。

3 夢や目標を忘れない。
 多くの先生は、4月に、生徒に対して夢を持ちなさい、目標を設定しなさいと話していると思う。それがその後どうなっているか確認する機会はあまり多くないかもしれない。それを確認する必要があると思われる。目標の具体化が進んでいない場合には、目標の再確認と実行に向けての援助・指導を行う必要がある。目標の実現に向かっていけない生徒の多くは、高校生活に何がしかのマイナス感情を持っている生徒と思われるので、それが何か少し対話をしてみる必要があると思われる。場合によっては目標の変更も考えられる。いずれにしても、それらの点について考えてみる機会を持てることが極めて大切なことである。
 7月から夏休みにかけて充実した生活を送らせ、そして9月の初めからよい再スタートが切れるようにしてやるためには、6月には精一杯取り組ませ、7月の期末試験後には、学期の振り返りを行うように指導し、ある程度の気持ちの落ち着きと具体的な目標を明確にできるように指導することが必要と思われる。