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教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

理想的にいけばいいけれど・・・

2017-08-23 15:18:17 | 教育相談
理想的にいけばいいけれど・・・ 

今日は表題のような題にしてみました。

8月も下旬に入り、夏休みも残りが少なくなってきました。宿題やら何やらで、本人も保護者さんも、少し気ぜわになってきているところでしょうか。

もしかすると、不登校の人が見てくれているかもしれませんので、それらの方々へもちょっとこんな風に考えてみたらどうだろうか、という意味で題を決めました。

人生は本当にいろいろなことがあって、自分の思うようにいかないことが多いですよね。
また、今の時代は複雑で、情報もたくさんあって、何が何やら、どう思ったら考えたらのことが多いですよね。

不登校の子どもたちは、かなり繊細な感受性を持っていることが多いように感じることが多いですね。

周りの人が自分をどう思っているのだろうか、嫌われているのではないだろうか、とか、教室に行ったらみんなはどんな反応をするだろうか、教室でみんなとうまくやっていけるだろうか、とかの思いを持っている人が多いかと思います。

自分が受け入れられるかどうか、自分への評価はどうかなどの気持ちがあって、心配になってしまいますよね。

そんなことが続いて、心のエネルギーを使って疲れてしまうこともあるかもしれませんよね。

周りの人が、そんなこと気にしなくてもいいよ、とか、そんな風には思っていないよ、思っていないと思うよ、そんなに気にしてないよ、とか言われても気になってしまうことはそれはそれで仕方ないかもね。

それでね、その辺をどうしたらいいだろうか、どのように考えてみたらいいだろうかということで、考えてみましたよ。

理想のようにいけばいいけれど、自分の思っているように進めばいいけれど、望んでいるような状態になれたらいいけれど、かならずしもそのようにならないので苦しいんだよね。
つらい状態が続くんだよね・・・。

そこでなんだけどね。
理想的であれば、それが本当はいいけれど、いろいろな条件があって、そうならないときも多いし、そうならない時の方が多いのが普通かな。

で、理想であることがいいのだけれど、そうでなくてもやむを得ないかな、と考えてみるのもいいかなと思うのだけれど、どうかな。

今の人はこんな言い方はあまりしないと思うけれど、以前の人は、「・・・・に越したことはないけれど・・・」とかの言い方をしたよね。

・・・の方がいいのはその通りだけれど、そうでなくてもやむを得ない、仕方ない、そんな意味かな。


やわらかい考え方やとらえ方がけっこう大切かなと思うよね。一人の人が、相手の人や自分の周りの環境を変えるのはなかなか難しいけれど、自分があることを受け止める、受け止め方や感じ取り方は、多少は変えることもできるかと思うよね。

急には難しいかもわからないけれど、そのようにしようと、考えようと努めていると、だんだんに身についてきてできるようになるのではないかと思うんだよね。

今日はそんなことを伝えてみようかなと思ってアップしてみましたよ。
一方的な意見だとしたらもうしわけないけれど、許してね。

あまり固定的な硬い考え方をしなくてもいいかもしれないと思っています。
いろいろ考えたりやってみたりして、いろいろ取り組んでみてくださいね。何か変化がおこうかもしれませんからね。では・・・


保護者の方や先生がみていただけましたら、子どもに一方的に求めることを続けていくと、
子どもの考え方や受け止め方が硬くなってしまって、せっかく持っている本人の特性や柔軟性、可能性が発揮できにくい方向に進んでしまう可能性もあるかと思いますので、子どもの状態にあった、柔らかな対応が必要に思われますので、対応を考えてみていただければ幸いです。



(別ブログからの再掲です)


今の私をスケールで表したら・・・

2017-08-16 17:20:31 | 教育相談

今日はこんな題にしてみました。

前回は虫を探してみようでしたね。
実際に探せたでしょうかね。
うまく使えていると嬉しいのですが・・・。

今日は「スケールで表してみたら・・・」ですね。
何のことやら検討もつかないかもしれませんが、そんなに難しいことではありませんので、
少し触れさせていただければ、「なんだ、そんなことか」と思われるかもしれませんね。

何かを表すのに数字は便利ですね。5点満点の5点といえば最上級で、子どもが成績表でもらったら
とてもうれしがることでしょうね。

何かを尺度で表してみようか、スケール化してみようなということです。
階段を想像してみれば、100段の階段を何段まで昇っただろうかというようなことです
ビルなら何階までですね。

今回は、今の自分の状態を、一番望んでいる状態や理想の状態を 10 として、自分で考えてみて、いくつの段階にいるか考えてみようか、ということです。

例えば、すごく人生がうまく回っていると感じておられる方でしたら、10 とお答えになるかもしれません。

まずまずかなと思っておられる方は、 7 と答えるかもしれません。あるいは他の方は、とてもとても せいぜい 4 くらいだなとお答えになるかもしれません。

いくつであっても、自分で素直に感じてもらえればそれでよいと思います。
ちょっとやりにくい面もあるかもしれませんが、人に見せるわけでもありませんので、素直な気持ちになって考えてみるのが良いと思います。
はっきりといくつと決められなくても、・・くらいでもいいと思います。いずれにしても数字で出してみて表現して、ある程度の客観化をしてみるのもいいと思います。

もっと具体的には、階段の図を10段作って、自分で思ったところまで色を塗っても面白いかもしれません。
10段のピラミッドのような図でもよいでしょう。
その他に、小さな花から大きな花まで10個でもよいでしょうし、
中心に小さな四角を描いて、その周りに少し大きなものを描いて、さらに大きくしてと、重ねてもよいでしょう。

そうそう、ハートの形だったら、中心の小さなハート形から外側にだんだん大きくハートを10個描いてみるのもいいかと思います。

それで、自分で考えて、いくつかまで色を塗ってみるのもいいと思います。
好きな色を塗れば、きれいにできて、それで気持ちも落ち着くかもしれません。

工夫してみれば、いろいろにできると思います。

お子さんがいれば、あまり小さなお子さんは自分の客観化というのはできないかもしれませんが、一緒に色を塗ればいいと思います。一緒に活動する機会になると思います。

小の高学年とか、中・高生の場合には、一緒にできればそれがいいと思いますが、できなければ自分でやってみてというのもいいと思います。

ご自分はいくつくらいですかね。どんな感じでしょう?

さて、ここからですが、できたら紙でも用意していただいて、「あなたのスケール、数字は、どうしてその大きさですか、そのわけを考えてみてください。そして、良かったら、わけを紙に書いてみてくださいね。
さあ、どんな文になるでしょう。もちろん、単語でも、簡単な短文でもいいのですよ。書けなかったら、子どもと一緒にやっていて、書きにくいとかの場合は、心の中で思うのもありですよ。書けましたか、イメージできましたか。

次ですよ。

もし、その数字が、今より一つだけ大きくなっていたら、自分はどうなっているだろうか、どんな気持ちになっているだろうか、どんな生活になるだろうか、
今と何が違っているだろうか、等について考えてみてくださいね。想像でいいですよ。書けたら紙に書いてみてくださいね。
その方がよりいっそういろいろなことがはっきりしてきますからね。

子どもと一緒だったら、話を聞いたり、感じを聞いたり、対話をしてみるのがいいでしょうね。
貴重な対話の機会になると思いますし、子どもの気持ちもわかってくるかもしれませんね。

保護者さんと子どもさんが、さらにいっそう触れ合う機会になるでしょうね。
大きな子どもの場合には、やったら見せてくれるとうれしいなと、それとなく促したり、一緒に話そうと誘ってみるのもいいと思います。但し、強制は禁物ですね。大きい子は、秘密があって当然ですからね。

さて、次に、
スケールを一つ上にするために、あるいは図を一つ大きく塗るために、何かできそうなことがあるでしょうかね。
考えてみましょう。そして思いついたら、また紙に書いてみましょう。
どんなことでもいいと思います。他の人にも、自分にも遠慮なく、素直に書いてみましょう。
どんなことになるでしょうね。単語でも短文でもOKですよ。

最後です。

今まで、やってみて、思ったこと、感じたこと、気づいたこと、等を素直に率直に紙に書いてみましょう。単語でも短文でもOK、書けないときは思うだけでいいと思いますよ。

いろいろな思いや感想が出てくることでしょうね。
お子さんと交流できるといいですね。日常を振り返る機会になればいいですね。
新鮮な気づきがあればさらにいいですね。

家庭でも簡単にできると思います。よかったらやってみてくださいね。思わぬ変化が生じるかもしれませんよ。

学校の先生が、児童・生徒を対象に実施することも当然可能です。学級で一斉に行うこともできると思います。
子ども間で見せ合ってもいいのですが、からかい等はしないように、プライバシーはある程度尊重するように伝えておくのも必要かもしれません。
その辺は、各場所で・・・。

それから、例えば中3だったら、テーマをつけて、実践してみるのもいいかもしれません。
「生活全般について」のスケールは・・・とか、学習について、とか、進路に絞って、とかにしてみるのもいいのではないかと思っています。
各学年の課題に従って、子どもにやってみてもらうのもいいかと思います。
工夫によっていろいろと使えると思います。

よろしかったら、新学期にでもやってみてください。

今日はスケールで表してみる、ということで載せてみました。休み中にでもできたら使ってみてくださいね。

また、機会を見て、別のネタをアップしてみたいと思います。
よかったら、周りの方にも紹介してみてください。多くの人に見てもらえると嬉しいですので。

虫を探してみよう

2017-08-08 09:09:55 | 教育相談
もう一つのブログに、表題のようなものを載せましたら、けっこう多くの人に見ていただきました。
で、こちらにも載せてみようと思います。

本当はこちらが先だったかもしれないのですが。
これからも保護者の方に参照していただけるように、少しずつではありますが、載せていきたいと思います。
よかったら、知ってる人に紹介してもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。


今日は表題のようにしてみました。

夏休みで、暑い日が続きます。
昆虫などの虫も、高い気温の中で活動が活発になっています。
また、部屋の灯火などにも虫が集まったり、
そうそう、キャンプを楽しんでいる、あるいはこれから予定している方も多いかもしれません。
野外では多くの虫を見かけますね。


さて、今日は自然界にいる虫の話ではありません。ちょっと変かもしれませんが、体の中や心に住んでいる虫を探してみようということです。

昔からの言葉でしょうが、「獅子身中の虫」とか言うこともありますね。
獅子、ライオンの体の中にも、思わぬ虫がいるということでしょうかね。詳しい意味は分かりませんが、虫に困らせられるということもありますね。

私たちの心の中にも「虫」が住んでいることがあります。そして、その虫が大きく成長してしまっている場合もあるようです。

例えばですが、「泣き虫」とか、「イライラ虫」とか、「いばり虫」とか、いろいろな名前を付けることのできる「虫」がいるかもしれません。本当の虫ではありませんが、虫に例えられるような特性がみられることもあります。

その特性を「虫」と考えると、小さな子どもでも、自分を振り返って客観的に「虫」として明確に自覚しやすくなり、虫として探したり、大きくならないようにしたり、捨てたりやっつけたりしやすくなるように思われます。

問題・課題を虫として自覚し、それを上手にコントロールする、あるいは捨てる・やっつける努力をすることができるようになるかもしれません。

はっきりと自覚できないことには、「虫」の活動、肥大、暴走等を防ぐことはしにくいですからね。

小さな子どもでも、自分の中に「虫」がいるかもといえば、見直しがしやすいと思われますし、もしいても、発見しても、対応がしやすくなると思われます。

人は誰でも、心の中に、特性の中に、何らかの小さな「虫」を抱えているかもしれませんが、その「虫」が主人を困らせるようでは、本来の力や特性が発揮できませんからね。

自己を客観化する力やセルフ・コントロールの力は大切ですね。

「虫」を大きくしない、できればやっつけることは一つの目標として大切なことかもしれません。
自分で見つけることができたならば、それをどのように扱うか、対話ができるといいですね。

ちょうど夏休みなので、親子で会話の機会があると思いますので、そんなときに話題としてみる、この夏の課題としてみることもいいかもしれませんね。

やってみてもらえるといいかなと思っています。

やるときに、親の方から一方的に、あなたの心の中に「・・・虫がいるよ」ということは避けておいた方がよいと思われます。そのようなやり方を嫌う子もいるでしょうし、マイナスのことを一方的に言われたら、一層マイナスの心が大きくなってしまうかもしれませんので。

大切にしたいことは、子ども本人が自分で気づこうとすることでしょうし、自分で対応を考えてやってみることでしょうね。

中学生などのもう少し大きな子どもの場合には、「虫」といってもピンと来ないかもしれませんので、
思春期で心に関心が向かうところから、「・・・・心」というのもよいと思われます。
例えば「さぼり心」、「ぼんやり心(ボーっと虫)」とかみたいに・・・。

はっきりできたものを、どうしたらいいだろうか、小さくするには・・・とかを具体的に考える時間が持てるといいですね。

夏休みの機会の意味・意義をそれぞれのご家庭で、あるいは学校でも、考えていただいて、有意義に活用できるといいですね。 今回はこれで・・・