児童生徒 学級 学年 学校の取り扱い説明書

教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

過保護の子育ての影響は

2013-12-09 12:41:04 | 子どもへの接し方
世の中で、よく、過保護と言われますが。

 過保護って、実際はどのようにすることか考えてみます。子どもは生まれてから大人になるまで、それぞれの年代で、克服していくべき課題を持っていると思います。その課題のことを「発達課題」と言ってよいかと思います。
 もっとも、大人も発達課題を持っていまして、それぞれの年代の課題をそれぞれの努力と創意工夫で乗り越えていくのが一生かもしれません。その意味では、どの年代でも、それぞれに課題を持っているのが現状といえるでしょう。課題の連続なので、生きていくのは大変だと言うことになるのでしょう。
 子どものことに戻すと、成長の中で、本来その子ども自身が乗り越えなければならないこと、身につけるべき社会生活の技術などについて、子ども自身の努力で解決すべきことを、周りの人が手や口を出したりして、解決を手伝ってしまうこと。やってあげてしまうこと。解決へのヒントを与えて考えさせることをしないで解決してしまうこと。等々を全体的に言って、「過保護」と言ってよいのではないかと考えられます。
 過保護は、子どもにとっては楽なのですが、課題解決に向けての創意や工夫の機会を奪ってしまうこと。やってあげてしまうことで、チャレンジの気持ちも弱くなってしまうこと、等が起こり、本人の精神的な面でも、生活技術の面でも遅れるようになり、周りの同じ年代の子どもに比べて成長が遅れることになりがちです。
 同じ年代の子どもができることを、その子どもができないとなると、自信を失ったり、プライドを持てない状態になったりで、交わることさえも避けるようになるかもしれません。
 すると、さらに、友達関係がもてなくなったりして、一人になってしまう。親と子どもだけの関係が長く続いて、さらに社会的な発達が遅れてしまうかもしれません。
 子どもの世界に、あまり口出しや手出しをしすぎないようにしながら、気持ちに寄り添いながら、一歩ずつでも、本人が取り組むようにすることが大切だと思われます。
 小さい子どもの場合には、うまくいったら、一緒に喜んでやると、子どもはさらに気持ちがよくなって、いっそう積極的に取り組むようになると思います。
 そして、自信を育て、何事にも自分で取り組む気持ちをいっそう強くしていくことが大切なことだと思われます。親のかかわり方の大切さが指摘されるところだと思われます。