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教育のことや子育て 不登校問題への対応等について、考えてみます。

進路指導の具体的活動 2

2024-08-26 17:11:49 | 学校での活動について
お世話になります。前回は、一休みで閑話休題のテーマでしたが、また戻って進路指導にしたいと思います。

具体的活動と言いながら、具体的な活動のやり方等について触れてきませんでしたが、今回は、簡単にできる具体的な活動について触れてみます。

進路と考えるには、自分の特性を知ることが大事ですが、生徒は、経験の不足もあって、自分が持っている特性をある程度明確に自覚することは結構難しいようです。

そこで、これはいつでもできるものですが、特に高校3年の一学期等に行うと結構自分を知ることができるのではないかと思われます。
活動の名称は、TSTと言います。(Twenty Statements Test)
20の質問テストとでも言ってよいかと思います。以下のように、用紙に

私は、 
私は、
私は、

というように20個を書いておきます。
そしてそれに自分で思いついた言葉を続けて書いて文を作っていきます。短い文でも長い文でも構いませんし、内容の制限 
とかもありません。自由に書いていくことで構いません。時間の制限もないのですが、長すぎても困るでしょうから適度な時間でよいと思います。
家で個別に書かせてもよいと思います。
これは自己理解テストの一種で、きちんとした心理テストと考えられます。単純なテストですが、やってみると意外に効果があります。
また、これをいろいろに活用するのもよいかと思います。プライバシーの尊重を約束して、先生が集めて生徒理解に使うこともできるでしょうし、さらに厳重な注意の上で、仲の良い仲間であれば互いに見て感想を述べあう等もあるかもしれません。いろいろと工夫して活用法を考えてみてください。

書いてある内容も千差万別で、それぞれの生徒の個性がちゃんと出てきます。生徒の能力によっても書ける数が違ったり、文の長さや内容に大きな差があったり、具体的な事項しか書けない生徒に対して、すごく抽象的な思考ができる生徒等、大きな違いがあります。

20個全部書ける生徒は本当に少なくて、すごく少ない子もいます。生徒の能力が自然に表れてしまいます。それは能力の自己理解にもつながるので、自分で見るだけであればとても役に立つと思います。

書き終わったら、それを自分で見て、自己確認、自己理解の一助にするということです。

今日は時間が短かったので、本当に簡単にできる方法にしました。ご了解ください。
もっと詳しくは、 新自分探しの心理学 川瀬、松本編 ナカニシヤ出版を見てください。
また、他の方法も機会を見て紹介したいと思います。よろしくお願いいたします。


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