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UltimaOnline (主に)Mizuhoシャードでの活動記です。真偽のほどは曖昧です。

劇団風 さよなら公演「失くしたもの」

2009-03-29 13:15:04 | はぐれバード 巡業派(他シャード)
【2009年2月21日】
いよいよラストランの劇団風のさよなら公演へお邪魔してきました。





今回は客席の様子もお伝えするために
トリミングなしの画像でお送りいたします。


今回は酒場風のセッティング。
劇場内を「酒場の客席」に見立て
「カウンター」と「舞台」から客席に向けて
物語は進んでいきます。




物語はあるヒーラーの回想から始まります。

それは彼の診療所へ喉に大火傷を負った歌姫
その治療を願う酒場の店主がやってきたことから始まるのでした。



ブリタニアでは優秀なヒーラーと歯医者を見つけるのは大変なのです。
ヒーラーは治療に最善を尽くすために邪魔な店主を酒場へ帰します。

酒場へ戻った店主は彼女と酒場について独白し、
舞台場では治療を行うヒーラーはある疑念抱き、
歌姫は自らの決意を態度で示します。






しばらくして、治療の目処が立ちました。
「半年間、治療を続ければ元通りになる」とヒーラー。
「そんなに歌えなければ客がいなくなってしまう」と店主。

最後の手段として
ある錬金術師が強力な治療薬を持っている」と語るヒーラー。

しかし
「副作用として、その効果は一夜限りだ」と店主に伝える。



店主の決断は早かった。
「決まっている!今すぐに治すんだ!」



店主は去り、治療院にはヒーラーと歌姫が残されました。
ヒーラーは歌姫に対してある疑念をぶつけます。

「あなたは自らの喉を焼きましたね?
 店主はあなたを金を稼ぐ道具だとしか見ていません。
 それでも・・・」



歌姫はそれでも店主のために歌うことを選択しました。

「最後の歌を、是非、聴きに来てください」






酒場の「最後の夜」がやってきました。
歌姫を目当てに観客達が詰め掛けています。



歌姫が「最後の舞台」に立ちました。

彼女は歌う。
あるじが作り上げた酒場の歌を。

彼女は歌う。
彼女の歌が壊してしまった心地の良い居場所の歌を。

彼女は歌う。
なぜ、彼女が自らを壊してしまったのかを。



全てを歌い終え
舞台を去る彼女を店主が出迎えます。

「お前は明日にでもどことでも好きなところへ行けばいい。
 まぁ、歌えないんじゃしょうがないな」



彼女の心を込めた歌はもう・・・
店主へ染み渡ることはありませんでした。

ヒーラーは嘆きます。

「あの薬は強い願いを叶えるポーションでした。
 あなたは自由になりたかったのではなく・・・ 
 心のそこから彼を・・・この店を・・・」




歌姫はニコリと微笑むと
全て壊れてしまった店と人と自分自身に火をかけ、
炎の中へ消えていきました。



これがあるヒーラーに舞い込んできた最も悲しい物語・・・
悲しい悲しい物語でした。



これにて物語は終了です。

最後のカーテンコールに、
座長役のフェローさんとマフィン役のキールさんが登場しました。

おつかれさまでした!



感想みたいなもの

最後の物語は、決して気持ちの良い結末ではありませんでした。

しかし、この舞台を見て「気持ち悪さ」が残ったのであれば
それはとても幸運なことなのだと思います。

なぜなら、我々には観劇中に思い浮かべた

 無数の解決手段、対話方法、懐柔策、etc etc...

(彼らのなし得なかった)
これらを行う余地が無数に残されているということだからです。

何か「重大なすれ違い」や「大きな誤解」や「クリティカルな失言」が
未解決で手元に残っているのであれば、
彼らを見て思い浮かべた手段をすぐに行うべきです。

とても勇気が必要な「悲劇」という表現手段を実行できる
勇敢な劇団「風」がブリタニアを去っていくのは哀しいことですが
風が吹けば桶屋が儲かるものです。
ブリタニアのどこかへ彼らの吹いた風が新たな種を運んだことを祈り
とりあえず「おつかれさま」と「ありがとう」と書いておきます。
あと「ぐっまふぃ~ん」も忘れちゃいけないね。

それでは風メンの皆様、良い旅立ちを!

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