ユビキタスな昼とそうでもない夜

ユビキタス・コンピューティングな話題とそうでもない話題

Bluetooth SIG、UWBの規格を採用決定

2006年03月30日 | ユビキタス関係
Bluetooth SIGは3月28日(米国時間)、Bluetoothの高速版規格として、UWBの標準化団体WiMedia Allianceの推進する技術の採用を発表(MYCOM PCWEB).
早ければ2007年第2四半期にBluetooth/UWB対応チップセットが登場する見込み.

BluetoothやUWBなどの近距離無線通信技術の動向は、アクティブタグやセンサーノードなどの通信手段としてユビキタスコンピューティングにおいても重要.

KDDI-NSLら、ICタグ内蔵のマンホール蓋システムを開発

2006年03月28日 | ユビキタス関係
KDDIネットワーク&ソリューションズ(KDDI-NSL)、パスコ、ビットコーン研究所は3月27日に、マンホールの蓋にICタグを内蔵した「インテリジェントマンホールシステム」の開発を発表

専用マンホール蓋に埋め込まれたICタグをポータブル型ICタグリーダで読み取り、携帯電話やPDAなどに直接データを表示させる.災害発生時における道路埋設物の状況把握と災害復旧の支援を目指す.

日本中のマンホールの蓋にICタグ・・・ユビキタス時代の到来!?

日立製作所、無線IP電話の位置測定システムを実運用開始

2006年03月24日 | ユビキタス関係
日立製作所と北陸先端科学技術大学院大学は3月22日に、国内で初めて、無線IP電話を使用した位置測定システムの実運用の開始を発表

大学内の各所に設置されたアクセスポイントにより、無線IP機能を有する携帯電話の位置を測位し、人の所在を確認.学生の出欠確認などが可能.

無線LANによる位置測位自体は以前から実証実験などが行われていたが、いよいよ実用化のフェーズに入った模様.

岐阜県畜産研究所、牛の「分娩予知」に電子タグを利用

2006年03月23日 | ユビキタス関係
岐阜県畜産研究所は日本電気と共同で、電子タグを利用し飛騨牛の「分娩予知」を行なう実験に成功(YOMIURI ONLINE).

牛の胃の中に電子タグを入れて体温を測定し、体温の変動から「分娩予知」を行なう。
これだけだと電子タグというより、ただの無線体温計という気もしないではないが、日本電気は総務省から受託している「電子タグ高度利活用技術の研究開発」の一環として行なっている模様.

下の総務省の災害時の電子タグ利用と並べると面白いかと思い取り上げてみた.

総務省、ICタグを散布し災害時の情報収集を計画

2006年03月20日 | ユビキタス関係
総務省は、大規模災害の発生時に、センサーを内蔵したICタグを使って被災地の状況を素早く調べるシステムの開発を計画(YOMIURI ONLINE).

大地震などで通信回線が寸断された被災地に、ICタグを大量に散布し、火災の熱や負傷者の体温や振動などを検知.タグの電波の到達距離は半径数十メートル程度だが、タグ同士がリレーして基地局まで伝える.

これはICタグと言うより、アクティブチップとかセンサーネットワークとか言った方が正しいと思われるが、何にしても人間の体温や振動を検知とは凄い.

RFIDタグを媒介して感染するウイルスが登場

2006年03月18日 | ユビキタス関係
オランダ アムステルダムの大学研究者たちが、世界でも初となるRFIDタグ上で動作するウイルスの作成を発表(MYCOM PCWEB)。

RFIDタグ内のデータに、「バッファオーバーフロー」や「SQLインジェクション」を利用したウィルスのコードを書き込み、タグを読み込んだコンピュータに感染する仕組み.コード・サイズは百数十バイト程度.

現状では研究論文であり、ウィルスがフィールドで発見されたわけでは無いが、RFIDの負の未来がここに.

NTTビジネスアソシエ、おサイフケータイとT-Kernelを利用したセキュリティシステム

2006年03月17日 | ユビキタス関係
エヌ・ティ・ティ・ビジネスアソシエは3月8日に、おサイフケータイを住戸ドアの鍵やセキュリティとして利用したセキュリティシステム「MoCoCa(モコカ)」を発表

電子錠の開錠には非接触ICカード技術「FeliCa」を、システムのOSには「T-Kernel」を採用.
3月17日に完成する賃貸マンション「ガーデン中野」と「アソシエール早稲田」に導入される.

T-Kernelが製品に使われ出した事と、それが(eTRONではなく)FeliCaと一緒に使われている、というあたりがミソかと.

早大ら、LinuxとITRONを仮想化したOSの開発を開始

2006年03月16日 | 非ユビキタス
早稲田大学理工学部 中島研究室、筑波大学大学院 追川研究室、エルミック・ウェスコムは3月13日、組込みシステム向けの新しいOSアーキテクチャの開発開始を発表

マイクロカーネル上に仮想化したLinuxITRONを実装し、セキュリティと信頼性の強化を実現する.ITRONにはTOPPERSが使用される.
既に事前実験によりマイクロカーネル上のITRONが十分なリアルタイム性を保証できることは実証済み.2007年3月のプロジェクト終了後に、成果はオープンソースとして公開予定.

仮想化OSは、サーバやPCでは注目されているが、組込みでは新しい試みになる.やはり気になるのはオーバヘッドによるリアルタイム性の低下だが.

NTTデータら、温度センサー付無線ICタグを利用した実証実験を発表

2006年03月15日 | ユビキタス関係
NTTデータ、トッパン・フォームズ、日本アクセス、日野自動車は3月9日に、温度センサー付無線ICタグと高精度温度管理輸配送システムを利用して、「生酒」流通の実証実験を3月27日から4月10日まで実施することを発表MYCOM PCWEB).

蔵元の吉乃川と末廣酒造、スーパーマーケットのマルエツの協力のもと、蔵元の出荷時より酒瓶や梱包の箱にICタグを付け、高精度温度管理輸配送システムを搭載したトラックで流通し、マルエツ立川若葉町店の店頭に。消費者は、生酒を店内のKIOSK端末にかざし、流通段階の温度履歴、蔵元からのメッセージ、生酒情報を、画確認できる.

先日の洋服の青山の実験といい、アクティブタグを使用した実証実験もいよいよ実用レベルの本格的なものになってきた模様.

UNLと洋服の青山、ICタグを使用した実証実験を開始

2006年03月10日 | ユビキタス関係
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所(UNL)と青山商事は3月9日から15日まで、「洋服の青山」池袋東口総本店にて、ICタグを利用して生産から販売までの工程の一括管理を行う実証実験を実施(ZDNet Japan).

使用されるICタグは、UNL所長も務める坂村健東大教授が率いるユビキタスIDセンターが標準化を推進する「ucodeタグ」

また、UNLは同時に、ucodeを読み取る携帯端末ユビキタス・コミュニケータの業務用機「業務用UC」を発表(PDF).防じん性、防滴性、耐衝撃性を備え、バーコードリーダーも装備.2006年5月から発売予定.
今まで実験用機の観が強かったUCだが、いよいよ実用化か.