ユビキタスな昼とそうでもない夜

ユビキタス・コンピューティングな話題とそうでもない話題

IPAとJPCERT、オープンソースの脆弱性報告の急増を発表

2006年07月21日 | 非ユビキタス
情報処理推進機構(IPA)とJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月19日に、2006年第2四半期のソフトウエアやWebサイトの脆弱性に関する届け出の状況を公表(PDF)(ITpro).

ソフトウエアに関する届け出は過去最高の84件.うち,オープンソース・ソフトウエアに関するものが57件で,第1四半期の5倍以上.

なお、「オープンソースソフトのメリットは、脆弱性などのセキュリティバグに対する反応が速いことにある」(Thunderbird主要開発者Scott MacGregor氏)という意見も有り(CNET Japan).

JR東日本、モバイルSuicaに新サービスを発表

2006年07月15日 | 非ユビキタス
JR東日本は7月13日に、モバイルSuicaに、モバイルバンキングを用いてオンラインチャージができる「銀行チャージ」サービスと、クレジットカードが無くてもモバイルSuicaが利用できる「EASYモバイルSuica会員」サービスを、10月から開始すると発表(PDF)CNET Japan).

モバイルSuicaの利用をより手軽としユーザの拡大を狙う.

ちなみに今までは、モバイルSuicaの決済にJR東日本のクレジットカード(ビューカード)が必要であった.

シンビアン、日本での搭載携帯電話の出荷が1,000万台突破

2006年07月13日 | 非ユビキタス
シンビアンは7月12日に、Symbian OSを搭載した携帯電話が、日本で5月末の時点で1,000万台を超えたことを発表(japan.internet.com).

また、シンビアンの発表によると2006年第1四半期の携帯電話向けオープンOSの世界市場におけるSymbian OSのシェアは70%、Linuxは20%、Microsoftは 2~3%.
Symbian OSの出荷率は日本向けが26%、次いで中国向けが10%(japan.internet.com).

ちなみに日本の移動電話機器国内出荷台数は2006年5月だけで384万3000台(CNET Japan).

1,000万台は多いのやら少ないのやら.

ACCESS、バーコード携帯端末にフルブラウザ

2006年06月30日 | 非ユビキタス
ACCESSは6月20日に、フルブラウザ「NetFront」がデンソーウェーブのバーコード・ハンディターミナルに搭載されたことを発表

これまでBASICC言語などで記述されていたシステムを、HTMLJavaScriptで記述することにより、システムの構築やデータ更新作業を大幅に簡略化するのが狙い.

携帯電話だけでなく、ついにバーコードリーダーの端末もフルブラウザ.ようはHTMLとJavaScript、つまり流行りのAjaxだが、逆にバーコードリーダーだから充分とも言えるかも.

T-Engineフォーラム、マルチプロセッサへの対応を発表

2006年06月29日 | 非ユビキタス
T-Engineフォーラムは6月27日に、マルチプロセッサに対応したリアルタイムOS MP T-Kernelを発表(PDF).

従来のT-Kernelをマルチプロセッサに対応させたもの.一緒にARM9コア3個のマルチコアを搭載したμT-Engine/MP211も発表.

また、米Xilinx社と菱洋エレクトロは6月26日に、、T-Engine仕様のマルチコア対応のFPGAボード「Xilinx T-Engineボード」を開発、8月下旬から出荷することを発表(PDF)(EDN Japan).
こちらはPowerPC405を2個搭載.

組込みシステムでマルチコアは注目の技術.現在、Linuxが対応OSとして一歩リードしているようだが.


携帯電話事業者、メーカら6社、Linuxによるプラットフォーム構築を推進

2006年06月21日 | 非ユビキタス
Motorola、日本電気、NTTドコモ、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、Samsung Electronics、Vodafone Groupの6社は6月15日に、Linuxによる携帯電話向けソフトウェアプラットフォームの構築を推進することに合意を発表

活動推進のための独立団体の設立を検討中.業界各社へ参画を広く呼びかけていく.

NTTドコモは以前からLinuxベースのプラットフォーム作りに熱心な様子だが、以下の記事も.

Linuxプラットフォームに注力するアプリックス(Tech-On!)

アプリックスのJBlendと言えば少し前はJTRONだったのだが.

JASAとT-Engineフォーラム,組込み技術者資格制度を発表

2006年06月09日 | 非ユビキタス
トロン協会組込みシステム技術協会(JASA)T-Engineフォーラムは、組込みソフトウェア技術者向け認定試験を2006年10月から実施することを発表(組み込みネット).

試験はJASAによる「組込みソフトウェア技術者試験」と,T-Engineフォーラムおよびトロン協会による「TRONエンジニア試験」の二つ.前者は組込みソフト全般の基礎知識を、後者はT-KernelやITRONに特化したテストを行なう.
「組込み業界の地位確立,そして安定した人材確保と技術レベルの底上げが目的」とトロン協会プロジェクトリーダーの坂村健東大教授.

ジャンルが広く、移り変わりの激しい組込みの世界の技術力をどこまで試験で計れるかが興味深いところ.

産官学共同で「高セキュリティ機能を実現する次世代OS環境」を開発開始

2006年05月26日 | 非ユビキタス
文部科学省は5月23日に、平成18年度科学技術振興調整費の重要課題解決型研究で「高セキュリティ機能を実現する次世代OS環境の開発」の採択を発表
産官学共同で、OSから独立した形でセキュリティ機能を実装した「次世代OS基盤環境の確立」を目指して開発を実施(MYCOMジャーナル).

システム開発には、筑波大学を中心に、電気通信大学、東京工業大学、慶応義塾大学、奈良先端科学技術大学院、豊田工業高等専門学校、富士通、NEC、日立製作所、NTT、NTTデータ、ソフトイーサらが参画.
研究運営委員会には、内閣官房情報セキュリティセンター、総務省、経済産業省、情報処理推進機構(IPA)、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所が名前を連ねる.

そうそうたるメンバーだが、作るのは、セキュア機能を実現した仮想マシン「セキュアVM」上で、ゲストOSとしてWindowsやLinuxを動作させるというもの.

・・・流行の仮想マシンか.