ユビキタスな昼とそうでもない夜

ユビキタス・コンピューティングな話題とそうでもない話題

ユビキタス技術の応用における斬新な例

2005年10月27日 | ユビキタス関係
半年以上前の話しで恐縮だが、捨て置けない話題を今頃見つけてしまったので.

3月1日に開催された「NICT情報通信ベンチャー・フェア2005」において、ユビキタス技術を説明する以下のような映画が上映されたらしい(CNET Japan).

以下の『』内はCNET Japanの記事から引用.

『秋葉原を舞台とした男女の三角関係の映画を公演し、主人公の男子が女子にふられる手段にユビキタス技術が応用される』
ユビキタス技術の応用は数々耳にしてきたが、もっとも斬新な応用例に思われる.

『主人公の男子が無線ICタグのRFIDを装着した舌を口から出して駅の改札を通る』
「無線ICタグのRFID」って?いや、問題点はそこではない.何故舌に? Suicaに対するアンチテーゼか?

『店でDVDの中身を購入すると、数秒でTシャツに埋め込まれた有機ELディプレイにダウンロードして再生する』
洗濯しても大丈夫か?いや、問題点はそこではない.シャツで再生しても自分では見られないのでは?いやいや、問題点は・・・

『主人公がサングラスに「秋葉原にいる友達を教えて」と話しかけると、サングラスの表面に男女2人の名前と場所が写し出される』
DVDもそのサングラスで見れば良かったのでは。それにこれはユビキタスと言うよりモバ・・・

『2人の現在のステータスを調べると、どちらもなぜか非公開。裏切られたと思った主人公は2人のいる万世橋に走る』
非公開という情報も充分に情報たりうるので、ユビキタス時代、個人情報の公開には中止しよう、という話しではたぶん無いと思われるが・・・

ところで、本当にこういう映画だったのだろうか?

TOPPERS、車載ネットワーク対応リアルタイムOS機能拡張を開発

2005年10月22日 | ユビキタス関係
TOPPERSプロジェクトは10月20日、名古屋大学、(株)ヴィッツ、(株)サニー技研が共同で、次世代車載ネットワークFlexRayに対応するためのリアルタイムOSの機能拡張とミドルウェアを開発したことを発表(PDF)

FlexRayは、制御系の車内LANの規格.同じ車内LAN規格であるCANに比べて、データ伝送の速度、信頼性を高めた仕様.
リアルタイムOSは、TOPPERSプロジェクトがオープンソースとして公開しているリアルタイムOS『TOPPERS/OSEK』

TOPPERSと言えば、オープンソースのITRON仕様OSであったが、しばらく前から何故か車載用リアルタイムOSであるOSEKにも手を広げている模様.

OSDL、携帯電話向けLinuxのワーキンググループを発足

2005年10月19日 | 非ユビキタス
OSDLは米国時間10月17日、Linuxの携帯電話分野への推進に取り組むため、新しいワーキンググループ「Mobile Linux Initiative」(略称MLI)の立ち上げを発表

OSDL(Open Source Development Labs)は、Linuxのビジネス利用を推進するための非営利組織.
MLIの初期メンバーは、Intel、MontaVista Software、Motorola、PalmSource、Trolltech、Wind River の各社.

Linuxの携帯電話に向けた大きな動きとなるか? 会合が、中国の北京で開かれる(CNET Japan)と言うのも意味深.

秋葉原で、ユビキタス技術展示を開催

2005年10月18日 | ユビキタス関係
「東京ユビキタス計画・上野まちナビ実験」の一環として、『ユビキタス技術展示・秋葉原』が、10月13日~11月30日の間、秋葉原ダイビル2階において開催.

内容は、上野の実証実験だけではなく、今まで各所で行われた実験や、各種の携帯情報端末などが展示され、坂村健東大教授の進めるユビキタス関連技術の集大成となっている様子.

入場無料なので秋葉原に寄ったついでに覗くのも良いかと.

東京都、上野まちナビ実験を開始

2005年10月14日 | ユビキタス関係
東京都、国土交通省、YRPユビキタスネットワーキング研究所、国土技術研究センターは10月13日、上野公園・動物園にて「東京ユビキタス計画・上野まちナビ実験」を開始(CNET Japan).

上野動物園ではオープニングセレモニーが開催、石原慎太郎 東京都知事や坂村健 東大教授らによってクス玉が割られた模様.

この実験は、東京都ICタグ実証実験の一環として行われているものと思われるが、ICタグだけではなく電動カートや情報キオスクなど様々な技術が使われている.
実験は一般参加可能.以下で申し込みを受け付けている.

東京ユビキタス計画・上野まちナビ実験のホームページ

米特許商標庁、マイクロソフトのFATファイルシステム特許を認めず

2005年10月09日 | 非ユビキタス
米特許商標庁は、MicrosoftのFATファイルシステムに関する2件の特許についてこれを却下.ただし、Microsoftは簡単に引き下がる気は無い模様(CNET Japan).

松下のせこい一太郎控訴よりはるかに大きいのが本件.FATの使用にライセンスが発生するのかという問題もさることながら、その後に見え隠れする対Linux戦略も気になる.

jig.jp、携帯電話用フルブラウザ「jigブラウザ2」ベータ版を公開

2005年10月04日 | 非ユビキタス
ようは、通常のiアプリはアプリ用のメモリに格納されるが、すでにjigブラウザでいっぱいでこれ以上の機能拡張ができない.そこでデータ領域にプログラムを置いて実行できる仕組みを作った、ということ.苦肉の策もプラグインと呼べば聞こえが良い.

それにしても各ニュースでは、何故、Javaであるiアプリに独自のJavaVMが必要か、あまり要領を得ない。比較的まともなのがCNET Japanであったが、一番判りやすいのは本家のjigブラウザのサイトであった.原典を当たるべきと再確認.

一太郎訴訟、松下逆転敗訴

2005年10月03日 | 非ユビキタス
「一太郎」「花子」の販売差止請求控訴は、知的財産(知財)高裁が9月30日に松下電器産業側の請求を棄却、ジャストシステムの逆転勝訴((朝日新聞) - goo ニュース).

判決は、「発明は進歩性を欠き、特許は本来、無効にされるべきものだ」といういたって当たり前のもの.

以前、この件を取り上げたとき、何故、松下がジャストシステムを訴えたか理由が不明と書いたが、朝日新聞の記事によれば、ライセンス料が要求があったらしい.つまり、松下はこの特許で商売しようとした、ということ.
ジャストシステム以外にもライセンス料は要求されたのか、また支払った会社はあったのか、興味がもたれる.

KDDI、非接触ICカードの自動切り替え機能を搭載した携帯電話を開発

2005年10月01日 | 非ユビキタス
KDDIは9月28日、非接触ICカード (タイプB/タイプC)の自動切り替え機能を搭載した携帯電話試作機の開発を発表

タイプBは、ISO 14443で規定され住民基本台帳カードなどに使用されている方式.
タイプCは、FeliCaなどで使用されている方式だが、ISOに日本から提案されたが認められず通称として残っている.

今後、タイプBは金融関係などで広まると言われているが、Suicaなどで既に広まっているタイプCも無くなるとは思えず、自動的に両者を識別する技術は意義があると思われる.
逆に機械の方が識別してくれるのであれば、ユーザから見れば方式などはあまり意味を持たないともいえる.