ユビキタスな昼とそうでもない夜

ユビキタス・コンピューティングな話題とそうでもない話題

大日本印刷、阪急百貨店、ICタグを使ったPOPシステムの実運用開始

2006年01月28日 | ユビキタス関係
阪急百貨店と大日本印刷は、1月18日より、阪急百貨店 大阪・うめだ本店で、ICタグを使ったPOP(店頭広告)システムの実運用を開始(発表).

商品陳列棚にRFIDリーダとディスプレイを組み込み、RFIDタグの付いた商品を手に取ると、その商品の説明などがディスプレイに表示される.RFIDタグが読み取れなくなった事により、商品が手にとられた事を検出する仕組み.記録をとることにより、顧客の商品へに関心などの調査にも使える.

実証実験ではなく実運用であるという点に注目したい.

日立製作所、ユビキタスプラント建設技術を開発

2006年01月26日 | ユビキタス関係
日立製作所は1月20日に、「ミューチップ」に代表されるRFID技術と、先進の原子力プラント建設技術を融合したユビキタスプラント建設技術を開発したことを発表

RFIDタグと原子力プラントという組み合わせは日立製作所ならではの面白さがあるが、このような分野で開発された技術と言うのは結構応用範囲は広いように思われる.例えば「金属材料に直接装着できる金属対応アンテナなどの基盤技術」とか.

三越、銀座店で電子タグを使った実証実験を実施

2006年01月22日 | ユビキタス関係
三越と富士通は1月17日に、三越銀座店で電子タグを使った実証実験を、1月31日から2月13日の2週間、実施することを発表(PDF).

経済産業省の電子タグ実証実験「日本版フューチャーストア・プロジェクト」の一環として、5000着の商品にRFIDタグを付け、リアルタイム在庫管理の実験を実施.電子ペーパーによる「電子棚札」に在庫情報を表示する.

同時に独自実験として、アクティブタグと携帯電話を組み合わせた次世代型顧客管理システムの実証実験も実施.モニタ50名にアクティブタグを貸与.タグを持って来店すると、販売員の携帯端末に顧客情報が通知される.

人間にタグを付ける後者の実験が興味深いが経産省の実験と別なのは何故?

沖電気、センサーネットの位置推定新方式を開発

2006年01月20日 | ユビキタス関係
沖電気工業、大阪大学、大阪市立大学は1月16日、ユビキタスセンサーネットワーク用の位置推定新方式の開発を発表.センサーネットワーク内の移動ノードの位置の推定精度を従来の方法より30%以上向上.

実験は、沖電気の「実証実験用ZigBee(TM)無線ノード」を使用.新方式はZigBeeに依存しないが、ZigBeeセンサネットワークに適した方式であるとのこと.

ZigBeeによるセンサネットは、国土交通省の「自律移動支援プロジェクト」でも、来月開港する神戸空港の実証実験に導入する(IT Pro)など今年注目の技術かと.

青森県、ユビキタス技術の実証実験を実施

2006年01月18日 | ユビキタス関係
青森県は1月25日から、青森市柳町通りにおいて、最新のユビキタス技術を活用した「ゆきナビあおもりプロジェクト実証実験」を実施(HP).

国土交通省が進めている自律移動支援プロジェクトと連携.神戸でお馴染みのRFIDタグ内蔵点字ブロックや、上野で登場したiBOXが使用される模様.一般モニタも募集中

青森県は、地方自治体として、坂村健東大教授のT-Engineフォーラムの会員であるという珍しい県.

NEDO、無線LANスポット実証実験を実施

2006年01月14日 | ユビキタス関係
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、1月12日、13日に横浜市みなとみらい地区で、無線LAN活用の技術研究開発成果を検証する「平成17年度無線LANスポット実証実験」を実施(BroadBand Watch

NEDOと電子情報技術産業協会(JEITA)、NEC、富士通、日立製作所による、2003年度から本年度まで3年間にわたる「デジタル情報機器相互運用基盤プロジェクト(無線LANスポット)」の一環として、ハンドオーバーや自動ログインなどの無線LAN活用の技術研究開発成果を検証する.

肝心の無線LAN活用の成果であるが、「無線LANビジネスの解はまだ見えない」と無線LANスポットWG主査の江崎浩東大教授(ITmedia+D).

米特許商標庁、FATシステム特許の有効性を認める

2006年01月12日 | 非ユビキタス
Microsoftは米国時間1月10日に、連邦特許審査官が同社が主張していたFATファイル管理システムに関する2件の特許の正当性を最終的に認めたことを発表(CNET Japan

FATが自由に使えなくなってしまうと困るのはLinuxだけではないだろう.組込みシステムのファイルシステムと言えばFATが事実上の標準だけに、大きな波紋を呼びそうな裁定である.

NICTと北陸総合通信局、ユビキタスネットワーク技術の研究開発

2006年01月11日 | ユビキタス関係
情報通信研究機構(NICT)と総務省北陸総合通信局は、今春から、石川県能美市において次世代ユビキタスネットワーク技術の研究開発を開始(北國新聞).

三月末に運用が終わる北陸IT研究開発支援センターをNICTが引き継ぎ、「北陸リサーチセンター(仮称)」として五年計画で研究を実施.研究は北陸先端科技大学院大の篠田陽一教授が中心となり、企業や大学などからも参加.
パソコン、情報家電、RFIDタグ、センサーなどが様々な端末が複雑に絡み合うユビキタス社会のネットワークを、三十万世帯の仮想的な街を作って実験.

次世代と言う前に、今のユビキタスネットワークって何?と問いたい気もする.

新年の挨拶

2006年01月01日 | 記録
とりあえずユビキタスはまだ死語にはなってないようで、今年も飯は喰っていけそうであるが、そろそろこれがユビキタス・コンピューティングだと言うものを示してくれないと後が無いような一抹の不安.

今年もどうかユビキタスな年でありますように.