石橋幸緒のごきげんグラシアス!

日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属
正統派??将棋女流プロ棋士が勝手に発信する気まぐれブログ

新年の将棋番組。

2006-12-30 | おしらせ
今年もいよいよ残りわずかです。
皆様はこの一年はいかがでしたか?
まぁあたしにとっては。。。ってもうこれはいいでしょう

さて年明けからは急にTVを通してお会いする機会が多くなりそうです。
その告知を

早々の1日、お昼12時からNHK教育テレビで
「新春お好み将棋対局 女流棋士指し初め~激突チーム戦~」
矢内女流名人・千葉女流王将とチームを組みました
カワイイ後輩Cチームと仲良しBチームとコ・・・・・・いえいえ、やさしい先輩Aチーム。
解説は豪華に森内俊之名人です。
チーム対抗ですが、趣向を凝らしたルールや進行などありますので、お楽しみに

続いては3日、16:00~18:30 NHK衛星第2テレビ(BS2)にて
「大逆転将棋2007」
森内名人、羽生三冠、NYヤンキース井川投手をはじめ素晴らしい方々と出演させていただきました。
こちらでは矢内女流名人と「脳内対局10秒将棋」で対戦。
目隠しの上10秒将棋は初めてだったので、一手一手に不安がつきまといましたが内容はぜひご覧頂いてのお楽しみということで。

どちらの番組も指し手に詳しくない方も楽しんで頂ける内容ですので、ぜひお子様やご家族の方とご一緒にご覧下さい

 いずれも詳細はNHK将棋と囲碁の番組紹介女流棋士会HPスタッフブログにて。
「大逆転将棋2007」の模様は既に発売中の将棋世界2月号にも、神吉六段のレポートで掲載されています。
10代棋士特集やU地さん熱筆の穴熊物語もありますので、ぜひお買い求め下さい

それからちょっと先にになりますが、1月の囲碁将棋ジャーナル聞き手を務めます。
第1週の6日は放送がないので13日からです。
いきなり解説者は渡辺竜王ですが こちらもよろしくお願いしますです

あとは年越しですな。

2006-12-27 | しょうぶ&はたらく
23日 家でデスクワークして夕食はちょっと銀座へ出かけた。

24日 体調はいいのだが咳が止まらないのでじっとしてる。最後も皆が期待した通りに駆けてくれたディープインパクトはさすが名馬だった。朝ショートケーキのホールが届いたのでそれはしっかり食べた

25日 すこし良くなったので近所の喫茶店でまったりとした時間を過ごす。

26日 一日中デスクワーク。家に居るのに忙しい。この何日かいろいろと働き、いろいろ考えた。変な例え話だが対局でもこんなには働いてないだろう。

27日 結局パソコンに向かったまま朝を迎えてしまった少し休んだら、今日は都庁へ行く。今年最後の外回りだー。

クリスマスも有馬記念も終わり、あとはもう最悪な成績を収めた2006年におさらばするだけだ
準備は着々と整いつつある。死ぬ気で頑張り通す2007年よ、早く来いっ
    

日々。

2006-12-22 | しょうぶ&はたらく

17日 JT氏とVS。夕食を共にし、たわいない話でひさびさにゆっくりとできた

18日 公式協議で連盟に。そのあと書道部。今年はみんな忙しく書道部忘年会はできなかった。

19日 朝から出てあちこちまわり最後に代々木へ。LONLEY HEARTS(某関係者バンド)の初ライブ。
みなさん予想以上のカッコ良さでした
普段から知っている人達ばかりでも、知らない一面があってとても楽しいひと時だった。
             

20日 若干喉が痛かったので休養に充てる。年賀状書きやたまっていた雑用を黙々とこなして、朝昼晩お鍋を食べていたらあっという間に過ぎた。

21日 打ち合わせで一日終了。夕方からは居合わせた一同で竜王戦中継に見入った。
渡辺竜王が勝ち3連覇となる防衛を果たされる。大竜王おめでとうございます

22日 今日は事務的作業だろう。とりあえず起きたら棋譜を並べて出かけよう


メジャーリーガーD.Matsuzaka

2006-12-17 | やきゅう
甲子園を湧かせていた頃からその背中は大きく格好良かった。

日本での8シーズン、苦しい時もチームが振るわない時も、決して逃げずに闘っていた姿に我々同世代は何度勇気づけられたのだろう。

「彼は怪物だから」よく言われたり書かれたりした表現だけど、もちろんいきなり怪物だった訳じゃないだろうに。

毎年フォームも微妙に違ったし、配球パターンや投球テンポ、元々上手いとされているフィールデングまでもより工夫と研究が重ねられていた。
どこがどうとまで詳しくわからないあたしにもその変化はわかった。

試合中にチャレンジや試行錯誤している様子がこっちにも伝わったときは嬉しかった。
それでいつも思ったのが「彼はなぜ自分が改良しなければならない事、変えなければいけないポイントをそれだけわかっているのだろう」ということ
普通、自分でウイークポイントがわかってもどうしたら直るのかがわからないことも多いし、努力してやっと直したらまた別の部分がおかしくなることも多い。
野球を考え、自分自身を考える。同年代の誰よりも意識が高いであろうことはとても羨ましかった。

あたしが「どんな戦型、どんな将棋でも指そう」と思ったのには松坂大輔から刺激を受けたことに他ならない
残念ながら「指す」ことと「指しこなす」ことは大きな違いだが

いままたハードルを上げた彼が、これからどんなピッチングを見せてくれるのか
ベースボールの国で何を残してくれるのか
肩に掛かってくるプレッシャーは並みじゃないだろうけど、怪我をせずに少しでも長く勇姿を見せてほしい。
(そこからあたしもまた、発想する勇気・闘う勇気・自信を確信に変える勇気をもらうんだから。)

名実共に同年代の誇りダイスケ・マツザカとして

女流棋士の未来について

2006-12-15 | しょうぶ&はたらく
・・・・・・う~む 私のまわりの時間は早送りのようにグルグルっと過ぎていく。
走り始めてまだ半年だけれど、あっという間だった気がする。

これまでの経緯説明など詳しいことは「女流棋士新法人設立準備委員会ブログ」でご覧下さい。
ちなみに片上五段の意見発信基地「daichan's opinion 女流棋士独立について」もぜひ参照してください。

これまで棋界全体のこと、女流棋界のこと、女流棋士とはなど 
自分が指す将棋のこと以外をこんなにも真剣に考えたこともなかった。
しかし制度委員(注)になってから委員会での行動は皆とても早く、
正直ここまでどっぷりとハマるとは思わなかった。
日々の暮らしに緩急つけたピッチングが入ってきて、パニック寸前。

下準備の段階では、広がりある上で多くの人に同じ情報開示をすることは難しく、
一部の方には不信感を募らせてしまい申し訳なかったと思う。
設立準備委員会となった今はただ、これからの女流棋界に幸多きことを願い、
微力でも役に立てるよう与えられた職務を誠心誠意遂行したい。

自分自身はもちろん、女流棋士全体の棋力の充実と底上げ。
これまでになかったような対局や普及事業の見せ方。
一人でも多くの人に注目してもらえるよう、将棋ファン人口の増加。
シンデレラガール、スタープレーヤーの育成。
などなど数多くの問題は山積みですが、ご教示下さる意見を大切にして、
ひとつひとつに真剣に取り組んでゆきたいと思います。



今月のタイトルコールの
何もない道
何も指されていない盤上
正しいものはわからないけれど
その一手一手を紡ぎとって
光さす信じた場所に進むだけ

と言えるような力、どんなことがあっても負けずに前進できるような勇気
皆様の声にして届けて頂けたらと思います。
よろしくお願い申し上げます


(注)女流棋士会で定めた制度や将来について話合う委員会。設立準備委員会の前身

食えっ!

2006-12-15 | たべる
冬は鍋をくえ。
クエ鍋をクエ!



追記:「今年の将棋について」にたくさんのコメントを頂きありがとうございます
全てのコメントを読ませていただき、人の思いは数あれど、皆さま一様に心配してくださっているのだなと感謝しております。
何をどうしたら現状打破できるのかわかりませんが、とりあえずもがいてみるかと思っています。
ただ、何かを急に大きく変えたからといってそれが最善手かどうかわかりません。
今のあたしにはあたしらしく、自分が思ったとおりしか生きられません。
今後もあたたかく見守って頂いて、様々な叱咤激励を頂ける事が
なによりのパワーになると信じております
地道に頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

今年の将棋について。

2006-12-12 | しょうぶ&はたらく

いろいろ思うことあるけど、とりあえずまずは将棋から。
女流名人位戦A級リーグ最終局対岩根初段戦。
A・B一斉だったので、大広間での対局。
なんと隣は斎田ー中井戦だったけど、そこはNo problemで。
とにかく自分が一生懸命指すしかないのだから。

出だし▲7六歩△3四歩▲6六歩に△1四歩と様子を見たため▲7八飛で三間飛車に。
淡々と組み合って銀冠にしたけれどどうだったか。とか思いつつ昼食休憩に。
              
後手なので待っている順もあったけど、本譜▲5六銀△6六歩▲同角△6二飛▲6五歩の展開なら不満ないかと思う。
              
しかし押さえ込んだか、指し切らしたかと思った途端に飛んできた▲4一角
なんだか受けにくい。▲25歩と▲65歩の両狙いがある。△31銀と埋めてもなにかしっくりしないし。なんて考えてたら以前にも同じような筋を食ったようなことを思い出した。(もちろん相手はしぃちゃんではない)
うむむ~。もうちと前に気付けよってかんじ。
仕方なく△4二金と頑張ってみたがこれではいまいち。
▲6五歩△同金▲5三銀△4一金▲6四銀成△同金▲6二飛△3二銀打▲6四飛成。ここからめずらしく悲観しておかしな手順を連発。あきらかに調子の悪さからくる感覚のズレと思われるなぁ。
▲6四飛成の局面でやりにくさはあるが、普通に△67歩成としておいてまだまだ十分だったみたいで。
              
それでも粘ってたらイイことあるみたいに手番がまわってきた。
3五の地点が急所なんだけど△5四馬か△35桂か迷った。
ひとめ△35桂なんだけど▲36銀で微妙な交換とも思い、△5四馬。
▲45銀と使わしてからラッシュしようとしたら、意表の▲4五桂
なんかしぃちゃんみたいにふわあとした手で困惑する。
こんな玉頭戦、昔は見ただけでなんとなくひらめいたのだけど、今は必死になってしがみつく断崖絶壁のよう。ホンマに冴えんなぁ。
              
それでもこの△2三金打ってそこそこの手ごたえあったところ。
しかし▲3三桂を何思ったか△同桂と取ってしまい▲同歩成△同金▲1五歩から痛恨の転落人生へ。
手抜いて△3五香とか銀打ちとかで振り落とされないようにしがみつけば、▲21桂成られても意外とたいしたことがないようなので、道はあったかも。
最後の最後191手で燃え尽きた


今回の降級、人はみな「まさか」と言ってくれるけど自分ではまあ。というかこれだけ勝たなきゃ、10年もいて一回も名人にからまなきゃ当然の報いでしょ。と思う。
今年の夏頃から、一局の流れにないような手を指すことがあった。それが直接勝ち負けに結びつかなくとも「??」と自分の手にしばし首をひねることも。
それでも10月までは女流王位戦もあってなんとかモチベーション保ってたけど、今年現在の持てる力を出した(と思われる)あの闘いを負けてから、明らかに気が抜けた。
こんなことじゃダメなんでしょうけど。根性や執念みたいな大事なパラメータが全て0に戻ったかんじ。心の底では常に自信なくて、悪くなるといち早くあきらめが芽生える。これでは勝てるはずもない。
自分自身の将棋への愛情はこんなものだったかと、少し悲しくなったが15年以上積み重ねてきた想いが一回振り切ってしまったのだと、この際割り切ってみることにした。

来年以降、この降級がいい経験になったと言えるように、今は心身を立て直したいと思う。
もちろんここで倒れきってしまうつもりはないんでヨロシク
淵から這い上がってより逞しく、よりインパクトある将棋を指したいんだから。

最近は3手5手詰めが面白いなと思う。毎朝起きたらやってるんだ、将棋小僧に戻ったように。それまでは9手から13手が一番多かったけどあえて短手数に戻してみたり。

一から頑張りますので、また引き続き応援よろしくお願いします

個人的な事はここまで。次は新法人設立準備委員会のことなど「女流棋士の未来へ」について。近日あっぷ予定。


まず、明日は対局なので。

2006-12-06 | しょうぶ&はたらく
このブログの更新をしようしようと思ってはいたのですが、どこから書いていいものか悩んだり、既に始動した新法人設立準備委員としての活動もあったりであっという間に過ぎてしまいました。とりあえず元気です

明日がおそらく今年最後の対局だと思うので、それが終わりましたら・・・。
第33期女流名人位戦リーグ最終局対岩根忍女流初段戦。後手です。
A級・B級リーグともに一斉対局です。
不本意な成績で迎える最終戦となってしまいましたが、降級だけは免れるように頑張ります

それからやや遅れてしまいましたが、将棋世界2007新年号発売中です。
とにかくまず読んで頂いて、それから評価して下さい



それでは今月のタイトルコールでつ。
何もない道
何も指されていない盤上
正しいものはわからないけれど
その一手一手を紡ぎとって
光さす信じた場所に進むだけさ

(今この瞬間思うがままに@たいふー