石橋幸緒のごきげんグラシアス!

日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属
正統派??将棋女流プロ棋士が勝手に発信する気まぐれブログ

第14期倉敷藤花戦3対甲斐初段戦。

2006-07-08 | しょうぶ&はたらく

ごぶさたでおま

先日の甲斐戦ですが、先手で▲7六歩△3四歩▲6六歩△8四歩▲6八銀の出だしに。たった5手ですがこの立ち上がりは実に10年ぶり位です
純粋矢倉は若い頃しかやってなかったあたしですが、10代の頃の気持ちを思い出してみました 甲斐さんも遂行してくれて結局、矢倉脇システムに。
がしかし、基本形まで作ってみてハタと「あれよく覚えてなかったっけ・・・」てことを思い出しまして。まぁこれも昔を思い出してみた時に一緒にくっついてきた若気の至りでしょうな
仕掛けのあたりはいろいろある。ということで飛ばして今は▲2五歩の継ぎ歩に△同歩▲同飛△2三歩としたところ。
           
ここで思い切って▲4五飛と切りました。△同銀に▲1八角がいちおう狙い筋。
△4四歩▲4六歩でなんとか銀の捕獲に成功です。
▲1八角を打たずに▲46歩としてしまうと△同銀▲同銀△49飛でほとんど得しません。もっとも本譜の順でもなにかありそうでコワイですけどね。(例えば△4四歩で△46歩とか)
           
その後自陣に打ち込まれた飛車を総力挙げて取りにいく展開になり、取った銀もベタベタと打っちゃいました。見てるだけで暑苦しい陣形ですね
これで△3八竜しかいく場所がなく(△69竜は▲58角) ▲4五歩から歩を入手しに行き▲3九歩で竜の逮捕。まぁ1八角との交換ですが。
どこかで一本△86歩の突き捨てが入ってたら大変だったようです。
           
最終盤のここでは▲1一飛成と珍しく大技も決まりました
△同玉▲3二桂成△同飛▲2四香で一手一手の寄りです。

これでベスト8。次は関西ブロックを勝ち抜いたしぃちゃんと初手合いです。

結果的には年に1度あるかないかの快勝でしたので、その後急きょ野球観戦に行くことにしました ここでも1-2の投手戦という好ゲームを観ることができました。
本当にこんな幸せなことはめったに無いのですが、こーゆー日をいつも夢見て将棋を指しているのです ちょっとでも長く続くといいにゃ~