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ストゥープのセッティング

2005-09-14 19:35:55 | 釣り
 BBSのほうでご質問がありましたので、ストゥープ50SRのセッティングでちょっと紹介です。このミノーはマイクロミノーの部類に属しますので、ちょっとした抵抗物体が付くことによって、アクションには大きな影響を与えます。しかし釣りができなくなるようなレベルではなく、理想としているアクションと質が異なってしまうと意味です。このミノーにはアイにスプリットリングを装着してあり、フリーノットができないアングラーにも、クリンチノットで対応できることを考えてます。スプリットリングにクリンチノットで結んだとしても、スプリットリングが自由に動いてくれるから対応できるのです。

 さて、問題なのは前記の抵抗の話しです。BBSにも書きましたが、マイクロミノーでは重心バランス(姿勢)がアクションに影響を与えます。ですから小型のスナップを付けただけでも、姿勢はわずかな頭下がりになります。この頭が下がった状態は、ウォブリングを大きくしてしまいます。速度を高めたトゥイッチングを行ないますと、そのアクションはウォブリングを通り越して、ローリング系の複雑なアクションへと近づいていくわけです。高速の動きをさせるミノーに対して、ローリングアクションは向いていません。それはミノー自身が回転方向への動きへと変化するので、水面から飛び出すことが起きやすくなるのです。

 さらにスプリットリングとスナップが連結されることによって、リップとの間に気泡が生じやすくなるのです。この気泡は、着水と同時にロッドを叩いてのアクションを開始するに当たり、かなりの障害となります。気泡がその部分にできることによって、リップが仕事をできなくなるからです。つまり着水後のダイブをやろうとしても、潜ることができずに手前へと飛んできます。その結果としては、ラインの糸絡み(テーリング)になってしまうのです。ちなみにスプリットリングも取り外す方向では、影響はほとんど出ないようにしてあります。これはスプリットリングを嫌う上級者も多く、それにも対応できるようにとの配慮なのです。

 ファーストキャストを重要視している状況では、このような無駄になる1投は避けたいものですよね。もしスナップをどうしても使いたいということでしたら、スプリットリングを取り外し、スナップ単体での使用をオススメします。ストゥープの開発セッティングでは、この水噛みに関する部分のセッティングに、かなり気を遣って行ないました。本来はフレッシュウオーター用のミノーなのですが、メッキなどにも使うことを前提として、最終的な微調整をやらせてもらったということなのです。微妙なことをやろうとした時には、このような些細なことでもしっかりと準備したいですね(^^)
コメント (6)
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