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土の上にも三年

農への道

ざっくりざくざく 3 とボヤキ

2011-08-11 12:34:54 | とんでも日記(社会系)
前記事の理屈からいくと、本日為替介入が起きた場合ダウは再度暴落する可能性もあるわけですが、

さすがに日銀も介入しづらい環境ではないかとも思えます。

ましてや協調介入はかなりの確率で「起きない」と言えます。

日本に並んで日本以上に通貨高となっているスイスですが、スイスがもし緩和策に乗り出した場合、円高は加速するでしょう。

ゴールドもドルによるQE3を睨んだ見切り発車で、QE3が無いとわかれば失望売りも出やすい。

しかしそれは平時のファンダメンタルがあってこそ。リスク回避は言い換えれば消極的選択です。こうした行き場を失った資金は制御不能です。

ゆえにゴールドはまだまだ高値を付けますし円高も同様に高値を付けると予想されます。

ただし崩壊という危険性を膨らませながらです。


日本国内の輸出産業の懸念として、円高と並んで取りざたされる電力不足。

確かに逼迫しているように見えますが、かろうじて足りてます。

しかし産業にとっては足りてる足りてないが重要なのではなく、安心出来るか出来ないかが非常に大きな問題なんです。

電気をお金に置き換えて考えてみます。

あなたは欲しい釣竿があります。

その釣竿があればもっと大きな魚が釣れそうです。

A.日々ギリギリ足りてる収支で暮らしている。

B.その気になれば黒字収支になる暮らしをしている。

どちらが釣竿を買いやすい(ようは投資しやすい)かって話です。

データを与えられたら小学生でも計算出来そうな足し算で、電気が足りてるから問題ない、とはならないのです。

外需が70兆で内需が530兆だから外需が萎んでも余裕、

とか、

同じような理屈で発掘された埋蔵金、

無駄遣いがこんなにあるから削れば財政は復活する、

とかと同じ、非常に単純すぎる足し算引き算で解決すると言われても「いやもうちょい精査しようよ」ってなります。


また企業側にとって電力問題は駆け引きにも使われてます。

企業が日本を見切るための言い訳です。

電力不安のせいにして、今まで棚上げしてきたサプライチェーンなどの産業構造の問責を取りたくないのでしょう。

企業は海外移転を考える前にどうやってお金を回すか考えなければ、移転先でもいずれ行き詰まる気がします。

とはいえ緊縛した日本においてお金の総量が増えない以上、内需の掘り起こしは不可能に近いです。

ここは一つどんどん海外移転してもらい、外で稼いだ分を日本円で受け取って日本に円を戻す。

円プレミアムを逆手に取り、ドルに代わって基軸通貨となっていきましょう。

一時的な空洞化は何とか耐え忍び、耐え忍んだ分だけ内需も強くなってるはず。

外に飛び散った円を回収しますから日本国内の流動性も高まるでしょう。

まあ、夢物語かなぁ。

廻ってないお金から、更なる増税でお金を廻らせないようにしているようでは青写真も描けない。

でも焦っちゃいけない。

急な変化で歪むのは自然だけではない。

少しずつ是正し間に合わなければ気付くのが遅かったというだけの話で、ゆっくり是正して間に合わないってことは無理が限界に達した延命でしかない。

楽にさせてもらいたい場合もあると思います。

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