ロードバイクde通勤日誌

我慢しないで自転車通勤。

手術

2006-09-14 | 姫様
我が家の姫様は先天性心疾患・心房中隔欠損&肺動脈狭窄である。
生まれた時から心雑音を指摘され、成長する過程で穴が塞がる事も稀ではない。と言う事で経過を見てきたが、3歳を超えた今、明らかに手術が必要な状態である。
日常生活に支障はないが、放って置くと激しい運動、特に女性で妊娠・出産の際は重篤な事態も考えられるらしい。

4月には肺動脈狭窄をカテーテルでバルーンを使って広げ、欠損の様子を確認した。カテーテル自体は麻酔も効いており順調に済んだが、術後5時間ほど穴が塞がるまで下半身を動かす事を禁じられ、愚図る娘をなだめるのにカミサンと2人して苦心した。

で10月。いよいよ本番(?)心房中隔欠損の手術である。
アプローチの選択は2つ。胸部中心をガバッと開くか、もしくは脇腹から。
女の子と言う事もあり、当初は脇からを考えていたが執刀医と相談の結果、中心からのアプローチに決定した。理由は数点あるが、何よりも確実な道を選んだ。
疵は残るだろう。年頃になったら娘は私たちを恨むかもしれない。しかし健康な体を勝ち取る為の大切な勲章である。胸を張って生きて欲しいと願う。

4月、カテーテルの時、処置室に入る娘を見送る私は涙が止らず、看護士さんから「大丈夫ですよ。お父さん」と苦笑混じりに諭された。カミサンも恥ずかしかったらしい。このブログを書いてる今も泣きそうである。職場なのに…。

今度も当然、涙が溢れてしまうだろう。そして無事、手術が済んだ暁には号泣してしまうかも知れん。昔から涙もろい性質ではある。仕方ない。

今の心境は処置の成功・失敗はどっちでも良い。とにかく生きて手術室から出てきて欲しい。そういう気持ちである。