日曜日は参加2回目、阿蘇望サイクルマラソンでした。
2回目と申しましても前年は豪雨の為、大幅なコース短縮・打ち切り。
実質、今回が初めてです。
その過酷さは、諸先輩方のブログなど拝見して覚悟はしておりました。
しかし自分だって体育学部出身。「完走は当り前」と心に誓って参加しました。
朝7時半。駐車場の久木野グランド到着。
この日の為に仕込んだビブタイプのレーパンに着替えて、ホイールはめて、いざ会場の阿蘇望の郷へ。
開会式は選挙の為、来賓無し!!(勿論、期日前投票済ですよ。私。)
実行委員の方から口が酸っぱくなる程の注意事項。
当然だと思います。これだけの人数が交通規制していない観光地をチャリで走る。
全員の意識徹底が必要です。
前の晩から駐車場で無茶苦茶やった非常識のアホ共。頼むから辞めてくれ。チャリ乗りを!
実行委員・ボランティアの方々のご苦労、感謝します。
さて、最初のエイドまでは約25キロ。ココまでは昨年体験済み。暑さが体力奪いますが、水分充分とって、何とかクリア。
ココから第2エイド・昼食会場の阿蘇望の郷まで約55キロ。計80キロ。
距離が伸びたと言え全長130キロ弱の半分をクリアする事になります。
それを励みにペダルを回しますが、中々着かない。終いにはエイドで補充した水を飲み干し、周りは自販機も無い山道。生命の危機を感じます。
と、程なく市街地に入り自販機見つけてコーラと水を購入。
コーラ飲んで元気爆発!第2エイド到着。
昼食の久木野蕎麦とオニギリ2個。エイドで冷やしトマトかぶりつき、麦茶がぶ飲みしてボトルに水補充。
後半戦開始です。
まさに未体験ゾーン。地蔵峠まで約10キロ。
ず~~~っと登りです。幾度と無く脚を着き、今来た道を振り返ります。周りの景色を眺める振りして休憩。で登り始める。登りがきつくて走り出しが大変です。クリート嵌めるのに一苦労。ふらふらです。
ふと、数メートル先に後半戦スタートが同時になった50歳位の御仁が休憩されてます。私も並んで休憩。
と御仁が話しかけて来ました。
御仁「私はココで引き返そうと思います。」
私 「へ?」
御仁「いや、無理です。ココまで来たんだからもうイイです。もうイイでしょう。
自分にご褒美を上げたい位です。ここから来た道を下ります。だってココ制覇しても
もう一つ峠があるんでしょ。無理ですよ。」
私 「はぁ。それはそうですが…。」
私 (いかん、死神だ。引き込まれる。この場を離れよう。」
私 「では自分は行きます!」
御仁「…頑張って。」
そそくさと走り出す。で次のコーナーを曲がると第3エイドでした。
88キロ地点・第3エイド。
地蔵峠頂上まで残り2キロの表示。梅干で塩分補給。冷やしトマト食って、水飲んで、ゼリー食って。坂の途中のオアシスです。
あと一息。走り出して直ぐ、傾斜表示の看板「斜度11%」
…自転車降りて300Mほど押して歩きます。
次々と追い抜かれます。
「もう少しっすよ!」「頑張りましょう!」皆さん、声掛けてくれます。
さっきの御仁に励ましの言葉を掛けれなかった自分が少し恥ずかしくなります。
励まして続けさせた方が…。
自転車乗って漕ぎ出します。程なく約90キロ地点。登頂。実行委員の方の励まし。
泣きそうです。まだもう一つあるのに。
ココから約10キロ、一気に下り。爽快ですが身体はボロボロ。爪先が痺れて路面の少しの荒れでビンビン来ます。何も考えられません。落車しない様に、とにかく路面に意識集中。
約100キロ地点、西原・小森交叉点まで下ってココから最終峠、俵山へ。
途中、第4エイドで最後の補充。片っ端から貪り食って…。
さぁ、右に風車を見ながらダラダラ登りです。
何してるんだろ、俺。何になるんだ、こんな事して…。
あーぁ、今何時なんだ。帰ったら娘とお風呂入らなきゃ。昨日は土曜日なのに今日の準備に感けてカミサンに任せちゃったからなぁ。晩メシ一緒に食べれるかな。間に合うかなぁ。今何時なんだ…。
気がつくと立ち止って風車眺めていました。
あ、asahiのロゴ入ってる。金出してるんだね。さすが大企業。
声を掛ける人もいません。
5分ほど休憩して走り出そうと自転車に跨ると、下から登って来た同年代君が声掛けてきました。
「行きますよ~!!!」
一緒に走り出します。バイパス出来て、一般車両は殆ど登って来ない為、並走しながら走ります。
同年代君「何処からですか?」
私「熊本ですよ。其方は鹿児島でしょ。」
同年代君「解ります?」
私「イントネーションがね。解りますよ。鹿児島からだと前泊ですか?」
同年代君「いや、朝6時出発で間に合いますよ。」
私「しかしキツイっすね。ところで参加何回目ですか?」
同年代君「5回目です。このキツさは九州№1ですよ。おそらく。」
私「私、昨年から2回目です。昨年があんなだったんで実際初めてなんすよ。」
同年代君「しかしこの峠で最後ですよ。風車も回ってるし、こりゃ追い風だなぁ」
私「あ、そうっすね。追い風だ。」
高ーい所で風が吹いてて実際、自分たちの周りは無風です。しかし妙な元気が湧いてきます。
同年代君「もう殆ど頂上ですよ。」
私「え。でもさっきのエイドで峠まで9キロって表示してましたよ。まだでしょ?」
同年代君「いや、もう殆ど頂上なんですよ。このままダラダラ登ってるんです。大して高低差無いんですよ。」
私「ふ~ん。」
でダラダラ登ります。ダラダラダラダラ…。着かないじゃんか!!?
やっぱ9キロありました。
峠の頂上に実行委員さん。「おつかれーっす!!」
同年代君「ね。着いたでしょ。」
私「キツか~!」
ココから久木野まで一気に下り。追い越し禁止区域で、丁寧に下ります。
私たちの先頭は女性でした。私は最後尾。彼女が軽量な為でしょう、スピードが乗らないようで、私には丁度良いスピードで下って行きます。
途中、数百メートルの平坦路で私以外の人達が一気に彼女を追い越します。
私はといえば、遅れをとって追い越せませんでした。
同年代君も物凄いスピードで下っていきました。
あぁ、ゴール地点で会えるかなぁ?お礼もまともに言ってないや。
ありがとう。
心の中でつぶやきます。
でバイパス合流。一般車両も多く、そのまま一列になって阿蘇望の郷まで直走ります。
なんか終わってしまうのが寂しいような…。うれしいような。
とにかく到着。
チェック受けて芝生に倒れこみます。一時動けませんでした。
同年代君は既に居ませんでした。残念。ま、来年会えるかな?
所要時間は7時間強。
完走したら食べようと決めていたソフトクリームを買って、至福のひととき。
旨かった~。
駐車場までヨロヨロと移動。自転車を積み込み、帰宅の途に着きました。
家に着くと丁度、夕飯の準備が整った所でした。家族団欒、間に合いました。
家族に感謝。実行委員の方々に感謝。励ましてくれた仲間に感謝。阿蘇の大自然に感謝。天気に感謝。健康な身体に感謝。で仕事にも感謝。
Dst:127.67㌔・Tm:6時間12分46秒・Mx:67.2㌔・Av:20.5㌔
2回目と申しましても前年は豪雨の為、大幅なコース短縮・打ち切り。
実質、今回が初めてです。
その過酷さは、諸先輩方のブログなど拝見して覚悟はしておりました。
しかし自分だって体育学部出身。「完走は当り前」と心に誓って参加しました。
朝7時半。駐車場の久木野グランド到着。
この日の為に仕込んだビブタイプのレーパンに着替えて、ホイールはめて、いざ会場の阿蘇望の郷へ。
開会式は選挙の為、来賓無し!!(勿論、期日前投票済ですよ。私。)
実行委員の方から口が酸っぱくなる程の注意事項。
当然だと思います。これだけの人数が交通規制していない観光地をチャリで走る。
全員の意識徹底が必要です。
前の晩から駐車場で無茶苦茶やった非常識のアホ共。頼むから辞めてくれ。チャリ乗りを!
実行委員・ボランティアの方々のご苦労、感謝します。
さて、最初のエイドまでは約25キロ。ココまでは昨年体験済み。暑さが体力奪いますが、水分充分とって、何とかクリア。
ココから第2エイド・昼食会場の阿蘇望の郷まで約55キロ。計80キロ。
距離が伸びたと言え全長130キロ弱の半分をクリアする事になります。
それを励みにペダルを回しますが、中々着かない。終いにはエイドで補充した水を飲み干し、周りは自販機も無い山道。生命の危機を感じます。
と、程なく市街地に入り自販機見つけてコーラと水を購入。
コーラ飲んで元気爆発!第2エイド到着。
昼食の久木野蕎麦とオニギリ2個。エイドで冷やしトマトかぶりつき、麦茶がぶ飲みしてボトルに水補充。
後半戦開始です。
まさに未体験ゾーン。地蔵峠まで約10キロ。
ず~~~っと登りです。幾度と無く脚を着き、今来た道を振り返ります。周りの景色を眺める振りして休憩。で登り始める。登りがきつくて走り出しが大変です。クリート嵌めるのに一苦労。ふらふらです。
ふと、数メートル先に後半戦スタートが同時になった50歳位の御仁が休憩されてます。私も並んで休憩。
と御仁が話しかけて来ました。
御仁「私はココで引き返そうと思います。」
私 「へ?」
御仁「いや、無理です。ココまで来たんだからもうイイです。もうイイでしょう。
自分にご褒美を上げたい位です。ここから来た道を下ります。だってココ制覇しても
もう一つ峠があるんでしょ。無理ですよ。」
私 「はぁ。それはそうですが…。」
私 (いかん、死神だ。引き込まれる。この場を離れよう。」
私 「では自分は行きます!」
御仁「…頑張って。」
そそくさと走り出す。で次のコーナーを曲がると第3エイドでした。
88キロ地点・第3エイド。
地蔵峠頂上まで残り2キロの表示。梅干で塩分補給。冷やしトマト食って、水飲んで、ゼリー食って。坂の途中のオアシスです。
あと一息。走り出して直ぐ、傾斜表示の看板「斜度11%」
…自転車降りて300Mほど押して歩きます。
次々と追い抜かれます。
「もう少しっすよ!」「頑張りましょう!」皆さん、声掛けてくれます。
さっきの御仁に励ましの言葉を掛けれなかった自分が少し恥ずかしくなります。
励まして続けさせた方が…。
自転車乗って漕ぎ出します。程なく約90キロ地点。登頂。実行委員の方の励まし。
泣きそうです。まだもう一つあるのに。
ココから約10キロ、一気に下り。爽快ですが身体はボロボロ。爪先が痺れて路面の少しの荒れでビンビン来ます。何も考えられません。落車しない様に、とにかく路面に意識集中。
約100キロ地点、西原・小森交叉点まで下ってココから最終峠、俵山へ。
途中、第4エイドで最後の補充。片っ端から貪り食って…。
さぁ、右に風車を見ながらダラダラ登りです。
何してるんだろ、俺。何になるんだ、こんな事して…。
あーぁ、今何時なんだ。帰ったら娘とお風呂入らなきゃ。昨日は土曜日なのに今日の準備に感けてカミサンに任せちゃったからなぁ。晩メシ一緒に食べれるかな。間に合うかなぁ。今何時なんだ…。
気がつくと立ち止って風車眺めていました。
あ、asahiのロゴ入ってる。金出してるんだね。さすが大企業。
声を掛ける人もいません。
5分ほど休憩して走り出そうと自転車に跨ると、下から登って来た同年代君が声掛けてきました。
「行きますよ~!!!」
一緒に走り出します。バイパス出来て、一般車両は殆ど登って来ない為、並走しながら走ります。
同年代君「何処からですか?」
私「熊本ですよ。其方は鹿児島でしょ。」
同年代君「解ります?」
私「イントネーションがね。解りますよ。鹿児島からだと前泊ですか?」
同年代君「いや、朝6時出発で間に合いますよ。」
私「しかしキツイっすね。ところで参加何回目ですか?」
同年代君「5回目です。このキツさは九州№1ですよ。おそらく。」
私「私、昨年から2回目です。昨年があんなだったんで実際初めてなんすよ。」
同年代君「しかしこの峠で最後ですよ。風車も回ってるし、こりゃ追い風だなぁ」
私「あ、そうっすね。追い風だ。」
高ーい所で風が吹いてて実際、自分たちの周りは無風です。しかし妙な元気が湧いてきます。
同年代君「もう殆ど頂上ですよ。」
私「え。でもさっきのエイドで峠まで9キロって表示してましたよ。まだでしょ?」
同年代君「いや、もう殆ど頂上なんですよ。このままダラダラ登ってるんです。大して高低差無いんですよ。」
私「ふ~ん。」
でダラダラ登ります。ダラダラダラダラ…。着かないじゃんか!!?
やっぱ9キロありました。
峠の頂上に実行委員さん。「おつかれーっす!!」
同年代君「ね。着いたでしょ。」
私「キツか~!」
ココから久木野まで一気に下り。追い越し禁止区域で、丁寧に下ります。
私たちの先頭は女性でした。私は最後尾。彼女が軽量な為でしょう、スピードが乗らないようで、私には丁度良いスピードで下って行きます。
途中、数百メートルの平坦路で私以外の人達が一気に彼女を追い越します。
私はといえば、遅れをとって追い越せませんでした。
同年代君も物凄いスピードで下っていきました。
あぁ、ゴール地点で会えるかなぁ?お礼もまともに言ってないや。
ありがとう。
心の中でつぶやきます。
でバイパス合流。一般車両も多く、そのまま一列になって阿蘇望の郷まで直走ります。
なんか終わってしまうのが寂しいような…。うれしいような。
とにかく到着。
チェック受けて芝生に倒れこみます。一時動けませんでした。
同年代君は既に居ませんでした。残念。ま、来年会えるかな?
所要時間は7時間強。
完走したら食べようと決めていたソフトクリームを買って、至福のひととき。
旨かった~。
駐車場までヨロヨロと移動。自転車を積み込み、帰宅の途に着きました。
家に着くと丁度、夕飯の準備が整った所でした。家族団欒、間に合いました。
家族に感謝。実行委員の方々に感謝。励ましてくれた仲間に感謝。阿蘇の大自然に感謝。天気に感謝。健康な身体に感謝。で仕事にも感謝。
Dst:127.67㌔・Tm:6時間12分46秒・Mx:67.2㌔・Av:20.5㌔