定年ゴジラ

定年ゴジラ
銀行を定年退職した「山崎さん」の定年後の物語。
60歳。堅実に勤勉に銀行を勤め上げ、二人の娘たちは既に結婚・独立し、家には奥さんと二人。郊外のニュータウンで暮らし、日課は散歩。退屈な日々。

とはいっても、働いている時には気にも止めなかった、奥さんや娘たちの事、御近所さんの事、その他諸々の出来事は当然起こり、その事に対処する「山崎さん」。

全ての事件はbestとまで行かなくともbetterな決着を見る。
小説だから当然と言えばそれまでなのだが、そこに家族の為、社会の為にキチンと仕事をしてきた「大人の男」だからこそ出来る対処が読み取れた。

翻って自分はどうか？コレまでの自分、コレからの自分に自信は持てるか？

答えは定年後…という事で。「山崎さん」に負けない「平凡な大人の男」になりたい。