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WFP、ミャンマーの食糧事情に憂慮 (毎日新聞)

2005-08-06 10:25:36 | アジア・オセアニア関連
世界食糧計画(WFP)のモリス事務局長は5日、ミャンマー視察を終えてバンコクで記者会見し、ミャンマー国内の食糧状況について、3人に1人の子供が慢性的栄養失調や発育不良にあるなど「非常に深刻な状況だ」と警告。軍事政権が少数民族地域への援助関係者の立ち入りを制限し、援助活動を阻んでいるとして、こうした制限を撤廃するよう求める声明を発表した。
ミャンマーの貧困が悪化した背景には、ヘロインの原料となるケシの撲滅が進む半面、ケシ栽培に依存した農家の収入が大幅に減少したことがある。国連は国際協力機構(JICA)など各国援助機関と協力して、ケシの代替作物導入などを進めているが、「ケシの撲滅が急激すぎて支援が追いつかない」(国連外交筋)状態となっている。 (毎日新聞のサイトから)

アジアの飢餓は減りつつあるというのが一般的な認識だが、アジアの場合、特定の国で、政治的(社会的不安定と言い換えてもよいが)要因による飢餓は、深刻だ。
飢餓に見舞われるのは、常に社会的弱者であるが、食糧不足が自然要因によらないものである場合、支援は簡単ではない。なぜなら、支援することで、その飢餓の要因を作り出している悪しき政府の延命に結びつく場合があるからだ。しかし、このことで支援を躊躇すれば、事態はより悪化する可能性がある。

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