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日々の気になるニュース。ただし某NGOのお仕事が忙しい時はしばらく更新されないことも…。

アチェ州武装組織との和平 協定内容判明 (毎日新聞)

2005-08-14 14:26:33 | アジア・オセアニア関連
毎日新聞が入手した最終草案によると、協定は
(1)アチェの統治
(2)人権
(3)(GAM出身者の)恩赦と社会復帰
(4)治安
(5)監視団設立
(6)紛争解決
の6章で構成。

人権関連では、治安当局による人権侵害が指摘されてきた点から、同州に人権裁判所や真実和解委員会の設置が盛り込まれた。また、GAM出身者全員に署名から15日以内に恩赦を与え、農地か雇用、社会保障を提供し社会復帰させる。
国軍の撤退とGAMの武装解除は9月15日から同時進行で行われ、12月末までに完了。これらの実施やGAM出身者の社会復帰などを東南アジア諸国連合(ASEAN)の一部と欧州連合(EU)による監視団が監視し、紛争は原則として監視団の長が仲裁する。
大津波をきっかけに和平を求める世論が高まり、今年1月、フィンランドのNGO(非政府組織)「危機管理イニシアチブ」の仲介で和平協議が再開。GAMが独立要求を棚上げしたため大幅に前進し、7月に和平合意に達した。政府は合意内容を国会に説明して了解を得ており、署名は順調に行われる見通しだ。
石油資源などが豊富な同州の独立をめぐっては、1976年にGAMが独立を宣言後、武力紛争が続いた。両者は02年12月にも日本などの仲介で和平協定を結んだが、監視体制も弱く、間もなく破たん。翌年5月、政府が同州に軍事非常事態宣言(戒厳令)を発令し、軍事作戦を始めた。(毎日新聞のサイトから)

日本はアチェから天然ガスを輸入している。アチェから恩恵を受けながら、その音に報いることにどれほど熱心だっただろうか? 東ティモールのときもそうだったが、日本政府はインドネシア政府に対して、和平実現のための圧力をかけるどころか、見て見ぬふりが多かったのではないのか?
その背後にあるのはODA利権か?

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