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靖国参拝をめぐり迷走する政権 (朝日新聞)

2005-06-06 00:23:20 | 日本
山崎拓前首相補佐官は5日、テレビ朝日の報道番組で、小泉首相の靖国神社参拝について「姿勢を変えることは首相の性格からしてない。首相が靖国に参拝されても、中国、韓国が納得できる外交的配慮がないのか、模索する必要がある」と述べた。
さらに、靖国神社にまつられているA級戦犯の分祀については「靖国神社に求めるのは無理だ」とし、戦没者追悼施設を新たに建設する構想については「福田(康夫)さんが官房長官の時に実行に移そうとしたが、党内の抵抗が非常に激しく、難しいという政治判断をした。(小泉首相の)任期中にできるというところまでは到底いかない」と語った。 (朝日新聞-1)

よく読めば、いやよく読まなくても、「自民党としては靖国参拝は党是として継続する。参拝しても非難されないような知恵が今のところは無いだけだ」ということを、エロ拓は言っているのだ。靖国が独立した宗教法人である以上、権力がその運営、つまりこの場合は分祀についてだが、とやかく言うのは、思想信条の自由を認める民主国家としてはマズイだろう。これはアンチ靖国であっても、強調しておかなければならない。しかし、一宗教法人と一緒になって政権がA級戦犯を擁護するのなら大問題であることは言うまでもない。

東条英機元首相の孫、東条由布子さんは5日のフジテレビの報道番組に出演し、東条元首相を含むA級戦犯の靖国神社からの分祀問題について、「(東条家が分祀に応じるという話は)全くのうわさで、応じていない。よその国から言われて(分祀に応じない考えを)撤回するような問題ではない」と述べた。
また、中曽根元首相が85年で公式参拝を打ち切った後に水面下で行った分祀の打診を東条家が拒否した理由について、「極東国際軍事裁判(東京裁判)は勝者の一方的な裁判で納得していない。A級とかB級とかC級とか言うが、便宜上、連合軍が裁判でつけたのにすぎない。この裁判史観を認めることは先の戦争が侵略戦争だったことを認めることになる」などと述べた。 (朝日新聞-2)

東条由布子さんは、政治家ではないし、親族として特別な感情があるだろうから、多少無茶な発言をしても、あくまでも個人の発言として、ああそうなのかと聞くことは出来る。しかし、政治家が東条由布子さんと同じことを言ったら大問題だ。東京裁判を受け入れることと、A級戦犯が祀られている靖国に参拝することに合理性は無い。

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