50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

初夏、葉桜の風が・・・

2015-03-27 21:08:21 | 小説
初夏、葉桜の風が二人を包んで、さわやかな旅行だった。すっかり調子があがって恥ずかしさも忘れて、
「二人のユートピア」
とハチは声が弾んだ。反面内心であまりにも自由奔放な彼女を不安でなくもなかったが、キザッぽくならない話術にハチは自信がありそう弾んだ。桜の咲くころより、今の季節の方が彼女の性格的に似合っているようだった。

(つづく)