50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

それはクモの強がり・・・

2015-03-11 20:10:52 | 小説
それはクモの強がりでもなかった。が後々心の傷になるのだ。若さから、クモは首都の人間になろうなろうといった気がまえが満ちあふれていた。都会の女に傾いて、それはもともとその妻の、田舎者のイメージがぬぐいきれなかったからだ。性交に奇妙にもクモの場合はそれがモロにでた。

(つづく)