50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

裸の彼女の胸を・・・

2015-03-13 21:16:54 | 小説
裸の彼女の胸を何となく頭の中でなぞってみてクモは、
「健康のためにもいいだろう」
「あら、どうもありがとう。妻の心ものぞけない人って、あわれね。子を産むのが何となく不安だったのが、今になってみると当たってたのよ。悲しくないもの、涙がこぼれないもの。何よ、こんな砂のような暮らし!」
妻の心ものぞけない人。

(つづく)