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後藤さん、湯川さん人質事件を振り返って 事実らしきもの

2015-02-10 12:33:35 | 世相・政治他
私はイスラム国は、条件によっては後藤さんを殺害しないと思っていました
理由は、あえて後藤さんを殺害する必然性がなかったと思われたからです

昨日話をした知り合いの意見は、
「イスラム国に譲歩し交渉して後藤さんを救ったら同じような事が再発する」
「行った本人の自己責任だ」
おそらく
「見殺しにする(やむを得ない)」という意見のもとはそこにあると思いました
そして、彼女は「後藤さんは殺されると思っていた」と言いました
色々な面で私の考えとは違ってました

もしもどの国の、誰も交渉せずに「見殺しにした」からと言って
イスラム国は人質作戦をやめるでしょうか?
否、と私は思っています
アメリカの空爆の報復措置としての人質殺しは続くでしょう
つい先日も一昨年捉えられた人質のアメリカ人女性が亡くなりました
ヨルダンの空爆による死亡と伝えられましたが、真相は定かではありません

安倍首相の支持率が5%上がったそうです
ホォ、そうなんですか、と思いました
おそらくは、私の知人のような意見の賛同者が
この安倍首相の行為を評価したと思います

「人質が殺された結果を評価する日本人」
ですね
外国では驚かれているようですが
存外今の日本人は冷酷になっていると思っています
日常生活でもそんな感触を受けますから
自分の事しか頭にない、所謂自己中の人ばかりのように思えます
人の事をかまったり、心配するのは「馬鹿」と思われています
み~んな「自己責任」の弱肉強食の時代は目の前です、あるいは今現在

話を戻しますが
安倍首相は、後藤さんを見殺しにしたわけではないようです
昨日他の人のブログを読みました
私の知らない事が書いてありました

私は後藤さんを殺すとは決まってないだろうと思っていました
交渉次第では生還できるのではないかとずっと希望を持っていました
それは紙一重のことではないかとも思っていました
何しろ相手は「異常性」がありますから

1月28日頃に、後藤さんがトルコのイスラム国が指定した場所に
連れてこられた、という情報はありました
イスラム国に親戚のある?シリア人の人が得た情報とか
報道陣もいっぱい行ったそうです
又、建物の屋上に数人のイスラム国の兵士が見えたような画像も公開されました
当時、女の死刑囚がヨルダンを出たという情報も出ました
これは、誤報であると後から判明しました

で、おそらく推定されるのは日本がヨルダンに多額の援助金
つまり、見返りのお金を払ってヨルダンの女死刑囚を解放し
人質である後藤さんと交換し、後藤さんの命を救うという案です
これは、当初から出ていたものでした
それしか方法はないように思われました

ですから、それで後藤さんは助かるかも知れない、と私は期待しました
ところが、出てきたのはパイロットの問題です
日本の大方の人はパイロットのお父さんのような
「パイロット(日本人)だけを助ければいい
他国のジャーナリスト(パイロット)は関係ない」などという言い方はしません
この辺りの凄さが、つまり過酷な環境に育った中東の人達の
生きることの厳しさ・大変さなのだろう、と認識させられました

最終的にパイロットは既に殺害されていたとわかりました
この交渉の為ではなく、1月3日という早い時点の話でした
そして、その情報はヨルダン・アメリカ・日本の全てに伝わっていたという事です

ヨルダン政府は既にパイロットは生存していない事を知っていた
ですが、お父さんや民衆は知らなかった
で、ヨルダン政府が後で言った事は「政府が転覆しかねなかった」から
パイロットの返還を要求せざるを得なかった

ですが、どうも真相は違うようです
菅官房長官は「そういう情報(パイロットは既に死亡)があった」と認めていました
ヨルダンも知っていた
イスラム国はパイロットの返還を絶対に交渉の上に乗せて来なかった
既に死亡しているので返還には一切コメントはなかったという事です

どうするか、ヨルダン政府に日本政府は相当な金額を提示し
後藤さんの返還をしようと折衝した、それには成功したようです
金額は莫大なものだったようです
安倍首相は後藤さんを見殺しにしようとしたわけではなかったが
そこに至るありとあらゆる不用意な行動が、
ここまで問題を大きくしてしまった

最初に後藤さんの奥さんにイスラム国から身代金の要求が来た時に
当然政府にはその連絡が入っていた
しかし、安倍首相はどうやら何もしなかった可能性が出てきた
その時点で水面下の交渉ができていれば、こんな事にはならなかったと思われます
イスラム国は何を言ったか「安倍は逃げ回っている」との声明文です
この意味はそういうことだったのかと思いました

そして又不用意にも人質二人がいるにも拘らず中東に出向いて
イスラエルの国旗の前で、とんでも演説をした
その上、ヨルダンに対策本部を置いた
後藤さんはどんどん危険に晒されて行ったのです

ヨルダンとイスラム国の人質交換の交渉がほぼまとまった頃
後藤さんもトルコ国境に移送された

その後です
「パイロットの生存確認を」とヨルダン政府が言った
私にはこれが非常に唐突に思われたのです
事は一刻を争うように見えました
テレビなどの知識人と言われる人達が
「人質の生存確認は真っ当な手続きだ」とか言っていたので
ふーん、そんなものなのか、と思いました
ですが、はっきり言ってパイロットの生存確認をしてどうなるのか、とも思いました
生存確認をして、では生きていたなら交換するのか
イスラム国が交換すると言っているのは後藤さんでパイロットの事は何も言ってない
何も知らない私は、そこで非常に苛立ちを感じ、危険を感じました
この申し出が奇異に感じられたからです
相手の交換条件は死刑囚と後藤さんであって、パイロットの事は何も言ってない
ここで交換条件を変更するとは到底思えなかったからです
後藤さんは殺されてしまう、と再びがっくりしました

後からわかった事です
予め「パイロットは亡くなっている」と知っていたと思われるヨルダン政府が
何故パイロットの生存確認を求めたのか?

アメリカのオバマ大統領の「人質交換・交渉への妨害行為」
だったのだそうです

アメリカは、もう自国の利益や思惑の為にしか動いていない
中国の尖閣諸島への対応もしかり

安倍首相を頭に抱く日本人は、明らかにおかしい政治を肯定しているという事です
支持率があがったのも、そういうことでしょう
それがどういうことかを考えもしないのではないかと思います
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