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「原発を誤ったら何千の命が死ぬ」 金閣寺・銀閣寺住職 有馬頼底 

2016-02-04 14:53:00 | 宗教関係
「あの人に迫る」 東京新聞 2015年4月5日付 朝刊

ありま・らいてい
1933年東京都生まれ。久留米藩主有馬家の子孫。父は男爵。
学習院の幼稚園では、現在の天皇陛下の遊び相手の一人に選ばれる。
両親の離婚のため8歳で大分県の禅寺に入る。
55年に臨済宗相国寺僧堂に入門。
布教活動を担う教学部長に38歳で抜てきされ、
その後承天閣美術館長などを歴任。
88年に京都仏教会理事長に、95年に相国寺派トップの管長に就任した。
同時に金閣寺、銀閣寺の住職を兼ねている。
「人も虫も鳥もあらゆる生命を奪ってはいけない」との信念から
原子力発電や集団的自衛権に反対している。
主な著書に「禅と茶の湯」(春秋社)
「禅僧が往く」(日本経済社)など。
       
   

臨済宗相国寺派トップで、
金閣寺、銀閣寺の住職も兼ねる有馬頼底管長(82)は、
もの言う高僧として知られている。
一九八〇年代の古都税紛争では、寺院を拝観停止し、
京都市と徹底的に争い、廃止に追い込んだ。
今は命を大切にする仏教の立場から、
原子力発電所再稼働や集団的自衛権に反対する。
一方で、相国寺承天閣美術館をオープンさせるなど、
文化振興にも力を入れる。

(以下対談)

ー 文化財保護に力を入れてます。

 中国河南省の専門石窟へ行った時にびっくりしたのですが、
壁がごっそりはぎとられて、そこにあったはずの彫刻が消えて、
代わりに写真が置かれていた。海外へ流出したのですね。
それの実物を米国の美術館で見たことがある。
やはりあるべきところにないといけないと感じた。
振り返って相国寺はどうかというと、人ごとではない。
雪舟の水墨画など、重要な作品が流出しています。
 きちんとしなくてはいけないと感じて承天閣美術館をつくった。
創建六百年の記念事業で。円山応挙の牡丹孔雀図、
七難七福図などの名品を散逸させてはいけない。
伊藤若沖(じゃくちゅう)や長谷川等伯の作品も。
 若沖というと、明治時代の廃仏毀釈(きしゃく)の時代、
寺を維持するのが大変だった。なんとかしなくてはいけない、と
若沖の作品「動植綵絵」(どうしょくさいえ)を明治天皇に献上した。
要するに買ってもろうた。で、一万円をいただき、
相国寺はなんとか境内を保てた。
寺にとっては若沖さまさまなんです。
 (つづく
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