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綱敷天神社 禰宜日誌

大阪梅田の綱敷天神社のご案内ブログです

御本社 本殿前の狛犬100歳

2015年11月10日 | ノンジャンル
今日からちょうど100年前の大正四年(1915)11月10日。京都御所の紫宸殿において、大正天皇さまが即位大礼を挙行されました。

それを記念して、当宮御本殿の前に青銅製の一対の獅子狛犬像が、当時当宮近くにお住まいであった氏子さんや、商売をされておられた皆さんから奉納されました。

この、獅子狛犬像はいまも御本社の本殿前にあり、つまり本日、めでたく100歳となったわけです。

この獅子狛犬像は、鋳物師の房本辰之助の制作で、戦時中の金属供出の難も逃れましたが、獅子像の方は先の戦争の空襲の焼夷弾の熱等で破損し、尻尾の部分は溶解してしまいました。戦後、物資の少ない中、コンクリートで補修されましたが、その補修に用いたコンクリートは時代を物語るように粗雑なコンクリートであり、この獅子像は苦難の時代を乗り越えた、梅田の戦災を語る上で貴重なものとなっています。

戦災をくぐり抜けてきた大切な獅子狛犬ですので、これからも大事にし、お宮の護りとして、また梅田の護りとして、睨みをきかせて頂きたいものです。





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