綱敷天神社 禰宜日誌

大阪梅田の綱敷天神社のご案内ブログです

秋祭

2005年10月15日 | ノンジャンル
今日は、当神社の秋祭。
昨年同様、熟饌という一般的な神饌とは違った、
お供え物を供するのが、当社の慣わしです。
写真は、そんな神饌のうちのひとつ「ゆりわ」で、
この曲げ物の器の名前がゆりわといいます。
御祭神の菅原道真公が左遷の折、この梅田の地で休息され、
その折に地元の人間が、このゆりわに団子を盛って、
疲弊の極みにあった、天神さまに差し上げたという故事に基づいて、
当社では重要な神饌とされます。
平安時代から、この器の形は変わっておらず、
当神社の神宝の一つです。



初穂

2005年10月13日 | ノンジャンル
今年の春から育ててきた、神米のイセヒカリと赤米の国司が
収穫期を迎えました。これから5日間ほど、ご神前に飾り、
その後収穫です。収穫されたお米は御社殿の
擬宝珠に麻苧で架けられ、しばらく干してから、
11月23日の新嘗祭に神饌として、
荒稲(アラシネ)、和稲(ニゴシネ)となってお供えされます。
梅田のど真ん中でも稲作は生きています。

ちなみに、このお米で御飯を炊いても
お茶碗の半分ぐらいしかありません。
お百姓さんの苦労が偲ばれます。