綱敷天神社 禰宜日誌

大阪梅田の綱敷天神社のご案内ブログです

黄櫨染御袍 絵馬

2019年10月21日 | ノンジャンル
いよいよ明日、天皇陛下の御即位を内外に宣明される「即位礼正殿の儀」が皇居松の間で挙行されます。令和の御代の萬歳を祈念し、奉祝の誠を捧げる日本国の一大盛儀であります。

その儀式の中で、天皇陛下がお召しになられる装束を「黄櫨染御袍」と申します。

この黄櫨染という色は、日陰で見れば濃い黄土色ですが、日を浴びれば金色のように輝き、天皇陛下のみがお召しになる事を許される「禁色」の色とされています。

その禁色をご制定になられましたのが、当宮御祭神の嵯峨天皇さまであります。

今から約1200年前の弘仁6年(815)10月25日の詔にその事が記録されています。(また5年後の弘仁11年には正式に天皇の装束としてご制定)

平安の御代より令和の御代に至るまで、嵯峨天皇さまの美意識は現今に伝えられている。その証の一つといえます。

当宮では嵯峨天皇さまの御事績にちなみ、御代替りの記念として、限定で黄櫨染御袍を象った絵馬を年初よりお授けしておりますが、いよいよ残りわずかとなってまいり、恐らく、この御即位大礼前後ですべてお授け仕切ってしまう見込みです。

無くなり次第、終了となります。 今後、御即位などの特別な事由の無い限りは再度のご奉製の予定は暫くございません。何卒ご了承下さいませ。

ちなみに、明日22日は茶屋町の御旅社では9時~17時で授与所の方、ご対応しております。
(平日は留守が多うございます。土日の午後なら概ね詰めております)

※なお、22日の御朱印は神職が御本社での神事や、テロ警戒で出向の為、お受付できません。



  

令和元年 秋祭

2019年10月17日 | ノンジャンル
過ぐる10月15日は当宮御本社の秋祭でした。現在は神事のみの奉仕となっておりますが、特殊神饌をお供えするお祭りで、往古の梅田の食文化を伝える神事でもあります。

さて先日、台風19号の被害によって、数多くの方々が被災されました。心よりお見舞い申し上げますとともにお亡くなりになられた方々の御霊のご平安を祈念するばかりです。

私達が普段、何気なく食べている食べ物も、こうした災害を乗り越えて、命がけで実りを繋いで来られた先人のお陰です。この梅田においても有史以来、数多くの水害に遭って来た地域です。今は小さな秋祭ではありますが、その神事に込められてきた先人の思いというのは大切にしていかなければならないものです。

「いただきます」「ごちそうさま」この僅かな言葉に込められてきた心を日本人であるならば忘れないようにしたいものです。



歯神社門帳の新調

2019年10月01日 | ノンジャンル
今月22日、天皇陛下の御即位大礼が挙行されます。それに先立ち奉祝記念として、このたび歯神社の門帳を新調いたしました。

野筋という紫赤の布に、通常であれば千鳥という鳥と、胡蝶という蝶々の文様があしらわれますが、この新しい門帳には歯神社らしく歯と歯ブラシの御紋を特別に入れて頂いております。ご参拝の折には、ぜひご覧ください。



御本社大屋根の部分修理完了

2019年10月01日 | ノンジャンル
8月から工事に入っておりました御本社大屋根の部分修理が先月末に完了いたしました。

修理部分は地上からは見えませんが、これで雨漏りも無くなる事と思います。

いよいよ今月22日には天皇陛下の御即位大礼が挙行されます。御大典をきれいな状態で迎える事が出来て、大神さまもきっとお慶びの事と思うところです。