綱敷天神社 禰宜日誌

大阪梅田の綱敷天神社のご案内ブログです

山の日 ~神山について~

2016年08月11日 | ノンジャンル
今日から8月11日は「山の日」という祝日になりました。

大阪で山というと、生駒山か、日本一(平成23年まで)低い「天保山」を思い浮かべますが、
実は、当宮御本社の鎮座している場所。ここは実は神山という小山であり、「日本一低い霊山」とも呼ばれております。

戦前までは神社裏に高さ2mほどの小山が実際にあり、当宮の縁起では、この場所に御祭神の嵯峨天皇さまの仮の御殿を作り一宿された場所といわれ、その跡に今の御本社が建立されました。
しかし、戦災の空襲の爆撃で御本殿は全焼、山体も崩壊し、神山の形も無くなってしまいましたが、戦後、神さまのお山の土なので捨てる事は出来ないという事で、復興の際、この土を盛土として、いまの御本殿が建てられました。

ですので、現在の御本殿の建っている場所が「神山」です。

以前はこの本殿の御垣内に、神山を模した立砂がありましたが、先代宮司が亡くなって以降はそのままになり、近年に至っては野良猫が悪さをして崩してしまい、元の形も無くなっておりましたが、山の日の今日、およそ30年ぶりに立砂を復し、今度は崩されないように覆屋も掛けました。

ここを山頂としますと、地面からの標高は90センチで、まさに日本一低い霊山といえます。しかしながら、神さまの場所を低いというと語義が悪いですので、身近な霊山と当宮では申し上げたいと思います。

こうした「いちびり」な山も、また一つの大阪らしさかもしれません。

※この立砂の位置は御本殿の御垣内の奥の為、一般には非公開とさせて頂いております。


新しい神山の覆屋


昭和3年撮影の神山の山頂付近


現在の神山(御本殿の裏)

茶屋町 御旅社たなばた祭

2016年08月05日 | ノンジャンル
明日、8月6日(土)から8日(月)まで、当宮御旅社において、たなばた祭が斎行されます。

今までは7月で執り行っておりましたが、梅雨のまっただ中という事もあり、幾度も大雨に見舞われ、また本来の七夕の季節は旧暦の7月(今の8月)である事から、新暦7月の時期では牽牛織女の2星も見えないという事で、昨年、境内の都合で中止した事をひとつの節目として、

今年からは本来の七夕に立ち返って、8月初旬の旧暦の七夕の季節で執り行う事になりました。

3日間とも16:00~22:00まで一階の特設授与所にて短冊を授与しております。(各色1枚100円)

なお、今回の七夕の初日である明日は、淀川の花火大会と同日という事もあり、大変な混雑が予想されております。どうぞご参拝の折にはお足元などお気をつけ頂ますようお願い申し上げます。

皆様のお参りをお待ち申し上げております。