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【実録】会計事務所(公認会計士・税理士)の経理・税金・経営相談

大阪市北区の築山公認会計士事務所(築山哲税理士事務所)です。
身近な疑問の解説と役立つ情報の提供をさせていただきます。

【簡易課税】飲食店は第4種事業!?(出前?宅配?テイクアウト?)

2012-02-16 17:00:00 | 消費税
第4種事業とは、第1種事業(卸売業)、第2種事業(小売業)、第3種事業(製造業)および第5種事業(サービス業など)以外の事業をいい、具体的には、飲食店業、金融・保険業などです。

飲食店が得る収入には、飲食店業以外でも行っている商品の販売やサービスの提供によるものありますが、それらは第4種事業以外に分類されます。

●出前と宅配

一般的に、出前とは、飲食店(店舗で調理した飲食物をその店舗で提供する)が客の自宅などに飲食物を届けるという飲食店のサービスのひとつです。一方、宅配とは、飲食店のように店舗内に客が飲食する場所がない業者が、客から注文を受けた飲食物を、客の自宅などに届けることをいいます。

要するに、出前は飲食店の業務の一環(本来のサービスの延長線上にあるサービス)であるけれども、宅配は飲食店の業務とは異なるということです。ですから、出前は第4種事業(飲食店業)、宅配は第3種事業(製造業)になります。

●テイクアウト(持ち帰り)

パン屋、弁当屋、総菜屋などのことで、第3種事業(製造業)となります。作って売るからです。なお、飲食店が行っているテイクアウトも、店での飲食や出前とは異質の事業形態であると考えて第3種事業(製造業)として扱われます。店で飲食するのと持ち帰って飲食するのは違うと考えるのです。上記の出前は、店と同じように飲食物を届けることから第4種事業(飲食店業)なのでしょう。

●ホテルや旅館が行う飲食物の提供

ホテルや旅館が提供する宿泊サービスは第5種事業(サービス業など)ですが、ホテルや旅館が提供する飲食物に関する扱いは次のとおりに分かれます。

宿泊費に飲食代が含まれている場合・・・第5種事業(サービス業など)
宿泊費と飲食代が区分されている場合・・・第4種事業(飲食店業)
宿泊客以外も飲食ができる場合・・・第4種事業(飲食店業)