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今回の旅行でアタシの最大の目的地は"ウインズ横浜"。
そう馬券(勝馬投票券)を売っている施設である。
若いころはオグリキャップを追いかけて京都に行ったり、ノリ(横山典弘騎手)を追いかけて函館にいったりして遊んでいたことがあった。
それ相当の時間とお金と労力を注ぎ込んでいたので、皆様が飽きるくらい競馬に対する蘊蓄なら記述できるのだが、本当に飽きるであろうから割愛する。
東京暮らしから地元・宇都宮に戻って間もなく丸10年。
生活に困らないが、馬券を買うのには苦労をする。
栃木県内にはウインズが無いので、PATの会員(携帯電話やパソコンで馬券を買えるように登録してある人)で無いアタシなどが馬券を買うためには県外に出向かなければならない。
しかし交通費をかけて買いに行く時間も手間ももったいないので、宇都宮に戻ってからは馬券を買わずにテレビで見るのがほとんどで、買いに行くのは年に1~2回だけとなった。
そうするとやはり興味も薄れていく。その上、ゴルフに凝ったり、結婚したりと他のことにも興味が移っていき、今ではGⅠ馬(大きなレースの勝馬)の名前さえ良く知らない程になってしまった。
けれど追っかけまでしたノリ(横山典弘騎手)の活躍だけは欠かさずチェックをしていて、昨年悲願のダービーを制覇した時には胸が熱くなったものである。
(ちなみにノリはアタシと同じ1968年生まれでもうベテランであるが、毎年リーディングの上位で頑張っている)
さて21日はGⅠのフェブラリーステークスがあり、ノリ(横山典弘騎手)はちょっと人気の馬に騎乗することになっていた。
アタシはちょっと人気がある馬が好きである。負けてもともと、勝ってもおかしくは無いくらいの馬。配当もそれなりにある。
"う~ん。これは久しぶりに馬券を買いたい"そんな気分だったのである。
昔は競馬開催の前日になると、2~3時間は競馬新聞を見ながら予想をしていた。予想をしている時が一番楽しかった。もちろん予想が当たるのが至福の瞬間なのだが、それまでの時間のほうが楽しいのである。
さてさて以前ほど気力が続かなくなったアタシにとって、昔のように3時間も集中して競馬新聞を見続けることはできない。
その上、お小遣いの関係上、全部のレースの馬券を買える訳ではないので、前夜にチャチャっとメインレースを含んだ4レースの買い目を簡単に考えた。
もはやノリを応援しつつ、ゲームをやるような感覚なのだ。
買い目も決まっているので、ウインズにいた時間は10分くらい。
あまり長居するのは娘たちの教育上、良いものではありませんし…。
予想が楽しいので、レースを生で見るわけでもなく、"買って満足、結果は神のみぞ知る"といった気持ちで帰るのであります。
そんでもって結果も判らないまま家に着き、深夜。
子供たちが寝静まると答え合わせの時間。
最近はJRAのホームページでレースのビデオが見られるので、文字だけでの結果ではないぶん、ドキドキしながら見られます。
あいにくメインレースは、ノリの騎乗した馬は見せ場も無く負けてしまいました。
仕方ないです。騎手が一流だからといっても勝つのは5回に1回(2割弱)ですから。ノリのことはずっと応援していくのであります。
ガッカリしているのも束の間、馬券を買ったレースのうちの一つが当たりました。ビデオを見てて久しぶりに『オォー』って呟くほど驚きました。
今は大金を注ぎ込むわけではないので"そうなるとは思わないけど、そうなってくれないかな~"程度の期待で中穴馬券を買うので、本当にそうなると驚いてしまうのです。
しかも54.6倍という好配当。
年に1~2回のペースで馬券を買うアタシにとって、50倍を越える配当なんてもう一生無いかもしれません。う~ん、久しぶりに心が躍ります。
アタシの『オォー』という言葉に寝ていた妻が顔をこちらに向けて。
「当たったの?」
「当たった」
「何倍?」
「54倍。すごくない??」
「いくら買ったの?」
「200円」
「な~んだ」
"な~んだ"と言うと顔を元に戻してしまいました。
女性としては配当よりも幾ら儲かったかが重要なようで。
「食事を奢ってもらえる」とか「旅行に連れて行ってもらえる」とか、自分や家族に対してのメリットが無いと喜びを共有してはくれないのであります。
そんなチマチマとした買い方はお気に召さないのでしょうが、アタシの懐事情から考えると相応な買い方ですし、予想が当たることに喜びがあるのです。
な~んて妻に不満を言っても仕方ないですかね。
昔の彼はお医者さんで、そんなチマチマとした買い方はしなかったでしょうから。
アタシはアタシの喜びに浸ります。
当たっても誰にもあげません。
大興奮の夜で眠れなかったのではないですか?
時代の流れですね。
選ばなければ、誰でも大学に入れる時代に、わざわざ就職率も良くない専門学校に高いお金を払って行く若者はいませんからね。
今度ちょっと昔のことをブログに書いてみます。