中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

'15 男女群島釣行 ~その1

2015-05-30 12:30:00 | 磯釣り
■5年ぶりの男女群島■

 今回は5年ぶりの男女群島釣行であると同時に、2011年1月以来の、磯釣りのレポートだ。
 ここまで磯釣りから遠ざかっていたのは、齢を重ねた結果、いわゆる「夜討ち・朝駆け」と言われる、「土曜の夜に自宅を出て、翌日曜の早朝から釣りをし、その日の夜のうちに帰宅するパターン」が年々辛くなってくる中にあって、磯の上物釣り(ウキ等を使って上層を狙う釣り)での目標値である、尾長グレの60cmオーバーと口太グレの50cmオーバーの獲得を達成してしまったたことが大きな理由だ。言わば「一種の燃え尽き症候群」にかかっていたのだと思う。それに加えて、自宅から2時間と掛からない舞鶴周辺で、近年では回遊量が安定している大型のヒラマサが毎年のように狙えるようになったことも大きな影響があった。
 実は今回の釣行も「溜まっていた遠征道具の消費ついでに」といった消極的な理由が大きなモノだった。しかし現金なモノで、釣行日が近付くにつれて楽しかった頃を思い出してワクワクと心がときめき始め、「これはこれで、なかなかイイモンだ。」と思うようになっていった。

 一旦行く気になると、毎年同時期に釣行している、いつものメンバーに紛れ込むだけで済むのだが、その中メンバーの心的な人物が今やシマノ・石鯛部門のインストラクターである、三重県在住の中出一也クンだ。彼と知り合って以来20年以上が経過したが、その中で様々な磯に向かい、一緒に渡礁した。特に神津島=銭洲から男女群島にかけての離島遠征で、数々のドラマに遭遇したことを思い出す。そしてその中心にあったのが、毎年恒例の、5月の男女群島釣行だった。

 何はともあれ、福岡市内の某釣具店に集合し、5年ぶりだとは言え、ほぼ同じ顔触れのメンバーに歓迎され、すぐに溶け込むことができた。
 利用した渡船はイカで有名な、呼子港から出船している日の出丸。前回同様の渡船だ。

●日の出丸●


■一日目■

 呼子港から約6時間の航海を経て、男女群島北端の男島(おじま)周辺の海域に到着した。まず、底物(石鯛)狙いの人達の何人かが有田瀬付近で降りた後がボクの番。聞けばマルタ瀬に降ろしてくれるという。
 マルタ瀬は六畳分もない小さな単独礁で、しかも平らな部分は畳一畳程。更には岩ノリが生えていて滑り易いことこの上ない。そんな磯だから、勿論ベタ凪の日にしか釣り人を降ろさない。「よって期待は大きい。」と言いたいところだが、当初からボクの脳裏にはイヤな予感が漂っていた。


●マルタ瀬●

 と言うのも、この時期の男女群島では日中に尾長グレを狙うとなると、各島間の水道部にある、潮流の速い部分にしか有望ポイントが無いことを過去の経験で得ていたからだ。
 実釣開始後は予想通り、釣れてくるのは30~45cmの口太グレばかりだった。そんな中で、仕掛けを馴染ませる位置や、マキエサを入れる位置を変えることでようやく40cmチョイの尾長グレを得たが、写真撮影のため、クーラーの上に乗せた瞬間に、跳ね上がって海にドボン。以降はまたまた口太地獄のままで、瀬替わりの時間を迎えた。

 「次こそは水道部へ!。」と、淡い期待を持ったが、意に反してすぐ向かいにある上の赤瀬に降りることになった。

●上の赤瀬●

 恐らく他に空き磯がなかったからだろうが、あまりの近さに大きく状況が変わることは期待できず、半ば失意の中での竿出しだった。オマケに本来なら差して来るハズの、下げ潮の本流がなかなかやって来ないので、潮流はフラフラと流れる状態になり、どう見ても尾長グレは期待できそうになかった。
 そして、展開は予想通りになった。付近に4頭ものウミガメがうろつく中、マルタ瀬と同サイズの口太グレが釣れ続けるのみだった。

●頭を出すウミガメ(右下)●

 潮時表が指す時刻から2時間半も遅れて、ようやく本流が差し始めた。そしてその勢いが増して以降は、ブチ当たった潮流が沖まで突き抜けるようになったが、その中に仕掛けを馴染ませることでようやく待望の尾長グレをゲットするに至った。

●42cmほどの尾長グレ●

 しかし、その1枚のみで後が続かず、以降は口太グレしか出なくなって、この日2回目の磯替わり時間を迎えてしまった。
 初日、日中の釣果は42cmの尾長グレが2枚、30~45cmの口太グレが20枚程(全てリリース)。外道は中小型のイズスミだったが、口太グレの半量ほどだったので、恐れていた「閉口する程の状態」でなかったことは幸いだった。

 次なる磯は、瀬泊まりするために集合場所としてグループ内の数人で予め打ち合わせていた磯で、青木瀬という名の磯だ。

●青木瀬(西側)●

 ここまで、ほとんど気配のなかった尾長グレだったが、夕マヅメ~夜になると磯の近くまで回遊する可能性が高く、嫌が上でも期待が高まる。しかも、この青木瀬は苦路岐(クロキ)島と中ノ島の間にある鍋瀬戸に鎮座するため、条件的には好都合なのだ。

 ~その2へ続く
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