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つらねのため息

写真や少し長い文章を掲載していく予定。

イラクでの日本人拘束について

2004-04-09 00:00:00 | 日本のこと
いよいよというかやっぱりというか、危惧されるべきであったことがついに起きました。本当の意味での「人道支援」を行っていた人々がどんな言葉でも正当化できないアメリカのイラク占領に加担する自衛隊派遣の結果、このような目に遭われるとは…。
そもそもイラク戦争自体が怪しい大儀と根拠の上にアメリカ・ブッシュ政権によって強行された戦争でした。国連憲章違反も明らかであり、根拠とされた大量破壊兵器も恐らく存在しないでしょう。その結果として生じたイラクの占領支配に大儀はありません。そこに加担した自衛隊派遣もまた不正義であることは明白です。

だから、自衛隊はそもそも派遣されるべきではなかったし今すぐでも撤退するべきです。それは「テロリスト」が脅すからではなく、本来イラクの地に自衛隊がいることじたいが不正義だからです。

小泉政権はどうするのでしょう?「人命は地球より重い」のだから自衛隊は撤退させたらどうでしょうか。自衛隊を撤退させて「世界の笑いもの」になって、自分たちがいかに愚かであったかを身に沁みて感じればいいのではないでしょうか。

ぼくも暴力は嫌いです。「テロリストの脅しに屈」したくはありません。でも、残念ながら日本政府に正義はありません。自衛隊は撤退するべきです。恐らくこの事件は「始まり」でしかないでしょう。日本人の被害が拡大しないためにも、そしてイラクに本当にイラク人による政府をつくるために、何より正義のために自衛隊は撤退するべきです。

衆院選雑感

2003-11-10 00:00:00 | 日本のこと
選挙結果が出ました。さて、どっちが勝ったといえるのでしょうか。ぼくは与党が勝ったと思っています。だって過半数を取ったのだから。「小泉効果」はあんまりなかったようですが、だからといって政権交代が起きるわけではなし、民主党は負けでしょう。自民党内で小泉さんの責任論が例え出たとしてもそれは自民党内の話であって、選挙の直接の結果ではないし。どうも、議席が伸びただけで勝った勝ったというのは日本の野党の悪い癖だと思う。それではいつまで経っても野党の地位を抜け出せない。だって、自民党の政権獲得が前提となっているのだから。

ほかに思ったことは公明党の善戦。ま、別にこの党を応援しているわけではないのだが、自民党の議席が減った分、公明党の発言力は強まるでしょう。自民党の右傾化の歯止めになるかもしれない。あ、あと社・共は惨敗でしたね。選挙制度が小政党は厳しいのでしょうが、もうちょっと頑張って欲しかった。社民党なんて、10年前は100議席以上持ってたわけで、ちょっとひどすぎるね。自分たちの戦略上の失敗もあるのだから自業自得といえばそれまでだが。

民主党のジレンマ

2003-10-14 00:00:00 | 日本のこと
いよいよ衆議院が解散しました。あと一月ほどで総選挙です。問題のマニフェストはどうやら用語として定着したようなので、まずは民主党が一本とったということでしょうか(「マニフェスト解散」っていう言葉の意味がいまいち分かりませんが)。

それにしても最近の民主党はいまいちよくわからないという人も多いのでは。旧社会党系の議員をかかえながら有事法に賛成し、経済政策は新自由主義に近く、憲法に関しても「創憲」などといって曖昧な立場に終始しています。もちろん党内に核武装論者までいる政党だからと考えれば自然ですが、ではなぜそんな曖昧な政党が存在しているのか、そこを考えてみるべきでしょう。

ヨーロッパと比較しながら考えてみます。ヨーロッパ各国においては1970年代までに国防の概念や基本的な資本主義体制を受け入れることによって社会民主主義政権が成立していきます。しかし日本社会党は様々な試みがありながらも結局そのような方針転換を行うことがありませんでした。80年代にはいるとヨーロッパでは福祉国家の財政危機が叫ばれるようになり、各国で新自由主義的経済政策を奉じた保守政党が政権に復帰します(サッチャーはその典型)。これは各国の左派政党にも影響を与え、グローバリゼーションの下での新自由主義を受け入れた上でそれを乗り越えようとする「第三の道」が模索されます。90年代にはいるとこのあらたな方針の下、各国で社民政権が成立するのです。

日本政治にはこのような左右の政権交代が起きなかったため、利権化した福祉国家体制を維持しようとする「保守」政党と新自由主義的な「改革」を主張する「左派」政党というねじれた政治空間ができあがったのです。イデオロギー的に幅のある民主党が存在できるのもこのねじれのためです。新自由主義を掲げる小泉政権の出現(とその下での今回の選挙)はこのような政治空間を揺るがしさらなる政界再編を誘発するのでは、と期待しているのですが。

野中広務引退

2003-09-09 00:00:00 | 日本のこと
野中さんが引退するとのことです。彼の、特に政治手法に関しては賛否両論があるでしょうが、個人的には気骨と良識を持った保守政治家であったと思います。その意味では彼の引退はとても残念なことです。

先日まろさんとも話したけれど、左右を問わず日本には良識的な政治家が減ってきたのではないでしょうか。いい意味でも、悪い意味でも戦後民主主義を象徴していた自民党、経世会政治の崩壊の一つでしょう。

翻って考えれば自民党の主流的な考えは石橋湛山など戦前の自由主義的「小国主義」だったわけで(民主化も平和主義もこの枠内で考えることが可能)、そこに戦後民主主義の可能性と限界は表れていたと後知恵的にいうことも可能だと思います。そのような保守政治に担われたこと、もっといえば保守主義と自由主義の間に一線が引かれなかったこと、そしてそれに対抗するような社会民主主義勢力が結実しなかったことこそ戦後民主主義の最大の痛恨事ではないのでしょうか。今からでも遅くはないと思いたいものですが。

8月15日

2003-08-15 00:00:00 | 日本のこと
今更書くまでもないことだが、今日は「終戦記念日」とか。二重の意味でまやかしの日である。

ひとつは敗戦を終戦というあいまいな言葉で置き換えていること、もうひとつは日本がポツダム宣言の受け入れを決定した日でも受諾を連合国に通知した日でも協定に調印した日でもない8月15日が「記念日」となったことだ。

天皇が玉音放送をしたというだけの日が日本の戦前と戦後を分けているという理解そのものが、天皇制の呪縛と戦前と戦後の連続性を象徴しているといえるのかもしれない。

「8.15革命」という形容矛盾な言葉にこのことは象徴的に現れている。