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つらねのため息

写真や少し長い文章を掲載していく予定。

今日は何の日?

2003-08-06 00:00:00 | 日本のこと
と言っておきながら別に書きたいことは何もない。今日が広島の58回目の原爆忌であることは前々から意識はしていたのだけれど特にこれという実感もないままその一日は過ぎようとしている。

この日を風化させることは絶対によくないと思うし、その意味では自分がこの日に何も感じていないことにはやや衝撃を受けてもいるのだが、しかし、この日が「日本の」平和運動の原点になっているような現実にはやや違和感を覚えてもいる。「唯一の被爆国」というアイデンティティは確かに大きいがそれは議論の対象となりえないがゆえに「何故」平和が必要であり「いかに」それが実現されるのかという議論を封じてしまったように思われる。

結局憲法と同様それは「神学」になってしまい、ナンセンスなものになってしまった。平和を求める声に本当に必要なのは唯一の被爆「国」というナショナルな物語に回収されない、真の意味で普遍的なアイデンティティであると思う。「憲法にそう書いてあるから」や、「被爆国だから」という理由ではなく「戦争がいやだから」「平和がいいから」というグラス・ルーツな実感に基づいた平和主義が必要だと思う。

「抵抗勢力」

2003-07-22 00:00:00 | 日本のこと
小泉さんが朝日を「抵抗勢力」と呼んだとか。「抵抗勢力」という言葉自体が既に一時期の魔力は失ったとは思いますが、やっぱり一国の総理にはこういう発言は慎んでもらいたいですねぇ。一応ぼくは抵抗勢力を自任しているのですが。

このところ政治家の失言が多いっすね。麻生さんの「創氏改名」発言は論外にしても「打ち首」発言もあったし、ヨーロッパでもナチスがどうとかメディア王のおっさんがわめいていらっしゃったし。思想や政策以前に品位が疑われるような発言は慎んで欲しいね。

有事法制成立

2003-06-06 00:00:00 | 日本のこと
有事関連法案が参議院で可決成立しました。

世の中のきな臭さが増してきたなぁと感じる今日このごろ。それを象徴する出来事のひとつといえるでしょう。一応反対してきた身としては残念の一言に尽きます。まだまだ、この国では平和を願う人々の声は足りないようです。

軍隊なんて世の中にはないほうがいいに決まってる。だって、どう言い繕ったところで人殺しのプロの集まりであることに変わりはないんだから。でも、現実に彼らが存在するということをたくさんの人が忘れているように思う。ぼくらがいくらいないほうがいいと思ったところで、彼らはそこにいるのだ、武器を持って。なら、彼らと上手くやっていくしかない。民兵制とか、シビリアン・コントロールとかはそういう発想なのだろう。それはそれでやらねばならないといけないんだろうなぁと思う。でも、やっぱり、武力に頼らない世の中がいいなーと思う。

新しい位相

2003-05-07 00:00:00 | 日本のこと
東京電力の柏崎刈羽原発6号機が再稼働したらしいです。

実は今回の一連のトラブル隠しの騒動は、日本における環境保護運動の転換点になるかと期待していたのですが、どうやら事態は完全に収束しそうです。政府側が早期に環境庁の設立に踏み切るなど公害問題などに対して積極的に取り組んでいたせいもあり、日本では「緑の党」的な全国規模の運動体が存在していなかった。今回の騒動でそのような状況も変わるかと思ったのですが…。う~ん。なかなかそう簡単にはいかないみたいです。

ヨーロッパ諸国では60年代のいわゆる政治の季節のあと、人々の関心が移る中でいわゆる「緑の党」が出現しました。当初こそただの単一争点主義政党(ようは環境問題だけやる政党)と思われていた緑の党ですが、その存在がヨーロッパ政治の中における比重を高める中で、いかにも現代的な問題を提起するに至っていると思います。すなわちいい意味でも悪い意味でもコンセンサスの確立していた、経済成長を前提としそこから社会福祉を充実させようとする福祉国家体制に対するアンチテーゼとしての意味です。それはそれまでの保守政党であっても社会民主主義政党であっても基本的に維持されてきた経済成長と福祉の両立という福祉国家の基本となるコンセンサスに対してイデオロギー的に異議申し立てを行うという画期的な地位を占めているといえるでしょう。このような変化は社民主義政党にそのイデオロギー的な転換を迫り、すでにヨーロッパ政治の中で無視しえぬ力となっていることは注意するべきであろうと思います。各国において社民党と緑の党によるいわゆる赤と緑の連立がおこなわれているのはその一例でしょう。

このような文脈における「脱物質主義」とでも言うような新たな政治が日本でなかなか生まれないのは残念なことです。時の担当大臣に「民主主義の誤作動」と言わしめた吉野川河口堰の反対運動がついに知事を誕生させたのはひとつの一里塚といえるでしょうが、まだまだ、全国規模の運動となるには時間がかかりそうです。今回のトラブル隠し騒動はそんな日本に警鐘を鳴らすかと思ったのですが…。なかなかですねぇ。