母の宝物

亡き母が大事にしていた指輪　それは大切にケースに入れられていました
子供の頃　ケースを眺めている母があまりにも嬉しそうで
でも　その指輪は触らせてはくれませんでした

私が高校生になったころかな？
母が話してくれました
結婚した時ね　生活苦しくて結婚式はあげたものの新婚旅行とか指輪とか
そんなものよりも今日のお米だったわ(笑)と

それでも父は母に結婚指輪と婚約指輪を買ってくれたそうで

母の持っていた指輪やネックレスの中に、いわゆる鑑定証書なるものがないのは
この婚約指輪と私が真珠のファッションリングだけでした
あとはすべて鑑定証書と共に保管され
けと(笑)その鑑定証書月の物は母の姉妹や母　つまり私の叔母や祖母たちにすべて持っていかれましたが
彼女たち曰く「形見分け」だそうです(笑)

しかし　私にとっては



このアメジストもどき(笑)の指輪が手元に残ったことがうれしい

母の死後

義姉のひいきの宝石店の人に義姉が「ちょうどいいわタダで鑑定したるって言うからしてもらい」って
私は鑑定なんてどうでもいい　むしろしてほしくないのですが
言ったら聞かない義姉　鑑定してもらった結果
台はシルバー石は人工石と　その途端義姉の馬鹿にした笑いと
「なんだタダの玩具をあんたは後生大事にしてるんか」って(笑)
そうですとも

私にとっては宝物　母との思い出とともに
おそらくですが母もこれが「人工石」と知っていたはず
母にとってそれはどうでもいいのです
要するに大変な時期に父が母を思い買ってくれたという事に価値がある

そして　その指輪をずっと大事にしていた母を素晴らしいと思う
また父が母を思って買ったこの指輪はどんな宝石よりも輝いていると思うから

今も時折出してみては眺めています

今日は私の誕生日

№2もパパも「欲しいものはないか？」と聞くけれど
不思議とないんですよね

そうそう



懐かしくなって買ってしまいました



シルバニアファミリー

子供たちが小さなころ　よく買ったなぁ(笑)