〝Are you Taiwanese? Are there also any troubles?〟
(台湾の方ですか? 何かお困りでも?)
ガイドブックを広げていた父娘に声を掛けてみました。
聞けば、キャセイパシフィックで福岡空港に着いたばかりで、地下鉄で博多駅までやってきたとのことでした。
私は2月に台湾を旅行した際に、台湾人の外国人に対する親切さに大変感銘を受けた次第で、日本を訪れる台湾人がいたら、お返しをしようと思っておりました。その旨を伝え、丁度昼時でしたので、
〝Why don't you have a lunch with me?〟
(昼飯でもご一緒しませんか?)
と申しましたところ、ラーメンが食べたいとのことでしたので、ご案内することにしました。
R氏は台中市で食品関係の会社を営んでいらっしゃるようです。氏は英語は通じるものの、日本語は片言。娘さんはその逆。私は、英語はそこそこだが、中国語は全く駄目という塩梅ですから、私が話す場合は、氏に英語で話したのと同じ内容を娘さんに日本語で話し、氏が話す場合は私に英語で話した後にその内容を娘さんに中国語で話す、という奇妙な図式となりました。
ラーメンを食べながら、2月の旅行の思い出をあれこれ話すと、R氏父娘は嬉しそうに聞いてくださいました。
突然、R氏は思い出したかのように、
〝Why did you judge me to be the people from Taiwan?〟
(何故我々が台湾人だと判ったのですか?)
と質問されたのですが、確かにそれはそうです。ちょっと返答に窮したのですが、
「・・・・福岡では、韓国人もよく見かけますが、まぁ、彼らは〝態度〟ですぐそれと判りますね。あなた方は、話している言葉から、少なくとも日本人でないことは判りました。かといって粗野な中国人でもなさそうだ、と。我々は見た目似ているではないですか。実際台湾を旅行中に、逆にMRTの切符の買い方を聞かれたこともありましたから・・・・台湾の方もたくさん日本にいらしているが、韓国人と違って礼儀正しいから目立たないのではないでしょうか?」
と答えたところ、中々面白いことを言う奴だなと言わんばかりに、破顔一笑でした。
「あなた方の考え方と違っていたら失礼だが、私は、台湾は我々日本と同じく、太平洋上に浮かぶ一つの島国だと思っています。この九州と同じくらいの面積しかないのに、2300万の人々が住み、大変な発展を遂げました。この年末年始は、李登輝前総統が〝感謝の旅〟で来日され、我々日本人は大変感銘を受けました。日本も台湾も同じ地球の一部であるのは間違いないが、台湾は少なくとも中華人民共和国の一部ではあり得ません。台湾の今後は台湾の方々が決めることで、我々がどうこういう立場にはないが、日米の民主主義国両国は、中華人民共和国の台湾への武力侵攻には断固として反対する立場を取っています。何故なら、台湾は自由・民主という共通の価値観を持つ日本の大事な隣人だからです。私もそんな台湾が大好きだし、尊敬しています。同じ太平洋上に浮かぶ島国同士、今後も仲良くできたらよいなと思っています」
「同感です。日本人が台湾に関心を持ってくださるのは、我々台湾人としても大変嬉しく思います。日本からは学ぶことがたくさんあります・・・・だから、こうして私も来日しているのです」
ここまで話したところで、いつもの調子で、
「お姉さん! 〝替え玉〟ね!」
と申しましたところ、R父娘は何とも見慣れぬ習慣だと言わんばかりに、固唾を呑んで見つめています。〝替え玉〟かぁ、こりゃまた何と説明したもんかと思いましたが、
〝If you want to eat more, only noodles can be ordered additionally in this way.〟
(もし、食べ足りなければ、このように麺だけを追加注文できるんですよ)
〝替え玉〟と紙に書き、R氏に手渡しました。
娘さんは遠慮されましたが、早速R氏は〝替え玉〟の儀式に何と2回も参加されました。私は1回でギブアップでありました。
R氏が勘定は自分が払うと言って聞かないので好意に甘えることにいたしましたが、果たしてそれでよかったのやら・・・・何れにしても、〝替え玉〟を気にいっていただけたのは間違いないところです。
商談がなければ、その後もお付き合いしたかったのですが、その旨を申し、駅前で名刺交換して別れました。
「負けるな一茶 ここにあり」ではないですが、民主台湾 加油!
※写真・・・・台北101地下のフードコートにある札幌ラーメン店
雪にあこがれる台湾人には、札幌ブランドはピカ1のようです。結構混んでました。
(台湾の方ですか? 何かお困りでも?)
ガイドブックを広げていた父娘に声を掛けてみました。
聞けば、キャセイパシフィックで福岡空港に着いたばかりで、地下鉄で博多駅までやってきたとのことでした。
私は2月に台湾を旅行した際に、台湾人の外国人に対する親切さに大変感銘を受けた次第で、日本を訪れる台湾人がいたら、お返しをしようと思っておりました。その旨を伝え、丁度昼時でしたので、
〝Why don't you have a lunch with me?〟
(昼飯でもご一緒しませんか?)
と申しましたところ、ラーメンが食べたいとのことでしたので、ご案内することにしました。
R氏は台中市で食品関係の会社を営んでいらっしゃるようです。氏は英語は通じるものの、日本語は片言。娘さんはその逆。私は、英語はそこそこだが、中国語は全く駄目という塩梅ですから、私が話す場合は、氏に英語で話したのと同じ内容を娘さんに日本語で話し、氏が話す場合は私に英語で話した後にその内容を娘さんに中国語で話す、という奇妙な図式となりました。
ラーメンを食べながら、2月の旅行の思い出をあれこれ話すと、R氏父娘は嬉しそうに聞いてくださいました。
突然、R氏は思い出したかのように、
〝Why did you judge me to be the people from Taiwan?〟
(何故我々が台湾人だと判ったのですか?)
と質問されたのですが、確かにそれはそうです。ちょっと返答に窮したのですが、
「・・・・福岡では、韓国人もよく見かけますが、まぁ、彼らは〝態度〟ですぐそれと判りますね。あなた方は、話している言葉から、少なくとも日本人でないことは判りました。かといって粗野な中国人でもなさそうだ、と。我々は見た目似ているではないですか。実際台湾を旅行中に、逆にMRTの切符の買い方を聞かれたこともありましたから・・・・台湾の方もたくさん日本にいらしているが、韓国人と違って礼儀正しいから目立たないのではないでしょうか?」
と答えたところ、中々面白いことを言う奴だなと言わんばかりに、破顔一笑でした。
「あなた方の考え方と違っていたら失礼だが、私は、台湾は我々日本と同じく、太平洋上に浮かぶ一つの島国だと思っています。この九州と同じくらいの面積しかないのに、2300万の人々が住み、大変な発展を遂げました。この年末年始は、李登輝前総統が〝感謝の旅〟で来日され、我々日本人は大変感銘を受けました。日本も台湾も同じ地球の一部であるのは間違いないが、台湾は少なくとも中華人民共和国の一部ではあり得ません。台湾の今後は台湾の方々が決めることで、我々がどうこういう立場にはないが、日米の民主主義国両国は、中華人民共和国の台湾への武力侵攻には断固として反対する立場を取っています。何故なら、台湾は自由・民主という共通の価値観を持つ日本の大事な隣人だからです。私もそんな台湾が大好きだし、尊敬しています。同じ太平洋上に浮かぶ島国同士、今後も仲良くできたらよいなと思っています」
「同感です。日本人が台湾に関心を持ってくださるのは、我々台湾人としても大変嬉しく思います。日本からは学ぶことがたくさんあります・・・・だから、こうして私も来日しているのです」
ここまで話したところで、いつもの調子で、
「お姉さん! 〝替え玉〟ね!」
と申しましたところ、R父娘は何とも見慣れぬ習慣だと言わんばかりに、固唾を呑んで見つめています。〝替え玉〟かぁ、こりゃまた何と説明したもんかと思いましたが、
〝If you want to eat more, only noodles can be ordered additionally in this way.〟
(もし、食べ足りなければ、このように麺だけを追加注文できるんですよ)
〝替え玉〟と紙に書き、R氏に手渡しました。
娘さんは遠慮されましたが、早速R氏は〝替え玉〟の儀式に何と2回も参加されました。私は1回でギブアップでありました。
R氏が勘定は自分が払うと言って聞かないので好意に甘えることにいたしましたが、果たしてそれでよかったのやら・・・・何れにしても、〝替え玉〟を気にいっていただけたのは間違いないところです。
商談がなければ、その後もお付き合いしたかったのですが、その旨を申し、駅前で名刺交換して別れました。
「負けるな一茶 ここにあり」ではないですが、民主台湾 加油!
※写真・・・・台北101地下のフードコートにある札幌ラーメン店
雪にあこがれる台湾人には、札幌ブランドはピカ1のようです。結構混んでました。
メールでもいただいておりましたが、いい話ですね。うらやましい。
台灣を知るにあたって、政治力学や国防などの大局的分野だけではなく、草の根的な、いわば個と個の交流というのはとても大切だと思います。
しかし、こちらに伺うとホッとします。
あちらは荒れて、病んでおりますからね。
ラーメン食った後は、駅前で、
〝We all Japanese want to assist in the future and independence in democratic Taiwan.〟
と握手してお別れしました。
元々台湾旅行中のこんなことをまた~り書いてたんですけど、方向性が段々と・・・・
知り合いから、
「また旅行にでも行っているのかと思って見たら、ミサイルがどうのとかの話になっとるな・・・そもそもあんたベートーヴェンとかが趣味じゃなかったっけ?」
と言われてしまいました。(爆)
ちょっと中韓を見守るブログ連盟に、交流掲示板でも作りませんか?と提案してみましょうかねぇ・・・・
参加させてもらいたいものです。
やはりこちらはホッとしますね。
あっ、ラーメンといえば「名島亭」のもの、かなりうまかったですよ。店舗にも行ってみたいので、車で九州入りした際はぜひ寄りたいです。
その際にはぜひご一緒くださいね。
ちなみに、台北101の「どさん娘」食べました。が、あまりのまずさにびっくりしたましたよ。苦笑 やっぱり本場が一番♪