永康街の美食物語──「鼎泰豊」

大学時代の友人から「GWに台北に行くんだけど、あの〝ショーロンポー〟の店って何処にあるの？」と突然メールが参りました。上海点心の「鼎泰豊」（HP）が日本に上陸してちょうど10年になりますが、食道楽仲間の彼と新宿高島屋の長蛇の列に並んだことが懐かしく思い出されます。
本店は永康街にある旨と彼の宿泊先からは忠孝店が便利だろうと返信したのですが、同支店は交通アクセスの良さもさることながら、小籠包が1蒸篭10個単位の半分でも注文できる（餃子・シュウマイも同様）ので一人旅には有難いように思います。（トゥールダルジャンのパリ本店も東京と大差ないなと思って以来〝本店〟への特段の拘りはなくなったのですが、私も彼も〝ラーメン二郎〟は三田本店原理主義者だったりする・・・・）

昨年初めて訪台した際に、忠孝店の入り口の前で待ち構えている小姐から「ニホンジン、一人ですかぁ？」と出し抜けに話しかけられて驚いたのですが、店内に入るとなるほど鼎泰豊は日本人に有名な台湾のメシ屋の筆頭かもしれないなと思いました。個人的には適当に徘徊して小腹が空いた夕刻前に寄るのが好都合で、小籠包と餃子、キャベツの漬物みたいなのとチキンスープ、炒飯等をオーダーして一休みといった感じです。
ただまぁ、正直なところここの小籠包ってそんなにビックリするほど旨いかなぁと毎回思うのも事実。10年前に初めて食った際はもっとアツアツだったような・・・・（台湾麦酒飲みながらボーっとしているとすぐ冷たくなってしまう）牛肉麺とかも出汁の灰汁を丁寧にすくっている感じはせず、麺の湯切りも甘い。ここの三分の一位の値段でそこら辺で適当に食う方がワイルドで個人的には好きですし、ここの近くで食べたエビの出汁が効いた台南名物の担仔麺（何て店だったかな？）の方が牛肉麺よりも旨いなと思いました。（南部に出かける際には筋金入りの台湾旅行通のedaats様（超特選ブログ）に色々ご指南を請いたいものです）味覚何てものは好みもイロイロで何とも言い難いのですが、小籠包1蒸篭170NT$（約600円）というのは台湾では高いメシ屋の部類でしょうね。

＜永康街の美食物語 ──「鼎泰豊」＞という記事（光華）の中に『山西省から台湾へと逃れ来て、油売りからレストラン経営に転業し、世界中にブームを起し、しかも「大陸反抗」にも成功した』とありますが、大陸反攻どころかアメリカや熊本の鶴屋百貨店にも支店を持つ鼎泰豊の創業者は、「台湾サクセスストーリー」の体現者であり、台湾に根付いた中華民國文化の一例でもあるのでしょう。

・・・・全然関係ないですが、久しぶりに19時前に帰宅してNHKを点けたらトップニュースが＜民潭と総連60年ぶりの和解＞で目を剥いてしましました。＜60年ぶりの国共トップ会談＞は外国の話題としてトップでも構わないですが、これは何だか違和感が。
NHKって土曜日にアニメと実写版の同時進行で「チャングムの野望」だか何だかを放映しているのも意味が判らない。（何処の国のドラマに限らずこういうのは前代未聞ではと思う。イ・ヨンエは美人だと思うけど韓国の女優って何か顔の造りが似ているような？）

話題満開！→★厳選★珠玉のブログリンク集