私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

【反日】馬英九・中国国民党主席(5)~言行不一致の「反日派」報道否定

2006年01月12日 | 台湾

「笑う角には福来る」ではありませんが、新春早々電車の中で日経朝刊を読んでいて噴出しそうになったきっかけが【反日】馬英九・中国国民党主席のネタとは・・・・

◆「私は刺し身も好き」・台湾国民党主席が「反日」報道否定(日経)

『「国民党が大陸(中国)と反日で共同歩調をとっているとの報道は不本意だ。私は刺し身も大好きだ。台湾の最大野党・国民党の馬英九主席(台北市長)は10日、台北駐在の日本人記者を集め、自らが反日主義者だとの見方を否定した』
日経の記者が舌ったらずなのか、【反日】馬英九主席が投げやりのぞんざいな態度だったのかは存じませんが、「私は刺し身も大好きだ」と言われても、「あぁ、そうなんですか・・・・」としかコメントのしようがないですよえねぇ。刺身が好きな<極東三国>の住人は山ほどいるでしょうし。
〝生魚片〟は、あえて〝日式〟と断りを入れる必要もない程台湾の食文化として定着しているものではないのかという疑義はさておき、小泉首相が新華社の記者を官邸に呼びつけて、「私は日中友好論者だ。赤坂四川飯店のエビチリと麻婆豆腐は大好きだ」と言ったとしたらどうでしょうか?流石の中国人でも納得しないでしょう。(中国人だから余計に納得しない?)
「昨年の今頃は香港特別行政区(なる台NEWS)に続いて韓国からもビザの発給を拒否(なる台NEWS)されたが、日本には無事に入国させていただき、石原都知事は都庁に「青天白日旗」を掲げて歓迎(なる台NEWS)してくださり大変感激した。昨年は台湾からの渡航客に対するノービザ措置も施行され、初めて相互往来が100万人を突破した。引き続き両国の友好関係の発展を望んでいる」
・・・・わざわざ「台北在住の日本人記者を集め」たのなら、この程度の腹芸すらできないものかと思いますね。 
中国・台湾と住む国は違えど、最近の中国人の為政者というのは口を開けば墓穴を掘るような傾向にあるようですが、心にもないことをいうのは止めた方が身のためではないでしょうか。事実、【反日】馬英九主席は、

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<馬台北市長、蒋渭水氏の台湾本土主義を称える> 2006-01-03

台北市政府は日本統治時代に台湾独立運動で活躍した蒋渭水氏のドキュメンタリー制作を完了、2日に宜蘭県史館で記者会見を開いた。馬英九台北市長は、蒋氏は不世出の偉人であり、台湾本土精神を最も備えた政治的、文化的な人物であったとその功績を称えた。蒋氏は日本統治時代に林献堂氏らと台湾文化協会を創設、台湾人による自治獲得を目指し日本政府に議会設置の請願を行い、治安警察法違反で逮捕されるなど抗日運動で主導的な役割を果たした人物。馬氏は台湾本土主義だが反日的な傾向のある蒋氏を歴史的人物として取り上げ、台湾本土主義の象徴として称えると共に中華民国の精神を強調、台湾人が中華民族全体の中で果たす役割の重要性を忘れるべきではないと語った

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「松の内も終わらぬ内に」反日・中華国粋主義のイベントとは熱心ですね。その舌の根も乾かぬうちに日本人記者を呼びつけて嘘八百とは開いた口も寒がりません。少なくとも台北在住の在日記者連中は随分な舐められ方しているんじゃないですか?

【反日】馬英九主席は「(国民党独裁時代の)白色テロや(中国の)天安門事件も法治、人権という同じ基準で批判している。日本だけを問題にしているわけではない」と釈明めいたことも述べています。
私自身正直なところ、「台湾=日本統治全面肯定論」や、先の大戦を全面的に肯定する材料として台湾を引き合いに出すような論調には違和感を覚えます。今日の台湾は日本の偏狭なナショナリストの拠り所ではなかろうと思いますし、台湾の方が親日的感情を抱くとしたら、テレビ番組やアニメ等のサブ・カルチャー・電化製品、近代的な都市といった身近な経済大国としての戦後日本の姿に向けられるのが多数意見のように思います。(時間軸的にも、戦後60年経っている訳ですから「大日本帝国万歳!」が多勢であるとは思えません)
『台湾の行方』(郭 煥圭著)には、「日本の右翼というよりか、むしろナショナリズムをもてあそぶインテリたちと呼んだ方がよい人たちは、たまたま台湾を例に自分たちの皇国史観を正当化できないかと思っただけである」と記されていますが、この一説はそうした現状を端的に言い表しているようにも思いますね。
閑話休題、独善的性向に陥らない歴史の検証はともかく、頼みもしないのに他国から台湾にやってきた「他人(日本)に厳しく身内に甘い」【反日】馬英九ごときに偉そうに講釈垂れられる筋合いはないと思うんですよね。(日本だって戦後60年、時間軸の経過は同じですし、総体的には十分過ぎる償いをしたと言ってよいでしょう)そもそもこいつはハーバード留学時代は国民党の特務(戦前の特高警察みたいなものですか)のスパイを務めていたことに対する〝自己批判〟というものはないのでしょうか?要するに「お前が言うな!」と。

「馬主席は現在、台湾政界で2008年に選出される次期総統の最有力候補と目されている」といった論調が日本のマスコミでは目立ちますが、過去二回の総統選は前評判どおりの順当どころか、JRAの「GⅢハンデ戦福島記念」といった感じのゴール前混戦&大波乱のようですから、二年後、ましてや他国の大統領選挙を日本のマスコミが早計な判断を下すのもどうなんでしょうね。
ちなみに、辛口の政府批判で人気のある評論家で立法委員の李敖氏(なる台NEWS)によると、【反日】馬英九氏は「イケメンだが(政界で)何か事をなせる人物ではない。俳優か歌手にでもなったらいい」のだそうです。
「228事件にふれて思わず嗚咽」(なる台NEWS)何てクサイ芝居も打てるようですから、演技は上手いのかもしれませんが、日本に対する演技はやる気がないようですね。昨今の小学生ですらつかないような心にもない嘘をつくより、「新年早々反日活動に勤しんでまいりました!」とでもいう方が精神衛生上はよいでしょう。
別に【反日】なら、隠さず【反日】と泰然自若としていればいいと凡つくの私などは思います。日本政府はかつてのこいつらみたいに帰宅する頃を狙って車でひき殺したりとかはしないと思いますし、【反日】中華ファッショ主義だからといって即「ペルソナ・ノン・グラーダ」になるとも思えません。そんなに〝生魚片〟がお好きなら、「馬刺し」でも食べにまた日本に来ればよい。

それにしても地方選挙で勝ったと思いきや日本からは【反日】路線を、中共からは「反共ファッショ」的性向を警戒され(記事)、台湾の英字紙を読む限りでは選挙後党内基盤が固まった感じもしないという中での焦りなのか何なのか・・・・彼自身「打たれ弱い」ところがあるのでしょうかね。


※写真・・・・台北市臨江街夜市

通過中に発見した「寿司屋」 総合生魚片が600円弱かぁ・・・・意外と高い?

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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
始動しました... (マスコミが伝えない韓国)
2006-01-16 06:55:46
この時期に少し恥ずかしいのですが...



新年明けましておめでとうございます



ご挨拶が遅れましたが、やっと始動しました。

今年もよろしくお願いいたします<(_ _)>
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