私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

台湾に遺る日本の足跡(4)~旗山廃駅と老街

2008年02月20日 | 台湾

この日は美濃を自転車で徘徊しておったのですが、雨がポツポツ降り出したのできびすを返し、途中の旗山に寄ってみることにしました。高雄~旗山は左営から国道十号高速経由の高雄客運で50分強。一部は高鉄左営駅経由の便もあるようです。

    

旗山廃駅があると『歩き方』にあったので、老街の方に向かってみました。
中山路の一番奥にそれらしい建物が見えてきたのですが・・・・



解体前の工事現場のような哀愁が漂っていますね・・・・

  

廃駅の脇には「昭和四年」の時刻表の原本の〝画像〟が掲げられており、菊花紋章(!)も見えます。かつて台湾製糖株式会社の鉄道が九曲堂~竹頭角間を結んでいたようですが、30年程前までは現役だったのでしょうか?
60年代頃までは台湾でも製糖産業が盛んだった筈ですが、集集線の木材、平渓線の石炭等と並び、内陸部への鉄道の敷設が、当時の殖産興業政策と密接に関連していることがよく解ります。

  

さしあたって駅の上を〝屋根〟で覆い、崩壊を防いでいるといった感じですが、北投文物館の例から判るように、然るべき予算が付けばこの駅も甦ることが可能でしょう。
こうした試みを、ありがちな日本統治肯定論的見地から短絡的に解釈するのが適当でないのは、駅やその周囲に掲げられた〝スローガン〟からも明白です。
北投文物館のHPにも、「未來北投文物館的古蹟建築修復及再利用、在地文化保存、文化資產推廣、及創新科技獎勵等是本會努力的方向。近年政府及社會各界逐漸重視台灣在地文化保存,足見本會的前瞻視野,本會將秉持任重道遠的使命,繼續在文化資產維護及創新再利用上耕耘!」と記されていますが、郷土の文化や歴史を大切にしようという姿勢こそが台湾本土化の本質の一端であり、こうした姿勢は我が国に於いても等しく重要なことだろうと思います。







    

老街の途中に目立つ建物の甘味処があったため、ここで一休みすることにしたのですが、看板にあった芋仔聖代=芋サンデー?とやらを注文。(45TWD)
あっさりした味で中々美味しかったですが、如何せんこの日は寒かった・・・・
武徳殿なる神社の後もこの先にあったようですが、自転車での徘徊がいささか堪えたようで、旗山を後にすることにしました。

〔備忘録〕・・・・旗山.枝仔冰城.台灣餐飲連鎖

話題満載!→ ★厳選★珠玉のブログリンク集



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
教えてください! (nangokutaro851)
2008-02-22 10:03:28
トラックバックありがとうございます。
旗山鎮の郊外のロングステイ施設に滞在中です。(2月26日まで)
私のブログ、写真なしの愛想なしですが、画像アップロードできなくて困っています。
320×240のサイズに変更してアップするのですが画像が表示されません。以前ヤフーブログはやったことがあるのですが今回うまく行きません。初心者です、出来たら教えてくれませんか。akiaki0072002@yahoo.co.jp
返信する
別途親展いたしました (tsubamerailstar)
2008-02-23 10:21:55
>nangokutaro851様

旗山でロングステイを堪能ですか。いいとこですよねぇ・・・・
そういえば、80年代に「シルバー・コロンビア計画」なるプランを役人がぶち上げていましたが、物価の安いスペインと豪州で老後を過ごしましょう、みたいな話でしたね。

実際それで首尾よくいった人はどれくらいいたのやら。(汗)
返信する