私の「認識台湾」

個人的な旅行(写真)の記録を主眼としつつも、実態は単なる「電子落書き帳」・・・・

その後の石原都知事と新幹線~キャベツと巨大釣鐘も台湾へ!

2005年09月10日 | 台湾
明日はいよいよ911衆議院議員選挙で、各候補も最後のお願いに奔走といったところでしょうが、そういえば石原都知事の三男も出馬していましたね。もっとも今回は石原軍団その他の応援も断り、独力での選挙活動を展開する方針だったようで、都知事も選挙応援には目もくれず、「台日フォーラム2005」のために来日した中華民國(台湾)の游錫堃・総統府秘書長と6日に会談した後、入れ替わるように大慌てで台北に向かったようです。

◆台北での「ANMC21」総会開催を積極的に検討(台湾週報)
◆石原都知事、アジア都市会議の来春開催で台北市長と一致(日経)
◆石原都知事「台湾映画が韓国映画より上」(朝鮮日報)

北京の露骨な嫌がらせで宙に浮いた格好となっていた「アジア大都市ネット21」の次回開催地問題ですが、急な訪問かつ申し出にも関わらず、陳唐山・外交部長や陳総統といった要人が都知事との会見に時間を割き、日台の友好のために予算面等の協力を含め最大限の配慮をすると前向きな返事をいただけたようです。開催市の馬英九・台北市長(中国国民党新主席)からも来年3~4月で開催することで意見が一致したのも何よりでした。
今回の訪台にあたっては、馬英九氏の返答が最大の急所と予想されていましたが意外とあっさり・・・・まぁ、馬市長は今年2月にも環境関係の視察だか来日し、石原都知事も青天白日旗(中華民國旗)を都庁に掲げての歓迎でした(こんな大胆なことはパリやロンドンの市長でも出来ないでしょうね)から、対日関係に最大限の配慮をしたものと思われます。
それにしても今回の顛末では与野党を問わない石原氏と台湾との太いパイプを実感した次第です。伝統的に国民党は日本との繋がりは深いのですが、貿易実務関係の深さも鑑みると、仮に08年に政権交代が起きたとしても対日政策が極端に変化することはないのではなかろうかと思いますし、「石原外交」には今後も期待したいところです。
石原氏は余程上機嫌だったのか、「台湾映画は質的にも量的にも韓国映画より上」と地元メディアにリップ・サービスまで行ったようですが、まぁ、石原氏は作家でもありますから、ある意味慧眼なのかもしれません。私は映画のことは?ですが、「韓国ドラマは日本の中年層と老年層に人気があるが、それは韓国ドラマの多数から1940年代と1950年代の日本が感じられるため」という見解は、「青い山脈」とか「君の名は」との比較なのでしょうか。要は「かつての日本の映画の二番煎じ」と言いたいのでしょうが。
台湾のドラマと言えば、民視電視公司が製作した 大河連續劇(連続大河ドラマ?)「浪淘沙」は見てみたいですね。日本に留学経験もある実在する台湾初の女医の波乱万丈の人生を描いたドラマのようですが、当時日本だった台湾の雰囲気に拘った製作のようで、HPを見るだけでも何だかいい雰囲気です。勿論日本語もバリバリ出てくるようですが、こんなドラマが韓国で製作されることは到底ありえないでしょうね。

◆台湾新幹線の開業が来年10月に延期(台湾週報)

迷走気味の台湾新幹線は、「背水の陣」で開業日を一年後に設定したようです。謝行政院長には、延期は一回限りと相当念を押されたようですが、高鉄側の「日本企業が請け負う機械電気システム工事が予定より30%遅れており、これが車両の試運転や営業の準備作業に影響を及ぼした」というコメントがやはり気になるところではあります。高鉄側は、『日本の台湾新幹線株式会社に対しては「新たな開通計画において両者の間ですでにコンセンサスを得ている」と述べ、今後もパートナーとして協力し、新たな開通目標に向けて努力していきたい」』と対日関係の衝突回避をにじませる内容ともなっておりますが、工事代金の6割が未収という状況でもありますし、下手にこじれると順次納入中の新幹線車両がストップといった事態にもなりかねませんので、その辺りへの配慮をにじませているのでしょうか。
日本でも初代のぞみ号で初期故障が連発して以降は、試運転から営業運転までの期間は長めに取るようになりましたので、初の新幹線、しかも日欧混在方式の台湾で1年延期というのは短すぎる位でもあり、資金調達面も含め、まだまだ予断は許さない状況であろうかとは思います。

◆巨大釣り鐘完成(読売)
◆台風:台湾で野菜高騰 日本産キャベツ安値販売、話題に(毎日)

高岡の老子製作所が1年3か月かけて製作した最大急の巨大釣鐘が台湾に渡るそうですが、この巨大釣鐘の表面には「妙法蓮華経」の経文7万152字が浮きだし文字で入れられているのだそうです。釣鐘の表面に経文が普通何文字入っているのかなどおよそ予想もつきませんが、7万字というのは前代未聞の話だったようです。
「段や行がずれればやり直しになるため、文字の型が均一に並ぶよう微調整を繰り返したり、文字がくっきりと出るように鋳型の粘土や砂の種類を替えたりと工夫を重ねた」
とありますように、これも同社的にはに「プロジェクX」だったのでしょう。信仰の鐘の音が厳かに響き渡るのでしょうね。

何時だかテレビでキャベツが供給過剰で廃棄されているというニュースを目にしましたが、台風で野菜が高騰している台湾では、目下「安い輸入品」として歓迎されているようです。極めて特異な現象でしょうが、摩擦が起きない程度に有難がってもらうのであれば、日本の生産者も本望でしょう。
日本と台湾は、果物等は相互補完の関係にあります。パパイヤやマンゴーなどは日本では取れませんし、逆に台湾のデパートでは青森産のりんごなどは大変なブランド品として珍重されているようです。桃園や梨山という地名から考えると、台湾では桃と梨は取れるのでしょうか・・・・総体的には両国関係は大変よい状態ですから、是非FTAの締結を推進して欲しいものです。

台湾は台風15号が接近しているようですから、ちょっとまた大変かもしれません。先日の14号では日本もエライ目に遭いましたから本当に他人事とは思えませんし、大した被害がないことを祈りたいものです。

※写真・・・・9月6日、訪台前に游錫堃・総統府秘書長(右3)、許世楷・駐日代表(左2)と会見した石原都知事(右1)。
    
青天白日旗(中華民國旗)が目を引きます・・・・

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3 コメント

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いや~良かったですよ (やくも)
2005-09-10 19:44:47
開催について気がかりでしたが、なんとかなったのですね。いや~、台北の方達には感謝です。

さて、このやりとりを中国はどう捉えてますかね。
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Unknown (胡弓弾き)
2005-09-12 10:55:20
青天白日旗で迎えるとは

すごいですね。石原氏。



ここまで物を言えるような人物が

国政のトップになったら、日本は大きく

変わるでしょうね。そうなるよう期待して

います。



日本の国益とは

「大陸、朝鮮半島が反対することを

すればいい。」



意外と簡単な気がします。

その簡単なことをできない馬鹿が

与野党に巣くっていることが日本の

大きな問題の一つだと思います。
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初めて拝見します (ulir)
2005-09-23 03:55:23
私がこの記事を見て愕然としたことがあります。

それはこの「石原氏が台湾を訪問した」という事実を知らなかったということです。

中国や韓国へ日本の政治家が訪問したならば、まず間違いなく報道されるでしょう。

私はほぼ毎日NHKや民放の夜のニュースを見ていますが、知りませんでした。

マスコミの偏向報道とはなんて恐ろしいものなんでしょうか。

朝日・毎日を始めとする売国メディアが一刻も早く消え去ることを切に望みます。
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