台湾テイストな九州を歩く（その一）

折しも「本気で開戦五秒前」というタイミングで、台湾の客人が観光にいらしたのですが、「福岡外省人」の私は灯台下暗し状態で、のっけから客人が持参したガイド本をお借りしたり、道を間違ったりと悲惨でした。

＜福岡＞
　　　　

九州最大のアウトレットモール「マリノアシティ福岡」や、 ヨットハーバー「西福岡マリーナ」があるということは存じておりましたが、客人に「何故観覧車が二つあるのですか？」と聞かれても、「・・・・・」

　　　　　

大観覧車の高さは120メートルと日本一のようです。上から見る隣の観覧車は小さい！

　　　　

エバーグリーンの長榮發会長は何故か福岡贔屓みたいで、クルーザーも数隻停泊させているようですね。エバー航空の初就航も福岡で、ホークス球団の買収にもかなり乗り気だったとか。

＜小倉＞
　　

「小倉といえば暴力団。暴力団といえば小倉ですねぇ・・・・」とへらへら話しながら歩いておりましたが、「拉致と寿司？」と一瞬足が止まりました。よく見たら「拉致」ではなく、「拉麺」でしたが、それにしたって「すしとラーメン」はねぇだろうよ・・・・

　　　　

「紫江's小倉リバーサイドチャイナ」にある台湾料理「欣葉（シンイエ）」でランチバイキングをいただきましたが、1050円で安い！本店は台北市雙城街にあり、台北の新光三越にも支店がありますが、ここはそこそこいい値段した記憶があります。日本支店は何故か小倉だけのようですが、客人は東京で食べるより美味しいと仰っていました。

＜下関＞
　　　　

対岸の「日清講和記念館」は有名ですよと留学生からうかがったのですが、呂秀蓮前副総統もいらしたことがあるようですね。講和会議当時の両国代表の席次が再現されていますが、この下関での講和会議が台湾の歴史のターニングポイントとなりました。

　　　　

安徳天皇を祀った赤間神宮が隣接していますが、「講和記念館よりこの色使いの神社が台湾人旅行客ウケするんじゃないですか？」と客人に持ちかけてみましたところ、納得されていましたね。

　　　　　（←淡水）

旧下関英国領事館に、御裳川の砲台・・・・これを足したら淡水紅毛城の英国領事館って感じじゃないです？

　　　　

「源氏物語千年」の本年ですが、何気に関門海底国道も50周年ということで約780mを歩いてみることに。最底部は水面下56mで、山口と福岡の県境をまたいだ感覚は爽快でしたね。先の大戦で中断した工事は、日本の主権回復と共に再開され、そのわずか６年後に竣工したわけですが、その後ユーロトンネルにも日本の掘削技術が大活躍したことを思えば感無量の思いがいたします。トンネル掘削で有名な熊谷組も一時は潰れかけましたが、台北101の工事は往年の貫禄でしたかね。

　　　　

門司側に戻ってまいりましたが、バス便がないのでレトロ地区を目指して歩くことに。「この辺って高雄港に似ていますよね？」と客人に持ちかけたところ、「高雄港ってこんな感じなのですか？」との回答でした。

私自身はフツーに歩いている感覚でしたが、客人にとっては「猛烈な勢い」だったようで門司港レトロ辺りでは「青菜に塩」状態で明らかにバテバテ。辛苦了！

〔備忘録〕・・・・エバーグリーンマリノア
　　　　　　　　  欣葉