作家の幸田真音さんが、7月31日の日本経済新聞夕刊のコラム
「あすへの話題」で、さきに終わった参議院選挙にふれて、こう
書いています。
(前略) ー近年の投票率の低下は気になって仕方がない。政治
への関心が低いわけでは決してなく、政治への期待感が持てなく
なっているのだろう。失礼ながら、この人ならと積極的に投票したく
なる候補者よりも、この人だけは絶対に当選してほしくないと思う
候補者のほうが多くなった。
それは日本に限ったことではないらしく、世界でも極右と極左
ばかりが存在感を増している。いわゆる中道右派・中道左派という
大半の有権者は、まるで居場所を失った「政治的ホームレス状態」
なのである。
投票用紙に名前を書いたり、丸印をつけるという様式だけでなく、
いっそこの候補者だけは「ノー」という意思表示ができるように、
バツ印をつける投票形態にならないかしら? 選挙のたび、
ひそかにそう願っているのは私だけだろうか。ー
ひそかに願っているのは、ここにもいますよ。
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